アマルガムは昔普通に使われていた歯科金属!
先週、チーズをかじっていたら「ガリッ」と音がした気がしました。しかし、違和感はそれっきり…気のせいかなと思いました。
しかし翌朝、ふと舌先の感覚で気づいてしまったのです…右上の奥歯に大穴が開いていることに!!つまり、前夜の「ガリッ」は銀歯が取れた音で、勢いでそのまま飲み込んでしまったというわけ。
運が悪いことにかかりつけの歯科は休診で、このまま放置してよいものかと悩んだ末、行ったことがない別の歯科に行くことにしました。
すると口の中を見た先生「アマルガムが1つ入ってるね」…私は子供のころからなぜか虫歯になりやすくて、きちんと歯磨きをしていたのに高校生ぐらいまでに多くの奥歯を治療しています💦
アマルガムというのは、昔、歯科治療に普通に使われていた合金です。おそらく今回指摘されたものは小学生のころ、近所のおじいちゃん先生に治療してもらったものだと思います。
あの時期の治療で使われたのがアマルガムなら、今回飲み込んでしまった銀歯もやはりアマルガムである可能性は高いです…かなり古い銀歯だったと思うので。
今回取れてしまったところはレントゲンを撮り、レジン(合成樹脂)をつめて治療終了となりました。
アマルガムに関してはいろいろと言われているので、なんだか気になったので調べたことを書いてみようと思います。
猫は歯周病にはなるけど虫歯にはならないんだニャー!
うらやましいなぁ…私はホント歯が弱かったの💦
アマルガムは危険?安全?どっちなのか
私たちは日常生活で知らないうちに有害な重金属を摂取しており、そのことが健康に悪影響を及ぼすと言われています。体内から有害な重金属や老廃物を取り除くキレーションという治療もあったりしますね。
正直そういうのはインチキ臭いと思われることもありますけど、メチル水銀が胎児の脳に悪影響を与えるため妊婦さんはある種の魚介類の摂取量に気を付けるべき、と厚生労働省も注意喚起しています。
マグロなどを好んで食べる食生活により、日本人は体内の水銀の蓄積量が欧米人に比べて2~6倍も高いそうです。
いろいろな説があるのですべて鵜呑みにするわけではありませんが、水銀などの重金属が引き起こす体の不調のひとつとして「糖尿病」が挙げられているのは一応、頭の片隅に置いておこうかなと…
いったん詰めてしまったアマルガムは人体に悪影響を与えないと言われたり、いや危険だと言われたり意見はいろいろです。
ただ水銀は人体に悪影響を与えるということで、アマルガムを作る(材料を混ぜる)時や除去するときなどにガス化した水銀が発生して健康に良くないのではないかと考えられ、なるべく使わない方向になっているようです。
複数のアマルガムが口の中にある人はそうでない人よりも毛髪に含まれる水銀濃度が有意に高いというデータもあるそうですが、それが何を意味するのかはまだはっきりしないことも多いのかもしれません。
いろいろな歯科医院のサイトを見ても、アマルガムは危険なので今すぐ除去しましょう!というところもあればそうではないところもあったりします。
ただ、どこまで悪影響があるかははっきりしないとしても、このような議論がなされる時点で多少なりとも危険がある可能性は考えておかないとね…💦
水銀が糖尿病のリスクを上げる?
若い成人が水銀に暴露されると、将来糖尿病を発症するリスクが上昇する可能性が高いことが示されたとのこと。
長年、水俣病の患者さんたちを診察してきた医師は「年少時にメチル水銀に暴露した人は40代以降急速に症状が進行し、糖尿病や手足の関節炎の合併も多い」と仰ったそうですが…
水俣病の場合、主に脳や神経が侵されて手足のしびれ、こむら返り、つまずきやすさ、手の震えなどの障害が起こることが問題になるので、将来の糖尿病の発症が増えるぐらいはそれほど目立たず問題にならなかったのかもしれませんね💦
ただ、水俣病の原因になったのは「メチル水銀」であり、歯科治療で使われるアマルガムに含まれているのは「無機水銀」なので同じものではありません。
しかし、アマルガムに含まれる水銀が溶けて少しずつ体内に蓄積し、健康被害につながる危険性を指摘する声があること、その健康被害の中には糖尿病も含まれる可能性があること、が気になります。
メチル水銀などの有機水銀は脳に移行しやすく、無機水銀は腎臓障害(タンパク尿、アミノ酸尿、血尿など)を引き起こしやすいそうですが…
今すぐアマルガムを除去すべきか?
私のフォロワーさんで「銀歯をセラミックに変えたら劇的に体調が良くなった」という方がいらっしゃいます。歯科材料で金属アレルギーが起きていたということなのでしょう。
歯科治療に使用した金属が長い間に溶け出して、それが過剰に体に取り込まれることでアレルギー反応が起きてしまうそうなのです。
それはアマルガムだけに限ったことではありませんが、金属アレルギーが起こる(またはすでに起こっている)可能性があることを考えたいですよね。
現在、日本ではアマルガムはほとんど使用されていませんが、禁止されているわけではないので一部まだ使用している歯科はあるかもしれないとのこと。
まだはっきりしないこともありますが、もしかしたら危険「かもしれない」ことはなるべく避けるのが安全というものです。
さりとて何の不具合も出ていない歯を、アマルガムを今すぐ除去しようとまでは私は思わないのでとりあえずこのままにしておきます。どうせ歯科金属は一生長持ちするわけではないのでいずれ取れてやり直しになるでしょう💦
銀歯を1本飲み込んじゃってから数日たち、若干血糖値は良好な気もしますがたぶん気のせいでしょう(笑)
ただし金属アレルギーの可能性がある場合は検査を受け、しかるべき治療をしてもらうべきです。皮膚科医は歯科金属が原因かもしれないと言ってくれない場合もあるそうなので、自分から申し出なければね。
今すぐなんとかしなきゃ!!と焦らなくてもいいかもしれないけど、一応気に留めておくといいかもね。
もっと良い歯科材料が今はあるのだから、そっちを使ってもらえばいいわね。何か不調がある方は医師に相談しましょう!