募る医療不信…
ここ数年、いろいろな理由で医療不信に陥る方が増加していると言われています。その逆に医療を盲信するという場合もあるようですが…
その原因のひとつがコロナ禍だと考えられています。確かに「えっ!?ちょっとそれは傲慢なんじゃないのかなぁ」と思うことはいろいろありましたよね。
私が通っている病院のベテラン看護師さんは「SNSをやっている医療従事者はごく一部なので、おかしな人が居たとしても皆がそうだと思わないでね」と仰ったけど「糖尿病は患者単価が爆上がりで儲かる」だの「俺達は選ばれし者」だの、何だかなぁと…
私は医療漫画を連載しており、患者の心の痛みが分かる医師たちをこれからも描き続けたいのですが、もしかしてそういう医師は全体で見ればごく少数なのではないか?とさえ思ってしまうことがありました。
しかし昨日たまたま漫画のためにネットで調べごとをしていた時、ある病院のサイトに辿り着きました。大阪の府中病院様です。
糖尿病とは直接関係ない話ですが、ある記事を読み「まだまだ捨てたものではないな」と思いましたので、皆様にも紹介したく。
お金のことばっかり言う先生が多いとがっかりしますね。
本音はあると思うけど、そればかり前面に出されると正直引くわね。
思い悩んだ時、医の原点に立ち返るべし
「思い悩んだ時、医の原点に立ち返るべし〜医師としての一歩を踏み出した諸君に伝えたいこと〜」というタイトルのその記事によれば、記事を書いた医師が研修医だった頃に指導医から「医師の心得」という書類を渡されたのだそうです。
以下は記事より、その内容の一部を引用させていただきます。
・我々は医療の専門家として病気に対しているのではない。医療にたずさわるものとして病気を有するひとりの人間に対しているのである。
・前医、他医への誹謗・中傷、患者・家族への品位のない言葉づかいは、その内容が正当であっても届かないばかりか、自らの尊厳、評価をも下げるのである。
・技術の習熟に努めることは当然であるけれども、それは多くの患者の痛みのうえに得るものであることを忘れてはならない。
…素晴らしい内容ですよね!このような考えで医師をなさっている方がいらっしゃるという事実を知っただけでも救われた気がします。
匿名だからといって「患者は金づるだ」と言うにも等しいことを平気で書いてしまう医師がいらっしゃるのは事実ですが、そうでない医師もまたいらっしゃる。私は、後者を尊敬しますし、そのような医師の姿をこれからも描きたいと思います。
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患者のことを思う医師はありがたいですね!
私の主治医もそうだけど、そんな医師が増えるといいなぁと思うわ。