「カロリーが高いから血糖値が上がる」とは限らない件。

カロリーがすべてではない

「この料理は高カロリーだから糖尿病に悪い」とよく聞きますけど、本当でしょうか?結論から言うと「カロリーが高いからって必ずしも悪いとは限らないし、低カロリーでもよくないものはあるだろう」です!

世の中にはいろいろな考え方があるのは自由とは言え、当ブログをいつも見ていますと言ってくださる方がしょっちゅう「やーん、これカロリーが高いから糖尿病に悪いぃ!」とおっしゃると正直「ああ…何も伝わっていなかったんだな」と自分の非力さがつくづくイヤになることはありますよ💦

まさか、「カロリーが同じならどんなものでも血糖値や体重への影響は全く同じである」と思っていらっしゃる方はいませんよね!?

カロリーゼロの食品は糖質も(ほぼ)ゼロでしょうから、確かに影響はないでしょうけども。そのかわり栄養もゼロですがね💦

 

カロリーがすべてなら、極端な話、上の漫画のいちばん最後のコマの中で最も糖尿病に良いのはバナナでその次はコーラ500mlということになってしまいます。どうですか?

私は糖尿病で入院したとき、バナナ半分とかたいしたことない量の果物がデザートに出ただけで血糖値がかなり跳ね上がったのを今でも覚えています。夕食は果物が出ないのでそこまでは上がりませんでした。

カロリーが同じでも、タンパク質・脂質・糖質がどれぐらい含まれているかは食品により異なります。この比率(PFC比)が極端に異なる食品同士を単純にカロリーで比較して良いとは思えません。

食べたものが体脂肪になるのはインスリンの働きによります。ほぼ脂質だけの食品(ブラックコーヒー+無糖の生クリームなど)では高カロリーでも太りにくいというのは経験のある方も多いのではないでしょうか?

 



 

インスリンを多く分泌させるのは糖質、それから糖尿病患者の場合はタンパク質でもかなり分泌されると言われており、糖質とタンパク質を同時に摂取すると最も多くインスリンが出ます。

しかしタンパク質は非常に重要なので、インスリンを分泌させたくないからといって食べないわけにはいきません。たとえ糖尿病患者でもです。そうなると、控えるべきものは糖質ということになります。

インスリンが大量に分泌されたとき、使いきれずに余った糖質も脂質も体脂肪になります。しかしインスリンが追加分泌されなければ、食べた脂質で太る心配はさほどありません…常軌を逸する量(たとえばバケツ1杯のバターとか)を食べたらどうだか知りませんが、私はそんなに食べられません💦

糖質も脂質もかなり制限してしまう方法だと、短期間ではかなり痩せると思いますが長期間継続すると体調を崩しがちですよね。学生時代に経験済です。

 

↑↑↑大盛のカレーと普通盛(?)のカレーを見てください。見た目5倍ぐらいに見えますが…カロリーが5倍なだけではなく、タンパク質も脂質も糖質もすべて5倍なのです。

つまりPFC比が似たようなものであれば高カロリーであればあるほど血糖値は上がりやすく太りやすくなると言えます。

しかし、塩コショウだけで焼いたステーキはいくらカロリーが高くてもコーラ500mlほど血糖値が上がることはまずありませんし、ステーキ「だけ」単独で500g食べても翌日500g体重が増えていることもないでしょう。

場合によってはカロリーが全く無意味というわけではないけれど、PFC比を考慮せずにカロリー「だけ」気にするのもあまり意味がないのではないでしょうか。

 

にゃご
にゃご

カロリーが少ないって言うのは実は糖質が少ないから…ってこともあるよね。

よっしー
よっしー

大事なのはカロリーよりもPFCね!!

 

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