お酒を飲んだら脈が速くなった!?
クリスマスも終わり、年末年始の準備でついバタバタしがちな時期ですが皆さまいかがお過ごしでしょうか。
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さて…私は普段お酒を飲まないようにしているのですが(糖尿病にあまり良くはないですし💦)クリスマスイブの夜に久しぶりに辛口赤ワインをいただきました。
それでふと寝る前に脈が普段より早くなっていることに気づき「これってもしかしてお酒のせいなのでは!?」と思ったんです。
じつは「飲酒後に心臓バクバクになる(心拍数が増加する=脈が速くなる)」という方はかなり多いそうで、脈拍を測定すると100を超えることもザラにあるようです。
あ、心拍数は一定の時間(普通は1分間)内に心臓が拍動する回数のことで脈拍は動脈に拍動として現れたもの(上の画像のように自宅で測定できるもの)です。
普通は心拍数と脈拍は一致するのですが、不整脈がある場合は心臓が拍動していても動脈へ拍動が伝わらない場合もあり、心拍数と脈拍数が一致しないこともあるそうです💦
アルコールで心拍数が増加するのはなぜで、それは健康上問題はないのでしょうか?糖尿病との関係は??今回はそんなお話です。
へぇー、お酒っていろいろ体に影響があるんだなぁ!
そのようね。猫は飲むことはないから良いけれど…
アルコール摂取量が多いと心房細動になるリスクが高まる!
アルコールを飲むと、カテコールアミンと呼ばれるいくつかの神経伝達物質の分泌が増加します。これが交感神経を活発にさせ、そのせいで心拍数が増加すると考えられています。
カテコールアミンはノルアドレナリン、アドレナリン、ドーパミンですが、ノルアドレナリンやアドレナリンは血糖値を上げる働きを持つことでも知られます。
アルコールが心拍数を増加させるメカニズムはそう単純ではないようで、飲酒で顔が赤くなりやすい人は心拍数増加も激しかったり、また全然増加しない方もいらっしゃるようですね。
また通常ではお酒を飲んだ後の数時間だけ心拍数が増加してその後は元に戻っていくのですが、いわゆるアルコール依存症の状態の方では飲酒の翌日もずっと心拍数は増加したままになるようです。
↑私は普段脈拍は70~77なので翌朝にはほぼ通常通りに戻っています。ちなみに糖尿病が発覚する前は安静時の脈拍が120もあったりして、これは合併症の自律神経障害のためだったのでしょう。
毎日のように飲酒して慢性的に脈が速い状態が続くことはけして健康に良くありません。アルコール摂取量が多いと心房細動になるリスクが高まるそうです💦
↓心房細動は「不整脈」の一種で、心房内に流れる電気信号の乱れによって心房が痙攣したように細かく震え、血液をうまく全身に送り出せなくなる病気です。糖尿病患者はそうでない人よりも発症しやすいので気を付けましょう!
糖尿病患者はやはり飲みすぎは良くないと思う…
糖尿病ではない方もお酒の飲みすぎが健康に良くないのはみなさんよく分かっていらっしゃると思いますが、やはり糖尿病患者はより気を付けたほうがよさそうです。
アルコールで脂肪肝になることは血糖コントロールを難しくしますし、飲酒時は血糖値が下がりやすくなることもあるのでついつい糖質を多めに摂取しても大丈夫だと思って食事療法が乱れがちです💦
また糖尿病の飲み薬の中には肝臓で代謝されるものもあります。糖尿病合併症の進行にもアルコールが悪影響を与える場合があります。
そして原因がアルコールであれ糖尿病による自律神経障害やその他の原因によるものであれ、正常範囲を超えて心臓がバクバク状態になることが長く続くことは良くありません。この時期は特に気を付けましょうね!
自分の健康状態を知って適度にとどめておいたほうがいいね!
病気の状態や薬などにより完全に禁酒しなければいけない場合もあるわ。主治医の指示を守りましょう!糖質ゼロでもお酒はお酒よ♪