糖尿病内科医・甘栗ミカコが特定の食事療法に言及しない理由

糖尿病内科医・甘栗ミカコ

糖尿病内科医・甘栗ミカコをよろしく!

糖尿病患者の私、数か月前から『糖尿病内科医・甘栗ミカコ』という縦スクロール漫画を連載しています。下のリンクからどなたでも無料でお読みいただけます。

無料でお読みいただけますが、コミチに登録してサポートしていただけると泣いて喜びます!収入があるとこれからも漫画やブログ活動を続けていけますので💦

なぜ「糖尿病内科医」かというと、27歳のミカコはまだ「糖尿病専門医」ではないからなんです。まだまだ修行中って感じですね!

 

糖尿病内科医・甘栗ミカコ
糖尿病内科医・甘栗ミカコ by よっしー。若き糖尿病内科医・甘栗ミカコ頑張る!

 

↑サンプルです。このように細長い漫画なので、パソコンではなくスマホから読んでいただけると読みやすいと思います。

 

さて、この記事を書いている時点でいまのところ甘栗ミカコ先生は「カロリー制限食」「糖質制限食」「地中海食」など、特定の糖尿病食事療法には言及していません。

糖尿病について何も予備知識がない方が「糖尿病 食事療法」とネット検索すると、最初のほうに表示されるサイトにはほぼ「カロリー制限しましょう」「バランスよく食べましょう」と書かれているので「糖尿病の食事療法はバランスよくカロリー制限すればいいのか」と思われるでしょう。

しかし私はもう7年近く糖尿病と向き合っている当事者なので、糖尿病の食事療法がそんな簡単なものではないことを知っています。だからこそ漫画を描くときは迷いもします💦

 

にゃご
にゃご

みんな同じ方法でうまくいくわけではないんだよな。

よっしー
よっしー

だから安易に扱えないっていうのはあるのよ。ブログではなく一般向けの漫画なのでね…

甘栗ミカコは2型糖尿病の祖父を持つ開業医の娘!

漫画の主人公・甘栗ミカコは、甘栗糖尿病クリニックの院長・甘栗甘太郎の一人娘です。彼女が慶京大学医学部に合格したその日、2型糖尿病の祖父は亡くなりました💦

甘いものが好きでしばしば食事療法を守れず、認知症の症状も出ていた祖父の世話に苦労したミカコは複雑な思いを抱えながら医師になり、父と同じ糖尿病内科を選びます。

いまのところミカコも父も糖尿病ではありませんが、祖父は父よりも高齢になってからの発症だったため、糖尿病体質の遺伝の可能性が心配でもあるミカコ。

 

 

そんなミカコはさまざまな医師や患者と出会い、悩み、医師として成長していきます。医師ではない私が描くのはかなり難しいですが、たとえば「当直室にはシャワールームがあって当直明けに浴びたりするよ」など、いろいろ医師や看護師の方から教えていただいて何とか描いています♪

なぜ「甘栗ミカコ」という名前になったかというと、実在の人物となるべくかぶらないようにするため&甘いイメージの名前にしたかったからです(糖尿病内科=糖=甘い!?)。

 

食事療法は一つだけが正解ではない!

当ブログは「糖質制限している糖尿病患者のブログ」とはっきり書いているので糖質制限に関する漫画もたくさん載せています。

しかし『糖尿病内科医・甘栗ミカコ』は糖尿病の当事者ではない方や糖質制限をしていない方にも幅広くお読みいただきたいと思って描いております。

それにもともと生まれつきの疾患などでどうしても糖質制限をしてはいけない方もいらっしゃいます。他の食事療法にも同じことが言えます。

糖質制限してはいけない方やカロリー制限ではうまくいかない方、いろいろな患者さんがいらっしゃるのに「〇〇だけが正しい食事療法である」かのように表現するのは万人向けの作品としては適切ではないと考えました。

 



 

糖尿病診療ガイドラインに載っていない食事療法がすべて「間違い」であるわけではありません。それまで載っていなかったものが新たに掲載されるためにはそれなりのデータが揃ってからではないといけません。

アメリカ糖尿病学会ではすでに糖質制限は糖尿病患者の食事療法として認められています。アメリカ糖尿病学会が認めているものが日本ではまったくのインチキ、トンデモ療法であるわけがありませんので「いずれ日本でも認められるだろうけど現在はまだガイドラインに載っていない」ということです。

明らかに食べ過ぎていた方や肥満の方にはカロリー制限は有効ですが、もともとそれほど食べていない方もいれば、かつての私の父のように「痩せすぎじゃないか」というほど痩せてもまだカロリー制限しろと言われて困ってしまう患者もいます。

誰もが同じ方法で同じようにうまくいくわけではないことは、ベテランの糖尿病専門医の先生方はみなさんご存じです。糖尿病教育入院しても血糖値が下がらない患者もいると、ツイッターのDMで複数の先生から教えてもらいました。

 

特定の食事療法に言及しなくても糖尿病漫画は描ける!

漫画には「つい暴飲暴食をしてしまう患者さん」や「教育入院中なのに病院の売店でお菓子やパンを大量に買い食いする患者さん」が登場します。

これらはどういう食事療法をしている患者さんであっても明らかに「良いこと」ではないので…特定の食事療法を批判することには当たらないと思って描きました。

糖尿病漫画は「カロリー制限とは…」「バランスの良い食事とは…」と書かなくても十分に描けるテーマではないかと思って挑戦しております。

 

 

そこには様々な人間関係のドラマがあるからなんですね。『糖尿病内科医・甘栗ミカコ』はこれから少しずつ恋愛要素も入ってきますので、興味のある方はぜひお読みくださいませ♪

そして糖尿病のことをよく知らない方に「糖尿病って言うけどいろいろな患者がいて、食事療法もひとつじゃないんだな」といずれは思っていただけるような描き方ができればいいなと考えています。

きちんと描けると思ったら、食事療法に触れることもあるかもしれません。これからも『糖尿病内科医・甘栗ミカコ』をよろしくお願いしますね。

 

にゃご
にゃご

糖尿病治療って奥が深いんだね!

よっしー
よっしー

簡単じゃないからこそ先生も患者も苦労するのね!!

 

 

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