「糖質も適量なら大丈夫でしょ」というのはごもっともだが…

「糖質も適量なら大丈夫でしょ」というのはごもっともだが…

糖質も適量なら大丈夫だけど…

私は7年と5か月前に糖尿病が発覚して、医師の許可を得て糖質制限しています。最初は病院食を食べてインスリンを打っていましたが、それでは効果が今一つであることを当時の主治医も認めたから許可をくださったわけです。

糖質制限をしているみなさんはきっと周囲から「そんな極端なことをしなくても、食べすぎないように適量でセーブしていればいいんじゃないの?」と言われたことが1度や2度はあるでしょう。

でもね、その「適量」にかなり個人差があり、自分にとっての適量がほんのひとくちだけだとしたらどうしますか?

 

 

私のような者でさえ、おそらくティースプーン1~2杯程度のお米を食べてもどうってことはないでしょう。

でもね、どれだけ栄養が含まれているわけでもないのにわざわざちょっぴり食べて「あああ、もっと食べたい~!」とイライラするほどの価値があるとは私には思えないのです。ましてインスリンを注射してまで食べたいと思えません、個人の感想です。

食べたい方はほんのひとくち召しあがればいいと思いますが、私はそうは思わないので食べない…そんな感じです。それでも野菜や豆も食べている以上どうしても「糖質ゼロ」にはなっていません。

 

にゃご
にゃご

さほど食べたくないのなら、そこまでしてわざわざ食べなくてもいいね。

よっしー
よっしー

私の場合は、食べないといけない理由はないわ。

まんじゅう1個ならOK?

一般的に「小さめのお菓子1個なら適量」と考える方は多いと思います。以前ネットで糖尿病内科の先生も含めた医師たちが「まんじゅう1個ぐらいならいいじゃないか」と話しているのを見かけたことがあります。

温泉まんじゅうなど、小さく見えますがかなりの糖質量です。耐糖能が正常な先生なら確かに1つぐらい食べてもどうってことないでしょうけど、患者さんは???

もともとものすごい不摂生をしてようやく(?)糖尿病になったタイプの人を除けば、それ1つ食べるだけでもかなり血糖値が上がる患者さんは多いと思うのですが…

まあ「私は健康だから1個食べてもOK、でもあなたは糖尿病だから半分にしておきなさいね」ってとこでしょうかね…仕方ないですがね。

 



 

そして同じ糖尿病患者でも個人差があります。じつは先日体調を崩していたとき、母が「お父さん(糖尿病)がたまに食べている低糖質リゾットを持ってきたんだけど食べられる?」と。

せっかくなので半量だけいただきましたが(7年以上ぶりのお米!!)半量しか食べていないのに血糖値は30も上がりました、計算通りの上がり方です。

つまり糖尿病を早期発見できた父と何年も気づかずに放置して進行してしまった私とではかなり差があるわけですね。

同じ2型糖尿病患者でもこれだけ違うわけですから、まして健康な方にはなかなか理解してもらえないのも無理はないです!

 

「食べてもいい」「食べなければいけない」は違う

そもそも「適量なら食べてもいいでしょ」はあくまでも「食べてもそれほど害はない」ということであって「食べなければいけない」という意味ではありません。

何らかの原因ですぐに低血糖になりやすい方が医師の指示で数時間おきに糖質を摂取しなければいけない場合がありますが、多くの方はそうではなく「食べたいから食べる」のではないでしょうか。

さほど栄養があるわけでもないものなら、食べるのも食べないのも本人の勝手、自由なわけです。周囲から「ちょっとぐらい良いでしょ、食べなさいよ」と言われる筋合いはありませぬ。

 

 

食べたい人はいくらでも好きなだけ食べればいいと思うんですが、ヒトはなぜ「仲間」にも同じものを食べさせたがるのでしょうかね?

もしあなたが糖尿病とは無縁の健康な方の場合、ついつい「適量ならいいじゃないのぉ、食べなさいよ」と勧めてしまうことがあるかもしれません。

しかし、その方にとっては「適量」はめちゃくちゃ少ないのかもしれない…ということを忘れないでいただけるとありがたいです。

 

にゃご
にゃご

そもそも誰が何を食べようとその人の勝手だし!

よっしー
よっしー

みんな自分が食べたいものを食べればいいのよ。

 

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