2型糖尿病歴30年以上の父が糖尿病合併症にならない理由とは?

なぜ血糖値やHbA1cが良好でも失明寸前の状態に??

2型糖尿病のご主人をお持ちのマルコさんのブログ『うちの夫が糖尿病になっちゃった!』で、とても恐ろしい体験談を読みました。

なんと、マルコさんのお友達のお父様が、血糖値やHbA1cが良好にもかかわらず糖尿病網膜症で失明寸前の状態になったそう!

その方はインスリン注射と6種類の飲み薬を使用なさっているそうなので、おそらく1型ではなく2型糖尿病で糖質制限はしておられなかったのでしょうね。

空腹時血糖値が105でHbA1c6.3という数値は、決して悪いものではありません。世間一般では「HbA1c7未満なら合併症はセーフ」と言われていますよね。

 

友人のお父さんが20年以上(多分それくらいらしい)糖尿病だったずっと通っている病院に不安を感じていた友人がお父さんを連れてセカンドオピニオンへ…そこで驚くべき...

 

よっしーは、このマルコさんのお友達のお父様がなぜこうなってしまったのは分かる気がします。数値だけ見れば良好ですが…

糖質を普通に摂取しながらインスリン注射や飲み薬を使用していると、低血糖はどうしても避けられません。6種類の飲み薬の併用では、相互作用もあるでしょうし。

低血糖時には眼底出血が起こりやすいことが明らかになっていますし、実は血糖値よりも「大量にインスリンが体内を循環していること」こそが糖尿病合併症の元凶ではないかとおっしゃる先生方がいらっしゃいます。

以前何度か書きましたが、よっしーは糖尿病発覚時HbA1c15.0とものすごく高血糖が続いていたにも関わらず入院4日目の眼底検査では異常なしだったのです。

 

 

ところが、病院食を食べて主治医の指示通り1日4回のインスリンを打ち始めた後、糖尿病網膜症を発症したのです。とてもショックでした。

網膜症があると分かった後でランタスについて調べてみると、確かに副作用として「0.1~5%未満 糖尿病網膜症の顕在化または憎悪」と書かれていました。。

 

にゃご
お医者さんに言われた通りにインスリンを注射したり薬を飲んでも網膜症になるっていったいどうしてなんだ?

よっしー
ひどい話でしょ!?血糖値やHbA1cの数値が良くてもこうなっちゃうのよ。

 

2型糖尿病歴30年以上の父は合併症無し

よっしーの父(現在70歳)が2型糖尿病と診断されたのは、もう30年以上前のことです。33、34年ぐらい前かもしれません。

当時、父は「インスリン注射や薬だけは使いたくないんです」と主治医に泣きつき、ジムに入会してカロリー制限をひたすら頑張ったとか。

当時の血糖値がどれぐらいだったのかははっきりとは教えてもらっていませんが、父の話しぶりから判断すると、発覚時はHbA1c10未満だったようです。

 

 

父は診断された時やや太め体型でしたが、運動とカロリー制限をひたすら頑張って標準体重以下まで痩せてしまっていました。

これ以上は無理…というところまで痩せたのに、血糖値はイマイチ(HbA1c6%台後半~7%ぐらいか?)で主治医から「もっときちんとカロリー制限しろ」と言われていたそうです。

父は夕食後、お腹が空いたと言ってはキッチンをウロウロして食べ物を探していて母からよく注意されていたのを覚えています。とても辛かったと思います。

月日は流れ、約9年ぐらい前たまたま立ち寄った書店で江部康二医師の「主食を抜けば糖尿病は良くなる! 実践編」という本を見かけて父のために手に取りました。

 

 

本を買って帰り、実家の父にプレゼントするととても喜ばれました。痩せ体型だった父は間食にチーズやナッツなどを食べるようになって何キロか太り、血糖値は下がったそうです。

父は現在では、おそらくHbA1cは6%前半ぐらいだと思われます…よっしーのHbA1cが5.7だった時に「低いねぇ」と言っていたので。

そして、父はよっしーよりもHbA1cは高めなのですが、特に通院しなければいけないような糖尿病合併症は何もないみたいです。これはどうしてでしょう?

 

父は低インスリン状態だった?

糖尿病と診断されたときの父は、やや太めでした。決して「ものすごくデブ」だったわけではありませんが、もともとの体質もあってインスリン抵抗性がかなりあったのでしょう。

インスリン抵抗性の原因として、遺伝・肥満・運動不足・喫煙・ストレス・他の病気・女性の場合は妊娠が考えられます。

体重を落としたことで肥満が解消し、ジムで運動(父は水泳がメイン)することによってインスリン感受性が改善したのでしょう。タバコはもともと吸いません。

たまーに寿司などを食べてしまうこともあった父ですが、普段は母の監視の目もあり、かなり努力していたようです。それで痩せすぎてしまったのでしょう。

 

 

そして途中から糖質制限食に切り替えたことで、体重を適度に増やしながらさらに血糖値を下げることに成功したのでしょう。

父は当時一般的に使用されていたSU薬もインスリン注射もしていなかったので、血糖値は少し高めですが高インスリン状態ではないのでしょう。

インスリン抵抗性はあまりなく、インスリン基礎分泌はすこーし足りない状態になっているのだろうと思われます。加齢によりインスリン分泌能力は衰えていきますしね。

インスリンが大量に体内を循環すると、活性酸素による悪影響で糖尿病合併症や動脈硬化の進行が心配です。

 

高インスリン血症を防ぐためには?

AさんとBさん、Bさんのほうが血糖値が低かったとしても、Bさんがインスリン注射や薬を使用していて普通に糖質をしっかり食べていればBさんのほうが糖尿病合併症のリスクが高いかも。

アメリカのバーンスタイン医師は、「HbA1cが5%台でも糖尿病合併症になることがある」とおっしゃっています。

血糖値やHbA1cだけ見ても、高インスリンによる長期的な健康への害はなかなか分からないものです。何年、何十年も経ってからようやく分かるものなのかもしれません。

 

 

高インスリン血症による糖尿病合併症を防ぐためには「インスリン抵抗性を下げること」および「インスリンを大量に分泌させるようなものを食べないこと」が大事です。

糖尿病網膜症は早期発見できれば自然に治ることもありますが、手術しなければいけないほどの段階になってしまうと残念ながら視力を完全に戻すのは難しくなってしまいます。

そうなる前に気をつけなければいけません。主治医の言うことをきちんと聞いて、真面目に薬を飲んでいても必ずしも病気が良くなるとは限らないのですから…

 

にゃご
30年以上病気とうまく付き合っているって話を聞くと勇気が湧いてくるね。

よっしー
私はお父さんと違って早期発見できなかったから重症になってしまったけど、頑張るわ。

 

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