糖尿病患者は糖質制限するかそれとも食後高血糖を抑える薬を飲むべきか

薬による糖質制限は素晴らしい、でも糖質制限食はNG?

糖質制限は、血糖値を直接上げる糖質の摂取量を控えめにして代わりにタンパク質や脂質をしっかり摂取し、糖質ではなく脂質をメインエネルギーにする食事法です。

糖尿病患者はいろいろな理由で、人並みに糖質を摂取した時に血糖値を正常値でキープすることが難しくなっているからです。

しかし、どうやら糖質を摂取しながら「食後高血糖をおさえる薬」を飲むという方法があるみたいです。そんなにすごい効果があるのか!

それで「糖質を食べても大丈夫です、このお薬を飲めば食後高血糖を防げますよ」「本当ですか!?わーい、これからは安心して食べますっ!!」というわけです。

昨日は「糖質制限はダメだ!しかしSGLT2阻害薬は素晴らしい薬だと思う」という話を聞いてびっくりしてしまいました。

SGLT2阻害薬は、余計な糖を尿の中に捨ててしまう薬です。いわば薬による糖質制限です。いまかなり高く評価されて流行っている(?)みたいです。

尿の中に余分な糖を捨ててしまう薬は素晴らしい、でも最初から余分な糖を摂取しないようにする食事法は危険でけしからん…という理屈がよっしーにはどうしても理解できないのです。

そういえば、糖尿病教室で医師が「糖質制限はダメです、SGLT2阻害薬は思ったより副作用が少なくてよい薬です、胃を切ってしまう手術は素晴らしいです」とおっしゃっていたっけ…

にゃご
おい、胃を切ってしまう手術が素晴らしいっていったいなんだよ…怖いんだぞ!

よっしー
胃がんの患者さんの胃を切ったら、あまり食べられなくなって糖尿病が改善したんですって。でも患者さんの気持ちを考えてみてよ…とても悲しいことじゃない?

糖質制限は禁煙するようなもの?

これはよっしーの個人的な考えですけど、糖質制限は禁煙のようなものだと思っています。多くの方にとって糖質は嗜好品だと思うので…

しかし人間、なかなか嗜好品は止めることができないものです。もしあなたが体に悪いので禁煙しようと試みでもなかなか禁煙できず、医師に相談に行ったとします。

医師が「禁煙するか、それとも普通にタバコを吸ってもニコチンの害をかなりカットしてくれる飲み薬があるんですけどどっちにしますか?」とおっしゃったらどうしますか?

…多くの方はタバコを吸いながら飲み薬を飲むことを選んでしまうのでは?だって、タバコが大好きだからこそ禁煙しなければいけないような状態に陥ってしまったはずですから。

またダイエットに関しても「食事に気を使って、食べたものを記録して、運動して…」という方法よりも「このサプリを飲むだけで後はなーんにもしなくてもどんどんヤセます♪」のほうがみなさん飛びつきます。

別にそれ自体はいいと思うんですよ、危険性が無くてちゃんと効果があるのなら。糖質制限にしたって、辛すぎてどうしても出来ない方にやれといっても無理です。

ただ「糖質制限か、それとも尿に糖を捨ててしまう薬を使うかどっちにしますか?」ではなくて「尿の中に余分な糖を捨ててしまう薬は素晴らしい、でも最初から余分な糖を摂取しないようにする糖質制限は危険です!」は変だなと思うわけです。

確かに、患者が糖質制限しても儲かる人はあまりいないかもしれませんけど…もしお暇があれば「商売上手だったキツネさんとタヌキさん」という童話をどうぞ♪

全てのクスリには必ずリスクがあります

必要に応じて薬を使用することは悪いことではありません。病気の種類によっては、絶対に薬を飲まないといけないこともあります、たとえ副作用のリスクがあったとしても。

糖尿病の飲み薬も含めて、薬って必ず一定の確率で副作用は起こってしまいます。先に紹介したSGLT2阻害薬でも、日本国内で複数の死亡例が出ています

インスリンの作用不足が強い糖尿病患者さんの場合、SGLT2阻害薬の使用によってアシドーシスという危険な状態に陥ることがあるそうです。

食後血糖値を抑える薬として「夢の新薬」と騒がれたDPP-4阻害薬も、今年2018年3月に急性すい炎という重大な副作用が報告されて「スイニー」「トラゼンタ」「テネリア」「カナリア」の添付文書の「重大な副作用」に付け加えられました。

糖尿病の飲み薬の副作用と言えば低血糖ぐらいしかご存じない方はきっと多いでしょうし、よっしーもグラクティブを飲み始めた時はほとんど副作用について説明はありませんでした。

しかし、確率はそれほど高くなくても、どの薬にも必ず副作用があるんですよ。「〇〇(薬の名前) 副作用」という検索ワードで検索してみてください、きっと驚きます。

もちろん、副作用が出ない方の方が多いのは確かです。副作用があるから薬を使うべきではないと言っているのではありません。

糖質制限に関しては「危険かもしれないからダメです」と言いながら、薬の副作用や死亡例があることについて言及しないのはフェアではないと思うだけです。

血糖値以外にも注目してよく考えましょう

糖尿病患者は血糖値が高くなるので、普通に食事をして薬やインスリン注射で食後血糖値の上昇を抑えれば健常者と何も変わらないと思うかもしれません。

でも、2型糖尿病の場合は多少なりとも「インスリン抵抗性」があると思います。インスリン抵抗性があると健常者の方の2倍も3倍もインスリンが必要なことだってあるんです。

血糖値が高くてインスリンもたくさん出ているよりは、正常な血糖値でたくさんインスリンが出ている状態の方がいくらかマシではあるんでしょうけど…

インスリンが大量に体内を循環すること自体が体に良くない可能性があります。もっとも理想的なのは、少量のインスリンで正常血糖値をキープすることでしょうね。

ダイエットや運動などでインスリン抵抗性を極力下げても、インスリンが大量に出るような食事を摂取していてはインスリンによる害を防ぐという点では結局あまり意味が無いのでご注意を。

副作用もあり、尿の中に糖を捨ててしまうような「糖質制限薬」が素晴らしいというのであれば、最初から余分な糖を摂取しないようにする糖質制限食も認められるべきでしょう。

にゃご
普通に食べてもらって薬を飲んでもらう方が得をする会社は多いのかもしれないけど、そんなのオレたちに関係ないしな。

よっしー
そうよ、私たちは自由に好きな方法を選択する権利があるんだからね♪

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