※前回の記事の続きです。
入院中は3度の食事直前に超速効型インスリン「リスプロ」4単位、朝に基礎インスリン「グラルギン」8単位、夜にグラルギン4単位（分割打ち）、そして朝にGLP-1受容体作動薬の「ビクトーザ」を打つことになりました。
なんと、毎日６回の自己注射をすることに…看護師さんはおばあちゃんたちに「朝の薬が多くて大変ねー」と仰るけど、私に対しては誰も「朝の注射（３本）が多くて大変ねー」とは仰らないのが、ほんの少しだけ寂しかったりもしましたが…
インスリンに関しては、主治医いわく「今は一時的にインスリン自己分泌が落ちている状態。だからしばらくの間はどうしても基礎インスリン注射は必要になる」とのことでした。
GLP-1受容体作動薬はこれまでに使用したことがなかったのでネットで調べてみましたが、糖質制限で有名な江部康二医師もリチャード・K・バーンスタイン医師もGLP-1受容体作動薬は高く評価なさっているようでした。
また主治医が仰った通り、グルカゴンの過剰な働きを抑える作用があったり、β細胞の増殖を促す効果まで少しは期待できるようです。
GLP-1受容体作動薬についてネットで調べようとすると「食欲がなくなって痩せる！」との誇大広告みたいなのがたくさん出てきますが、今のところ食欲減退効果は特に感じないですよ。少量しか打ってないせいもあるかな？
糖尿病患者用の注射なので、安易に美容目的で手を出さないほうがいいんじゃないでしょうか…常に食べすぎてしまうタイプ以外には効果がないのでは？と思いますしね。
GLP-1受容体作動薬は血糖値が高いときだけインスリン分泌を促す注射なので、糖質制限をしている限りそんなにインスリンが出すぎることはないだろうと思いました。
「いずれはインスリンの方を減らしていって、GLP-1受容体作動薬だけを残すことになるかも」と主治医。今は一時的にインスリンの自己分泌が悪くなっている状態だそうなのです。
GLP-1受容体作動薬は今のところ最低量しか打ってないので、そこまで効果があるかどうか分かりませんけど、入院中は朝夕に分けて打っていたグラルギンを１回にまとめていいということだったので「朝はビクトーザ、夜はグラルギン」を希望しました。
主治医は私の気持ちを尊重すると言ってくださり「退院後はどうする？多少主食を食べたいならリスプロを出すし、元の糖質制限食に戻すのならリスプロは出さないでおくわ」と。
「私の指示通りにしなさい！」ではなく「あなたはもう何年もやっているから、あなたのやりやすい方法を尊重する」と言ってくださったことに深く感謝しました…こんな医師、まだまだ少数派でしょう！？
管理栄養士による30分間の栄養指導もありましたが、私のこれまでのことや血糖値がかなり上がりやすい事情を理解してくださり、主治医の指示を尊重してくださいました。
「糖質制限のこと、なかなか理解してもらえない」とお悩みの方はフリースタイルリブレを装着した状態で入院なさるといいかもしれません。
「ほらバナナ半分でこんなに上がりました」と言って見せれば、医師も看護師も「えっ、かなり上がるのねぇ…」でしたから。
ちなみに以前はフリースタイルリブレのセンサーはインスリン注射を行っている患者さんの一部のみ保険適用でしたが、約1年前から変更になっています。
「入院中はリブレセンサーは出せないけど今度の外来で出すわね」とのこと、少しでも安いとありがたいですね！！
入院して最初の頃はとにかくしんどくて死にそうな気分だったわけですけど、退院が近づくとかなり元気になってしまい「食事の他はゴロゴロしてるニートみたいだ」と何となく引け目を感じるぐらいになってしまいました。
でもまあ元気になったように見えても、まだまだ本調子ではないのだから激しい運動などはしばらく控えるように言われました。無理はしないでおきます。
入院中は基礎インスリンは12単位打っていました。朝と夜の2回に分けていたのは、例えば夜間低血糖などが起こった場合に備えてということだったようです。
退院後はこれを1日1回、10単位にしてみましょうと言われました。「あなたはリブレを使っているから、血糖値を見ながら自分で注射量は調整していいわよ」とも。
主治医が私を信用して任せてくれていると感じて嬉しかったですね…退院後きちんとやっていけるかどうか不安はありましたが（④へ続く）。
いい先生だね！
普通の総合病院勤務であんなに理解のある先生ってなかなか居ないと思うわ！！
