タバコは周囲の人たちの糖尿病リスクをも高める!
日本人女性を対象とした調査で、自分がタバコを吸わなくても受動喫煙でタバコの煙を吸い込む頻度が高いと5年後や10年後に糖尿病を発症するリスクが上昇することが明らかになりました。
タバコを吸うとインスリン抵抗性(インスリンは分泌されていても効きにくくなる)が生じるので非常に糖尿病に良くないことは以前からよく知られていますよね。
吸う本人が糖尿病になるのならまだ分かりますが、タバコの煙を吸い込む周囲の人たちの糖尿病のリスクが上昇するなんて、こんな迷惑な話ったらありません。
父方の祖父は生前、ヘビースモーカーでした。「タバコは健康に悪い」と言いながら私や父の前でも吸っていました。
そのせいで私・父・弟が糖尿病を発症したというわけでもないでしょうけど、あんまりいい気はしませんね~。夫や両親、弟は吸いません。
また若い頃勤めていたスポーツクラブは、インストラクターのくせにタバコを吸うスタッフが多かったです。女性スタッフにも。
お客様から「あの…タバコを吸われるんですか?」と怪訝な顔で訊かれたので「吸わないですよ~、さっき休憩の時に休憩室にいたからニオイがうつっちゃって(事実)」とあわてて答えたことも!
私は1度も吸ったことはありませんが、私が妊娠してしばらく仕事を続けていたときも休館日のミーティングでみんな平気な顔をして吸うので、自分から離れるようにしていたんですよ。
あらら…「吸ってもいい?」と訊いてくれるような人はいなかったんですね。
まあね。たとえボスから「吸ってもいい?」と訊かれても「ダメです」とはっきり言えたかどうかわからないけども…
本人がリスクを負うのは自己責任だが…
タバコもお酒も糖質の過剰摂取も何でもそうですけど「良くないのは分かっているけどなかなかやめられなくて…」というのはある意味その人の自由なんですよね。
でもこれが本人だけではなく周囲の人たちの健康にまで明らかに悪影響を与えるとなれば、これは自己責任だけで済まない問題ではないでしょうか?
タバコをどこか外で吸ってくれる方はともかく、私の元同僚たちのように妊婦のそばでも平気で喫煙する人たちがいます。
隣にいる人が甘いものをドカ食いして血糖値が爆上がりしたとしても、私には別に影響はありません。場合によっては「ウワー、私も食べたい」と思うことはあるかもしれませんがwww
でもこれがタバコとなると話は別です。なぜ自分は吸わないのに、近くで吸っている人のせいで自分の血糖値が上がらないといけないんでしょうか。
「自分だけの問題ではなく、周囲の人たち、大事な家族にも悪い影響を与えているのだ」ということはしっかり認識しておかなければいけませんよね。
禁煙外来に行ってみては?
自分の意志のチカラではなかなか禁煙できない方が医師のチカラを借りるために、大きな病院には「禁煙外来」というものがあります。
ニコチン依存症は「病気」であると認識されるようになり、日本では2006年4月から、一定の条件を満たせば健康保険等を使って禁煙治療を受けることができるようになりました。
2016年の調査によると、以前よりかなり減ったとはいえ男性医師の喫煙率は10.9%だそうです。医師でさえ体に悪いことを知りながらなかなかやめられない…それがタバコの怖さなのかも。
ともかく、タバコは自分だけではなく周囲の人たちの血糖値をも高め、糖尿病のリスクを上げるのですから、できればすぐに禁煙を試みたほうがいいでしょうね。
自分だけの問題ではないことを認識してほしいですね!
特にお子さんがいる方には気を付けて欲しいわね。