お酒に強い人のほうが空腹時血糖値が高い!?
順天堂大学の研究により、いわゆる「お酒に強い」日本人男性は飲酒量が多くなることで肝臓のインスリンの効きが悪くなり、空腹時血糖値が高くなりやすいことが分かったそうです。
お酒に強い、弱いというのは生まれつき遺伝子によって決まっていることは有名ですが、お酒に強い遺伝子を持つ人が糖尿病になりやすいのだそうですよ。
お酒に強い人とそうでない人を比較して、両者の体脂肪量や肝臓の脂肪量に差がないにもかかわらずお酒に強いグループでは空腹時血糖値が高いそうです。
その理由としては、お酒に強いグループでは「飲める」ために飲酒量が多くなっており、そのために肝臓のインスリン感受性やグルコースクリアランスが低下して血糖値が上昇すると考えられるとか。
お酒に強い遺伝子を持つ人でも、1日の飲酒量が多い人と少ない人では後者のほうが空腹時血糖値が低かったそうです。
要するに、お酒に強いからと言ってガンガン飲酒しては血糖値に良くない影響が出るということですよね…もちろん、血糖値以外も!
お酒で血糖値にも影響があるのですね。
どうやらそうみたいなのよ。
飲酒時であれば糖質を食べても血糖値が上がらない?
お酒を飲むと肝臓はアルコールという「毒」を処理することを最優先するので、通常時よりも血糖値が上がりにくくなることがあります。
でもこの時「わーい!今なら糖質を多めに食べても大丈夫だ!」と思って油断するとあとで泣くことになるかもしれません💦
これは私の経験ですが、フリースタイルリブレをつけて食事会に参加した時、ハイボールを飲んでちょっと血糖値が下がってきたので低血糖にも高血糖にもならない程度に加減して糖質を食べたんです、揚げ物とか果物とか。
そうしたら3時間後ぐらいまでは全然大丈夫だったのに、その後上がってきて…帰宅後の深夜に高血糖になりました!
結局、一時的に血糖値が上がらなくても、その後遅れてガッツリ上がるのでは意味がないですよね!!
「飲酒時なら糖質を食べても大丈夫だから」という方もたまに見かけますが、その後深夜に高血糖や低血糖になっていないか確認してみたほうがいいと思います。
飲めるからって調子に乗らないほうがいい
お酒に強いからと言ってたくさんお酒を飲んでいると、肝臓を悪くするだけではなく糖尿病も悪化するというリスクがあることが分かりました。
それって、お酒に強い=お酒をたくさん飲んでも問題ないということではない、ということなんですよね。
それは、糖質をがっつり食べても食後血糖値が上がりにくい人が大量に食べても長期的に問題がないわけではない、ということと似ているかもしれません。
お酒が好きな方は多いと思いますが「お酒は(たとえ糖質オフのものであってもアルコール自体が)血糖値に良くないかもしれない」ことを忘れないでほどほどにしておきましょうか。
特に糖尿病神経障害のある方が大量に飲酒していると神経障害が悪化・進行しやすくなりますから…お酒に強い方こそ気を付けなければね。
付き合いもあるだろうけど、飲みすぎは注意ですね!
そうね。糖尿病以外にも影響があるからね。