すい臓のβ細胞が増えるって本当なの?
2型糖尿病とはっきり診断されると、すでにインスリンを分泌するすい臓のβ(ベータ)細胞はいくらか死んでしまっているそうです。
いったん死んでしまったβ細胞は現代の医学ではまだ再生が難しい、これがどんなに頑張ってもガチの糖尿病は「完治」できない原因のひとつでした。
以前糖尿病ネットワークさんのサイトで「玄米が血糖値の上昇を抑制 玄米の天然成分がβ細胞を保護」というタイトルの記事を初めて読んだときは「ああ、玄米を売り込みたいのか~」と軽くスルーしていたんです。
ところが先日行われた内科医の水野雅登先生の講演会の動画を観ていると、んんっ!?「玄米に含まれるγ(ガンマ)-オリザノールがβ細胞を少し増やす」ですって!?
これはもしかしてひょっとするかもしれないと思い、「玄米が血糖値の上昇を抑制 玄米の天然成分がβ細胞を保護」の記事をもう1度じっくり読み直してみることにしました。
マウスに玄米の胚芽に含まれる「γ-オリザノール」を与えると、β細胞に負担が大きい食事内容であってもβ細胞の死が抑制され、血糖値を上げるグルカゴンの分泌も抑制されたとのことです。
糖尿病患者ではグルカゴンの分泌が亢進していることが多く、これが空腹時血糖値を高くしている原因のひとつですよね。
本当かい!?よっしーみたいにかなりβ細胞が死んじゃっている糖尿病患者もよくなる可能性があるってことかな?
水野先生は飲んでいらっしゃるけど、今のところ特に変化は感じないそうよ💦水野先生は糖尿病ではないし、どうかしらね~。
ただ玄米を食べればいいというわけではなさそう
「γ-オリザノール」は玄米の胚芽に多く含まれていますが、だからといって「玄米を食べれば糖尿病が良くなる」という事ではないと思います。
よっしーは22歳からずっと玄米食をしていたのに糖尿病になりましたし、江部康二医師もほぼ私と同じ状況で発症なさいましたよね。他にも玄米を食べていて2型糖尿病になった方はTwitterのフォロワーさんにも何人もいらっしゃいます。
先ほど紹介したマウスの実験にしても、論文を読むとγ-オリザノールそのものを与えたのであって、玄米をマウスに食べさせたわけではありません。
先日も「みかんに含まれる成分が糖尿病に良い」とちょっと話題になりましたけど、みかんを食べるとよっしーの血糖値は上がりましたし、みかんの食べ過ぎで糖尿病を発症した日本人女性もいらっしゃいます。
つまり玄米の中に含まれるγ-オリザノールがたとえ糖尿病に良い効果があるとしても、それを摂取するために玄米を食べると糖質過剰摂取によりマイナスの影響の方が大きい可能性があるのではないでしょうか。
もしかしたら糖尿病になりにくい健常者では、プラスの効果の方が勝つのかもしれません。しかし糖尿病体質の者にとっては、マイナス効果のほうが勝つことだってあるのでしょう💦
とりあえずサプリを試してみることにしました♪
iHerbにγ-オリザノールのサプリがあってとても安かったので、とりあえず1びんだけ購入して試してみることにしました。ついでに先日すごくおいしかったプロテインクッキーも!
これはどんなサプリにも言えることですが、友達は何ともなくてもたまたまあなたには合わないこともあります。飲んだことがないものをいきなり大量にまとめ買いはしないほうがいいです💦
過度の期待はいけませんけど、すでにかなり死んでしまっているβ細胞を少しでも増やすことが出来るのならいいなぁ…と思います。だからといって以前のような糖質たっぷりの生活にはもう2度と戻しませんけどね。
大昔のご先祖様はもともと糖質をあまり食べなかったので、γーオリザノールを摂取しなくても何の支障も無かったんですよね。でも、すでに死んでしまったβ細胞を増やすのは、やはり大変そう💦
追記:ガンマオリザノールに関して、ブロガー仲間のすぱ郎氏がとても面白い実験をなさったので、ぜひお読みください!
やっぱり一番大切なのは、β細胞に大きな負担をかけるような食事を避けることだよな。
それから、適度な運動でインスリンの効きをよくしておくことも大事よね♪