オーソモレキュラー医学入門(エイブラム・ホッファー/アンドリュー・W・ソウル/中村篤史)

オーソモレキュラー医学入門

一般読者向けに書かれた画期的な栄養療法の本!

ノーベル賞を2度受賞した生化学者、故・ライナス・ポーリング博士が唱えた「オーソモレキュラー医学」をご存知でしょうか?

ポーリング博士はビタミンCの研究で有名ですが、93歳で亡くなるまでにはまぁいろいろな苦労があったようです💦

そのポーリング博士が作った「オーソモレキュラー(Orthomolecular )」という単語は、その人に対して必要な種類・量の栄養素を使って病気を治療・健康を維持すると言う意味を持ちます。

オーソモレキュラー医学はいわゆる標準治療とは異なるものですが、標準治療では救われないたくさんの患者たちに受け入れられています。

 

オーソモレキュラー医学入門の紹介漫画

 

今回紹介する本『オーソモレキュラー医学入門』は、オーソモレキュラー医学の2人の大家、故・エイブラム・ホッファー博士アンドリュー・W・ソウル博士が医療関係者ではない一般人にも分かりやすく書かれたものです。

翻訳をなさったのは神戸市のナカムラクリニック院長の中村篤史医師です。標準治療(西洋医学)では治らなかったり薬の副作用に苦しむ患者さんたちを見て「何とかならないか」との思いから栄養療法にたどり着かれたそうです。

この本は私にとっては非常に高価(5280円!)なので発売されてからずっと「高いなー、でもほしいなー、うーん…」と悩んでいたんですけど、楽天スーパーポイントがたくさん入ったのでそれで買うことにしました♪

 

にゃご
にゃご

5280円!それは一般人にとってはかなり悩む金額だニャー。

よっしー
よっしー

ええ。でも購入した方たちから値段以上の価値がある本だと勧められたのよ。

どのような病気が載っているの?

この本は459ページもある分厚い本で、しかも文字の大きさが小さい(老眼の方はちょっと辛いかも??)ので内容はぎっしり充実しています。

前半は各種ビタミンやミネラルについて詳しく説明され、後半はいろいろな病気を具体的にどうやって治療するのかが書かれています。

ざっと病名を挙げると、歯周病・糖尿病・高脂血症・動脈硬化・心臓病・関節炎・がん・認知症・メンタルの疾患・学習障害・てんかん・ハンチントン病・アレルギー・ニキビ・乾癬など。

 



 

正直、糖尿病に関しては「え、これだけ??」とちょっと不満もありますが(笑)ナイアシンで血糖値が上がることに関してはそれなりに書かれていましたし、前半のビタミンミネラルの解説だけでもかなり勉強になります。

どんな病気に対しては何をどのぐらい飲めばいいのか具体的な症例が挙げられていますし、複数の同じ病気の患者に対して使用されたサプリの量が少しずつ異なる点にも注目して読んでください。

それはつまり、同じ病気であっても個人に合わせて微調整が必要だということです。本をヒントに自分の頭で考え、自分の身体の声を聞きながら調整していかないといけませんね。

主治医がビタミンを処方してくれないのはどうして?

「ビタミンで病気が改善するのならとっくに病院でビタミンを治療として取り入れているはず!だからビタミンはインチキだ」と考える方は多いのではないでしょうか?

結論から書きますと、ビタミンを処方しても病院は儲からないんですよ。昔は疲労などの症状に対してビタミン剤が処方されることは珍しくなかったそうです。

ところが2012年(平成24年)の診療報酬改定において、安易にビタミン剤を処方しても保険負担分の診療報酬が医療機関に支払われないことになりました💦

製薬会社だって、ビタミンなんてあんまり儲からないものよりも新しい薬を使ってほしいんですよ。親戚に製薬会社に勤務している者が2人いるのでいろいろ聞いてます。。

 

薬品の誇大売り込み防げ 製薬営業「MR」監視へ覆面調査員を倍増 厚労省 | 毎日新聞
厚生労働省は来年度、製薬会社の営業職の医療情報担当者(MR)による、医薬品の虚偽や誇大な売り込みを防ぐよう監視するため、医師や薬剤師の覆面調査員を倍増する。患者の健康に関わるのに、大げさな宣伝などが後を絶たない。不正の証拠が残りにくい密室での営業活動に対し、覆面調査の増強は抑止効果があると判断した

 

病院も製薬会社も慈善事業ではありませんから、利益にならないことはなかなかできないのは当たり前です。そのことを責める権利は誰にもないでしょう。

総合病院の小児科勤務のある医師は「僕みたいに小児科や整形外科の先生が患者さんに糖質制限を指導してもいいけど、内科の先生がやると病院から経営なんちゃらで叱られるんだよ」と教えてくれました💦

別に病院が悪いことをして儲けようとしているわけではありません。しかし、仮に糖質制限やビタミンで病気が良くなるとしても誰も儲かる人がいないので、それが認めてもらえなくても何の不思議もないということです。

だいたい「病院で行われている標準治療こそ最良だ」というなら、なぜ慢性的な不調に苦しんでいる医師や看護師がたくさんいらっしゃるのでしょうね?標準治療を受けても治らない人がたくさんいる証拠じゃないですか。

 

本を読まずに批判するのはもったいないです!

別にこの本だけに限ったことではありませんが、本の表紙だけ見て「これはインチキだ!」と言って大騒ぎする人がいます。

でもね、ちゃんと読んで自分で実際にやってみましょうよ…よく知らないのに「ビタミンCを500mg飲んだのに風邪がちっとも良くならないじゃないか!」って言われても困りますよね💦

医師など医療関係者のみなさんも「医学部で習ったことと違うから」「製薬会社の勉強会で聞いたことと違うから」と言わずに購入して読んでみて下さいな。医学書よりは少し安いかも!

私が知っているだけでも、何らかの慢性的な不調(花粉症、頭痛、腰痛など)に悩んでいらっしゃるお医者さんはかなりたくさんいらっしゃいます。それらの症状が改善するかもしれませんよ!?

 

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「科学的に証明された方法」「医学的に正しい治療法」を用いてもなお治ることのない先生方の不調が改善したとき、今まで知らなかったものが見えてくるんじゃないでしょうか。

ビタミンは病院で処方される薬のような重い副作用が出ることはめったにありませんが、それでも気を付けなければいけないことはあるのでよく勉強するべきです。

この本は藤川徳美医師の本などと比べると少し難しい内容かもしれませんが、自分の健康のことを医師だけに任せず自分でしっかり勉強したいと言う方には非常におすすめの1冊です。

現在何らかの薬を服用している方は勝手に薬をやめたりせず、毎日の食事を改善したり必要な栄養素をサプリで補うなどして補助的に行ってくださいね。

 

にゃご
にゃご

思い切って購入して良かったニャア!

よっしー
よっしー

ずっと大事にするわ。

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