『糖尿病専門医 甘栗ミカコのカルテ』は糖尿病内科に光を当てた漫画!
当ブログではすっかりお馴染みの『糖尿病専門医 甘栗ミカコのカルテ』。
主人公の甘栗ミカコは、当ブログの挿絵代わりの漫画に何気なく登場させたところ評判が良かったのでレギュラー化したキャラです。
外科医や産婦人科医などが主人公の医療漫画はたくさんありますが、糖尿病専門医が主人公の漫画はこれまでにほとんどなかったのではないでしょうか?
知り合いの糖尿病内科の先生は他の診療科の医師から「お前ら糖内(糖尿病内科)はテレビドラマにもなってないじゃないか(笑)」と言われて何だか悔しかったそうです。
確かに糖尿病内科は外科などとは違い、ハデな手術シーンはありません。糖尿病が原因で患者が亡くなることはありますけど、外科や循環器、産婦人科のように分かりやすいドラマチックな演出はやりにくいかもしれません。
しかし糖尿病は、主治医と患者の信頼関係が非常に大事な診療科です。なぜなら、患者が主に病気の管理を自分で行っていくので、主治医との信頼関係ができていなければそういう自己管理にまで悪影響が及ぶからです。
じゃあ、優しいお医者さんのドラマも作りやすいのかもしれないね。
むしろ今まで他の人は描かなかったの?と不思議に思うぐらいなのよ。
『糖尿病専門医 甘栗ミカコのカルテ』の基本情報は?
『糖尿病専門医 甘栗ミカコのカルテ』はどんな漫画ですか?
巻数
紙の単行本は出ていないので0巻!です。
ジャンル
医療漫画です!!
連載場所
少年画報社の漫画アプリ「マンガDX+」で月イチ連載していました(完結済)
著者
わたくし、よっしーです。この記事を書いている時点で45歳の新人漫画家です。
公式あらすじ
たぶん私の担当編集者さんが書いてくださったあらすじをそのまま載せます。
人気ブロガーが描く、糖尿病を始めとする病気のアレコレ!他人事でない、「家族」にまつわる悩みを、名医・甘栗ミカコが心も身体も治療する!(マンガDX+公式サイトより引用)
無名なのに人気ブロガーとは、何だか申し訳ないですがまぁ…「心も身体も治療する」というのは良いですね。糖尿病って「すごい医師が手術して奇跡的に完治」という類の病気ではありませんから。心の支えになることが大事ですし。
『糖尿病専門医 甘栗ミカコのカルテ』のあらすじ
上は編集者さんが考えてくださった公式あらすじですが、ここで私の考えたあらすじを。
糖尿病クリニックの娘ミカコは糖尿病専門医となり、夫・秀太郎とともに父のクリニックを継いだ。
クリニックにはさまざまな悩みを抱えた患者たちがやってくる。身体だけではなく心まで診る、そんなミカコを頼ってやってくる患者たち。
医師として、妻として、母として。ミカコは今日も輝き続ける…!
ちなみに私の主治医(総合病院勤務医の糖尿病専門医)いわく「勤務医は専門医は必ず取らなければいけないが、開業医はそんなにメリットはないので取らなければいけないということはない」だそうです…ミカコはともかく、夫の秀太郎はミカコと出会ったときすでに専門医でしたからね。
そもそも糖尿病とはどんな病気?糖尿病専門医とは?
糖尿病ってどんな病気なのですか?
糖尿病は、何らかの原因で血糖値が慢性的に正常範囲を超えて高くなる病気です。血糖値を下げるホルモン「インスリン」の不足または効きにくくなることによって引き起こされます。逆に血糖値が下がりすぎて生命に危険が及ぶこともあり注意が必要です。
糖尿病がよくコントロールされていないと、様々な健康上の問題(糖尿病合併症)が起こってくるので怖いのです。
糖尿病のタイプはいろいろあります!
・1型糖尿病…免疫系がどういうわけかインスリンを分泌する膵臓のβ細胞を攻撃してしまい、インスリンがほとんどまたはまったく作られなくなります。子供だけではなく中年期になってから発症することもあります。
・2型糖尿病…遺伝によりインスリンを十分に分泌できないことに加え、何らかの生活習慣などの影響でインスリンが効きにくくなり、進行するとインスリンの分泌も不足してインスリン注射が必要になります。中年以降に発症する患者が多いですが、若くして発症する人も居ます。
・MODY…1型や2型糖尿病と診断されている場合もあります。糖代謝にかかわる特定の遺伝子が原因で発症する糖尿病で、遺伝します。
・妊娠糖尿病…血糖値が高くなりやすい妊娠中に血糖値が正常値を超えて上昇する状態で、妊娠後期に発症することが多いです。産後は正常値に戻る人が多いですが、将来2型糖尿病になる確率が高いです。
その他、ステロイド糖尿病、ミトコンドリア糖尿病などいくつかの糖尿病があります。
糖尿病内科医は、糖尿病患者を診察する医師です。
糖尿病の診断と治療、合併症の管理、患者に糖尿病や自己管理のスキルを教える、必要に応じて治療計画の調整や患者の健康状態のフォローアップを行います。
糖尿病内科医は所定の研修を経て試験に合格して「糖尿病専門医」になることができます。上で書いたように、糖尿病「専門医」でなければ糖尿病患者を診察してはいけないということではありません。
『糖尿病専門医 甘栗ミカコのカルテ』サブタイトル一覧
第1話 太っているだけで…誰も信じてくれない
第2話 病気でも、恋愛できるの?
第3話 患者さんの気持ちはわからない⁉
第4話 食べる喜びと治療はどちらが大事?
第5話 どう繋ぐ?クリニックと人の思い
第6話 症状とストレスとどう付き合う?
第7話 医師の診断に思いやりは必要!?
第8話 大切な人の糖尿病と、どう向き合う?
第9話 一人ひとりに寄り添った糖尿病治療を
第10話 ぼくの理想のお医者さん
上記のサブタイトルのうち「一人ひとりに寄り添った糖尿病治療を」「ぼくの理想のお医者さん」は私が考えたもので、あとは担当編集者さんが考えたものを「それでいいです♪」って感じで…今思うと編集者さんに頼りすぎていたかもしれません。
最終話の「ぼくの理想のお医者さん」の「ぼく」はミカコの息子の秀人だけではなく、秀人のサッカークラブのお友達のことをも指しています。よければ確認してみてくださいね!
『糖尿病専門医 甘栗ミカコのカルテ』のメインキャラ紹介!
上は『糖尿病専門医 甘栗ミカコのカルテ』の連載開始前に編集者さんに見せるように作成したものなので「看護師(名前未定)」となっていますが、あとはそのまま採用しました。
当初は『糖尿病専門医 甘栗ミカコ』で行こうと思っていましたが「のカルテ」を足しました。
甘栗ミカコは、開業医の甘栗甘太郎のひとり娘。なぜミカコが一人っ子なのかは、漫画のどこかで語られています。
初期研修を終えてS市民病院の糖尿病内科で働くミカコは、7つ年上の先輩医師・菅野秀太郎と恋仲になり、結婚します。秀太郎はミカコの家に婿入りし「甘栗秀太郎」となりました。
そして生まれた双子の息子と娘は、小学3年生。母の仕事をしっかり理解して尊敬している美咲と、まだまだお母さんに甘えたがる秀人。
なお、ミカコの母親(看護師)は何年か前にすでにこの世を去っています。家事や子供のお世話、何もかもお母さんがやってくれるならミカコはラクに働けたでしょうけど、そうではないからこそ苦労したのではないでしょうか…
『糖尿病専門医 甘栗ミカコのカルテ』の見どころは?
『糖尿病専門医 甘栗ミカコのカルテ』の見どころを教えるのニャ。
『糖尿病専門医 甘栗ミカコのカルテ』は何と言っても糖尿病内科に光を当てた医療漫画です。この点、もっと注目されてもいいんじゃないかと。全国の糖尿病内科医の皆様、ぜひ広めまくってください!!
ミカコは開業医の娘で夫の理解もあって子育てと仕事を両立させていますが(女医さんから「実際には無理!」と言われたことがありますが、ミカコと同様にやってのけている子持ち女医さんも知っています!)順調なことばかりではありません。
揺るぎないと思っていた夫の愛情を不安に思ったり、可愛い我が子に言葉に戸惑ったり、簡単にはいかない患者さんが居たり…ミカコは決して完璧な女性ではなく、時に悩む普通の女性です。
健全な(!)医療漫画とは言え、夫の秀太郎との深い絆を再確認するようなシーンも有るかも…探してみてくださいね♪
『糖尿病専門医 甘栗ミカコのカルテ』を全話無料で読む方法
↑↑↑意外に「どうやって読んだらいいのかわからない」という方がいらしたので表にしてみました。
上の画像のQRコードをスマホで読み込む、またはこちらから進んでいただくとアプリ「マンガDX+」の案内に着きますので指示に従ってアプリ(無料)をダウンロードしてください。
その後は上の表のとおりに進んでいただければ私のマンガも他の方のマンガも大部分無料で読むことができます♪
有料で電子書籍でも読めるとは言え、アプリ「マンガDX+」からだと無料で全部の話を読むことが出来るので、おすすめです!
『糖尿病専門医 甘栗ミカコのカルテ』の関連作品は?
『糖尿病専門医 甘栗ミカコのカルテ』の主人公・甘栗ミカコ(漢字表記だと実果子)の娘・美咲を主人公にした新連載『ケットウ!~糖尿病内科医・甘栗美咲~』同じく少年画報社の漫画アプリ「マンガDX+」でスタートしております。毎月14日に配信予定です。
単に娘を主人公にしただけではない、ミカコや秀太郎たちとはまた違った娘、息子、そして周囲の人たちのドラマを描いていきますのでどうかお楽しみに!
なお『糖尿病専門医 甘栗ミカコのカルテ』は東京周辺が舞台ですが、『ケットウ!~糖尿病内科医・甘栗美咲~』では娘は富山へ行き、息子は東京の病院で働いています。そのあたりの対比も見どころかなと。恋愛もあり!?
↑『この子が私を苦しめる』は記念すべき商業漫画家デビュー作の読み切りです。妊娠糖尿病のあと育児疲れで苦しむ女性に、甘栗ミカコが救いの手を差し伸べるという話です。
私も妊娠糖尿病を経験しました。幸い産後うつにはなりませんでしたが、ママ友たちの話を聞いていると、かなり精神的に追い詰められる人もいるようで…これはなかなか大変な問題だと思います。
技術的には拙いデビュー作ですが、お読みいただけると嬉しく思います!
まとめ
ここまでお読みくださりありがとうございます!
多くの方にとって決して無関係ではない病気、糖尿病。
その糖尿病を巡るドラマを、自分なりに医療漫画として描きました。
連載は完結済ですが『糖尿病専門医 甘栗ミカコのカルテ』をお読みくださいますと嬉しいです♪
周囲にも勧めてくれると嬉しいのだにゃー!
よろしくお願いいたします!