ブラック・ジャックは天才外科医だが…
最近また「ブラック・ジャック」を読んでいます。アニメも観ています。アニメ版の最終回では、コンピューターに自分を病人と見せかけるために医師が自分の腕にエピネフリンを注射して苦しみ始めるシーンがあり、びっくり仰天です!
原作には、ほとんど息をさせないようにして酸素を節約するために糖尿病ではない男性にインスリンを大量注射するシーンもありましたっけ…
それはともかく、BJって本当に天才的な外科医なんです。体中に転移したガンも残さず切除してしまいます。しかもイケメンwww
子供の頃は素直に「BJってすごいなー!!」と思ったよっしーでしたが、ふとこんな思いが芽生えました。「いくら手術で病巣を取り除いても、患者が生活を変えない限り、またガンは出来るのでは?」ということです。
ガンの原因は食事だけではありませんが、一部のガンは糖質過剰摂取と関係があることがすでに分かっています。
いくらBJの手術の腕が天才的でも、「ガンが出来てから切ってしまえばいい」ではなく、「そもそもどうしたらガンができないのか」を考えないとキリがないと思います。
糖尿病も予防するべきですね
2型糖尿病に関しても、同じことが言えると思います。病気を発症してから慌て始めても、すでに時遅し…ということもあります。
よっしーもすでに糖尿病合併症が出ています。また、糖尿病予備軍の段階からすでに動脈硬化は自覚症状もなく静かに進行しています。
動脈硬化が進行し、合併症が出てからだと高強度の筋トレなどは禁忌ですし、腎症が進行すると糖質制限もできません。
やはり、糖尿病を発症する前にいかに予防するか?が大事なのですよね。海外の研究では、境界型糖尿病の方にロカボ食(緩やかな糖質制限)を12か月続けてもらったところ、70%の方が治り、30%は境界型のまま、糖尿病に移行した人はゼロだったそうです。
ちなみにこの場合、「糖質制限をしているから血糖値が上がらないだけ」という意味ではなく、OGTT(経口ブドウ糖負荷試験)を行って結果が正常型だったということです。
糖尿病が治ったかどうかは、OGTTを受けないと判断はできませんよね。よっしーは羅病期間が長く、もう「治る」ことはないので、受けるつもりはありませんけど(;´・ω・)
境界型糖尿病の70%がロカボで治るのなら、まだ正常な方の糖尿病予防にも当然、効果が高いと考えることができますよね♪
ちなみに、上の実験で、食事を変えなかった対象グループの方たちの14パーセントは残念ながら1年後に糖尿病になってしまったそうです。
糖尿病予防のための方法は本当に効果があるの?
世間一般では、糖尿病予防のための方法としておおむね次のようなことが言われています。
「カロリーの摂りすぎに気を付けましょう」
「バランスを考えて食べましょう」
「バターやマーガリンなどの油脂の摂りすぎに気を付けましょう」
「野菜・海藻・玄米・麦ごはん・キノコなどから食物繊維を摂取しましょう」
「運動の習慣をつけましょう」
…よっしー、すべて実行していたんですけど、なぜ糖尿病になっちゃったんでしょうかね??父が糖尿病なので、子供の頃から気を付けていたつもりなんですけど。
思うに、遺伝のない方の場合、上記の方法でも糖尿病発症は予防できるのだと思います。彼らはよほど暴飲暴食したり高度肥満にでもならない限り、糖尿病にはならないですからね…
でも、私のような者には、残念ながらそれだけでは糖尿病発症を予防しきれないということではないでしょうか?
体質の差を無視した「運動さえしていればOK!」「バランスよく食べることが大事!」がすべての方に当てはまると考えてはいけませんよね。
糖尿病が怖いくせに大したこともしなかった私
よっしーは昔、「たけしの本当は怖い家庭の医学」などの健康番組で糖尿病合併症の症例を見てはトラウマになったり「怖いよ~」と言ってました。
でも「怖い怖い」と言いながら、では怖さを克服するために何をしていたかと言われれば…
病院に行くでもなく、世間一般的に良いとされる「バランスの取れた和食」を食べたり、運動したりしていただけでした。
当時もうちょっと勇気を出していろいろ調べていれば、糖尿病未診断でも自己血糖測定器を購入できるということも分かったでしょう。
普通にご飯を食べて血糖値がものすごく上がっていることを知っていれば、きっとここまで病気がひどくならないうちに対策を始めることができただろうに…
当時は、うんと太っている人だけが2型糖尿病になると思っていました。実際には、痩せ型の2型糖尿病の方や運動の習慣があるにもかかわらず糖尿病になった方もたくさんいらっしゃるのにね。
無知と言うのは、とても恐ろしいことです。
どれだけ効果があるのかを確かめないといけません
何でもそうですが、何もしないでただ「怖いよ~」「心配だなぁ~」と言っていても何にもいいことはありませんよね。その不安を解決したいのなら、そのために何かをやらなければいけません。
しかも、誰かが「この方法で糖尿病を予防できるよ」「この方法で血糖値が改善するよ」と教えてくれたとしても、本当にその方法であなたにも同じような効果があるかどうかは分からないのです。
血糖値を測ることもしないで「きっと自分も下がっているだろう」と思ってはいけません。
何かを売るために平気でウソを言う人だっていますし、同じ糖尿病患者だからと言って同じものを食べても同じように血糖値が変化したり同じ運動で同じように血糖値が下がるわけではないからです。
すべては、自分の体で効果を確かめてみないことには何とも言えません。自己血糖測定、とりわけFreeStyleリブレのような持続血糖測定はその点、真実をこれでもか!とばかりに見せつけてくれます。
もしかしたら、あまりにも真実がはっきりと分かるので「ああ…知らなければ良かった」と思う方もいらっしゃるかも(´・ω・`)
体からの警告を無視し続けた結果…
よっしーは父親と弟が2型糖尿病であり、自分も妊娠糖尿病を経験したのでいずれは2型糖尿病になる可能性が高いことは分かっていました。そして、常に心のどこかで怯えていました。
テレビ番組で、自分が糖尿病だということに気付かないままどんぶりご飯をかきこんでいた男性がある日突然眼底出血して失明してしまった再現VTRを見た時は、「自分もそうなったらどうしよう…」と一瞬思ったものの、当時はまだそこまで危機感が無かったと思います。
ところが、糖尿病と診断される前の年、どういうわけか寝る前などにしょっちゅう「That’s too late(もう手遅れだ…)」というフレーズが頭の中に浮かんできたのです。
もしかしたら、自分の中の何かが高血糖の危機を教えてくれようとしていたのでしょうか??それなのに私ときたら「糖質制限すると耐糖能が悪化するらしいから、まだ私はいいや♪」なんて言って普通に玄米を食べてました。
それまでは時々見ていた、耳の痛い情報(江部康二先生のブログとか)は見ないようにしていました。
やがて、何度も高熱を出して寝込んだり体調を崩しがちになった私。何かに取り付かれたように糖質を求めるようになり、みかんやヤクルトが欲しくてたまらなくなり、ある寒い冬の日、死ぬほど気分が悪くなって救急外来を受診したところ血糖値が500近くもあり緊急入院になってしまいました。
その1年ぐらい前、すでにのどの渇きや夜間頻尿などの自覚症状は出ていたのに、なぜ病院に行かなかったのでしょうね。「糖尿病と宣告されたら負け」みたいな気持ちがあったのかもしれません…
私のような失敗を繰り返さないでください
みなさんには、私のようなバカな失敗を繰り返して欲しくないですね。まだ糖尿病と診断されていない方は糖尿病の発症を何としてでも予防してもらいたいです。
すでに糖尿病と診断されて治療している方は、今行っている治療方法が本当に効果が出ているのかどうかを今一度確かめてみてほしいと思います。
よっしーの周囲には、かつての私と同じような方が何人かいらっしゃいます。つまり「親が糖尿病で自分も血糖値が高くなってきている。でも甘いものもご飯も好きだし、怖いから特に何もしてないの」という方々です。
歯がゆいけど、よっしーの悲惨な体験を話しても何とも思わないのであれば、もうこれ以上どうしてあげることもできません。
何も知らないで病気になるのは悲劇ですが、知っているのに何もしないのは自己責任というものです。
予防医学とは、病気にかからないようにするための予防の医学です。病気の原因を研究し、病気の予防を行うことや、病気になりにくい心身の健康増進を図るための学問です。