糖尿病患者のほうが眼圧が高い!
日本人を対象とした研究で、糖尿病患者は健康な人と比べて有意に眼圧(目の中の圧力、目の硬さ)が高いことが分かったそうです。
私は5年前に眼科で「眼圧が高い」と言われ、同時に糖尿病網膜症と黄斑浮腫も見つかって眼圧を下げる目薬の使用を開始しました。
その前の年の秋(糖尿病治療開始前)に結膜炎で眼科を受診した際には眼圧測定で何も指摘されなかったのですが…なぜでしょうかね。
眼圧が高いほうが緑内障のリスクは高いのですが、眼圧が高くても緑内障にならない人もいれば眼圧が正常値なのに緑内障になる人もいらっしゃいます。
何やら従来の検査よりも初期段階の緑内障を発見できるらしい機械で検査も受けましたが、今のところ私はまだ緑内障は大丈夫だそうでほっとしました。目薬は毎晩使用しています。
糖尿病ではなくても40歳以上の20人にひとりが緑内障にかかっていて、しかもそのうち8割は自分が緑内障であることに気づかず通院していないそうです。
糖尿病網膜症とはいえ、定期的に眼科で検査してもらっている私やみなさんはある意味幸せなのかもしれません。気づいてからではもう遅いこともありますから。
眼科に通っていなくて、ある日突然異常に気付くこともあるのかな。怖いんだニャー!!
そうなってからでは失われた視野はもう戻らないのよね…
糖尿病患者はなぜ眼圧が高い?
ニュース記事では「血糖値が高いことで、眼の中を循環する水の出口が詰まりやすくなり、眼圧が上がる可能性が考えられる」と書かれています。
ドクターシミズこと清水泰行医師は「十分なインスリンが分泌されないか、インスリン抵抗性で十分にインスリン作用が働かなくなった中枢神経では、アルツハイマー病や緑内障が起こる可能性が高まります」とおっしゃっています。
なるほど、私は糖尿病と診断された当初はインスリン依存状態で「1型糖尿病かもしれない」と疑われたほどインスリン分泌能力が低下した状態でしたっけ。
最初の頃は眼圧を下げる目薬を使用してもなお眼圧が高めでしたが、このごろは眼圧については何も言われなくなりました。
眼圧が高いことは確かに良くないことなのですが「なぜ眼圧が高くなるのか」を考えてその根本的な原因を何とかしない限りはどうしようもないですよね。
血糖値が高いからと言ってとにかくインスリン注射で血糖値だけ下げれば万事解決とは限らないのと似ているかもしれません。
緑内障に気を付けましょう!
緑内障になると、最初は自分では気づかない方が多いそうです。片目で見るとおかしいなと気づくこともありますが、両目でものを見ているときは分かりにくいんです。
下の図はNHK様のサイトから引用させていただきました。だんだん見えにくい範囲が広がっていくことが分かりますよね。
現代の医学では残念ながら、緑内障でいったん欠けてしまった視野を元に戻す(完治させる)のは不可能と言われています。
日本人の緑内障の7割以上は、眼圧が正常にもかかわらず起こる「正常眼圧緑内障」です。眼圧が正常値でも決して油断しないで、片目でものを見て変だなと思ったら眼科を受診してください。
心拍数が過度に上昇するようなハードな運動は眼圧を上昇させる危険性があります。逆に早歩き程度の運動は眼圧を下降させます。
そういえば眼科医の山口康三医師の本にも「1日13000歩以上歩きましょう」と書いてありました…達成できない日もありますが、最近ではなるべく頑張って歩いていますよ。
またステロイド剤を長期的に使用することによって眼圧が上がり「ステロイド緑内障」になることがあります。使用している方はどうぞ眼圧のチェックをお忘れなく!
眼圧を上げる副作用のある薬は他にもあるから気を付けてくださいニャー!
治療中に変だなと思ったら早めに病院で相談してね!