もしも『糖尿病診療ガイドライン』の食事療法が大きく変わったら?

もしも糖尿病診療ガイドラインが変わったらと考える女性

『糖尿病診療ガイドライン2019』は10月17日に出ます!

日本糖尿病学会の『糖尿病診療ガイドライン』は3年に1度改訂されており、今年2019年は『糖尿病診療ガイドライン2019』が5月に刊行される予定でした。

しかし今回は、糖尿病患者の食事療法をどうすべきかという問題について医師たちの間でも意見がなかなかまとまらず、10月17日にようやく出ることになったそうです!

アメリカ糖尿病学会が何年も前に糖質制限食などいくつかの選択肢を認めているのをしぶしぶ見習う形になるのか、それとも頑なに従来通りカロリー制限一点張りで行くのか、大いに関心があります。

「ロカボ」の山田悟先生はもちろん糖質制限推しですが、今回のガイドライン2019の作成委員ではないそうで…いったいどうなることやら💦

 

もしも糖尿病診療ガイドラインが変わって糖質制限が糖尿病の食事療法として認められたらという内容の漫画

『糖尿病診療ガイドライン2019』の内容がどうなるかはまだよっしーたちには知るすべがありませんけど、仮に糖質制限がある程度認められることになればどうなるでしょうか?

今までカロリー制限の一点張りだったのをいきなり江部先生式スーパー糖質制限というわけにはいかないでしょうけど💦

それでも、少しでもいいから糖質制限を糖尿病患者の食事療法の選択肢として認めるような内容になれば画期的ですよね。どうなるのでしょう?

 

まじめん
まじめん

これまでずっとカロリー制限しか認めてこなかったのを変えるのは大変そうですよね。

よっしー
よっしー

ある意味、今までの内容は間違っていましたというようなものだものね。きっとかなり大変なことになるはずよね💦

お医者さんたちが勉強することが増える!?

糖質制限をまだされていない方は「糖質制限って主食を抜いて肉をたくさん食べればいいんでしょ?」ぐらいに考えていらっしゃるかもしれません。

でも実際にやってみると、とてもそんな単純なことではないのが分かりました。時間帯によっては肉でもけっこう血糖値が上がったり、不足しやすい栄養素があったり。

ただでさえお医者さんたちは勉強しなければいけないことが多いのに、糖質制限についてイチからがっつり勉強しなければいけないというのは確かにラクではありませんよね。

でもね、学生時代にあの電話帳みたいな分厚い生化学の本で勉強したり難しい論文をたくさん読んでいらっしゃる先生方ならきっと何も難しいことはないと思うの。

 



 

よっしーは学生時代『ハーパー・生化学』を窓から投げ捨てたくなるぐらい生化学の授業がつまらなかったですが、今では少しだけ糖新生やケトン体については理解できたつもりです。

特にインスリン注射や経口血糖降下薬を使用していたり糖尿病以外に持病がある患者さんたちの場合、主治医のサポートがないと勝手にやりだしたら危ないですよね。

漫画のようにまず医師たちが自ら糖質制限の効果を体験して、わかったことを患者さんたちの指導に生かしてくだされば理想的だなぁと思ったりして。

自分でやってみないとわからないことってかなりあると思いますよ~実際。体調の変化や糖質制限をしながらの運動なども、ぜひ先生方に体感していただきたいですね。

 

何が日本での糖質制限の普及を阻んでいるのか…

2015年関西で行われた医師オンリーの集まりで日本糖尿病学会評議員の加来先生は「糖質50~60%の食事に科学的根拠はない、日本糖尿病学会としては糖質制限食をしてもらっても構わない、糖質は総カロリーの1/3程度が良いのではないか」などとお話しなさったそうです。

「ロカボ」の山田悟先生も「エネルギー制限食は肥満の改善に有効であることは否定しないが、肥満ではない糖尿病患者の食事療法としてはいかがなものか」「必要のないエネルギー制限によって高齢糖尿病患者の筋力が低下することを懸念している」とおっしゃっています。

山田先生は「日本人を対象に科学的根拠を持っていると言える食事法は糖質制限食のみ」「しかし日本糖尿病学会の『糖尿病診療ガイドライン』では糖質制限食が採用されたことはなく、全く根拠の存在しないカロリー制限食が採用され続けている」と嘆いていらっしゃいます。

なぜアメリカ糖尿病学会のように「すべての糖尿病患者に合う食事方法は存在しないから選択肢をいくつか認めよう」ということが日本ではかなわないのでしょうか…

 

怒り狂う女性の管理栄養士

 

以前ツイッターで開業医の先生たちが「糖尿病は儲かる」「DM(糖尿病)は宝の山なのでしょうかw」などとツイートなさっていてとても悲しかった経験があります。

その後、そのような先生方ばかりではないことを知って気持ちが晴れましたけどね。医師になるのに必要な条件は学力だけなので、いろいろな医師がいらっしゃるのはまぁ当然かも💦

日本での糖質制限の普及を阻んでいるものは、いったい何(誰?)なのでしょうか。もしもそれが誰かの意向によるものだとしたら、とても残念なことです。

でも多くの医師たちは「患者さんたちに少しでも良くなってほしい」と思ってくださっているはずですし、よっしーたち患者もとにかく良くなりたい、それだけなんです。

 

まじめん
まじめん

本当に患者のためになることを第一に考えるなら、日本も変わるはずですね!

よっしー
よっしー

そうよね。早くそうなってほしいわね。

 

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