スタチンの副作用で神経障害が起こる？
LDLコレステロール値が高いとわりとすぐ「コレステロールの薬」を処方されるのではないでしょうか。コレステロールの薬を服薬している糖尿病患者さんは多いと思います。
しかしいつも書いているように、あらゆるクスリにはリスクがあり、メリットばかりではありません。デメリットについて知り、慎重に服用すべきでしょう。
コレステロールの薬「スタチン剤」は、末梢神経障害、中枢神経障害を起こす可能性があるということです。これは大いに気になりますよね！
上の記事はとてもお勧めなので、ぜひお読みになってくださいませ。私も最初糖尿病と診断されたときにストロングスタチンを出されましたが、主治医と相談してすぐやめてしまいました💦私の場合はデメリットのほうが明らかに大きいと思ったからです。
スタチンの他、抗悪性腫瘍薬、抗HIV薬、抗結核薬などの副作用で末梢神経障害が起こることがあるそうです。
副作用はすべての人に起こるものではありませんが、すでに糖尿病神経障害がある糖尿病患者は特に慎重になるべきではないでしょうか。
どうしてもその薬を飲まなくてはいけない場合とそうでもない場合があるのでは…もし後者であるなら、できるだけ飲まずに済ませたいものですが。
どうしても必要な場合のみ処方されると思ってましたが、必ずしもそうではないのですね？
医師によって考え方はさまざまみたいで、すぐ出す先生もいればそうでもない先生もいるようね！
スタチンはATP産生を低下させる
「細胞のエネルギー生産工場」と言われる「ミトコンドリア」が作っている「ATP」はエネルギーの源です。
何らかの理由でミトコンドリアの機能が低下すると、ATPが不足するほか、ATPがうまくつくられないことにより活性酸素が増加し、その結果身体にはさまざまな不調が生じると考えられています。
そしてスタチンはミトコンドリアでのATPの産生を抑えてしまいます。体内でコレステロールとコエンザイムQ10は同じ経路で合成されているため、スタチンを飲むとコエンザイムQ10も作られにくくなり、このことが骨格筋障害、肝機能障害、糖尿病の悪化などの原因となっているのではないかと言われます。
コエンザイムQ10はミトコンドリアでのATP合成に必要なので、これが欠乏すれば大変なことになりますよね。
医療現場でも、スタチンを飲んでいる患者たちにコエンザイムQ10のサプリメントを与えることによってコエンザイムQ10の血中濃度を高めることが出来たそうです。
脳や中枢神経系のATPの減少は神経細胞死をもたらし、虚血性または神経変性疾患を引き起こすそうです。
いわゆる神経変性疾患、難病とされる病気の中にはミトコンドリアの機能不全とATP減少が原因と思われるものがあるそうですから、スタチンによってATP産生が抑制されると一部の方に副作用として神経障害が起こっても不思議ではないですよね💦
スタチンによる末梢神経障害の症状は？
副作用に末梢神経障害がある薬はいくつもありますが、薬の種類によって作用機序や症状の現れ方は異なるそうです。
コレステロールの薬のスタチンでは手袋-靴下型の感覚障害（糖尿病神経障害と同様、手や足の先の異常な左右対称の感覚異常）が起こるそうですよ。
糖尿病とアルコール依存症の両方があると糖尿病神経障害とアルコール性神経障害が互いに相乗効果で早期から障害が進行しやすくなる話は有名ですが、スタチンと糖尿病神経障害も相乗効果があるのではありませんか？
いまだに「LDLコレステロールは悪玉！」とおっしゃる方も多いですが、どのような状況に置いてLDLーCが高値であることが良くないのかを本当に理解なさっているのか疑問です💦
スタチンはインスリン感受性を低下させて糖尿病にも良くないそうですから、どうしても飲まなければいけない場合を除けば、飲まずに済む方法を考えたほうが良いのかもしれませんね。
そしてスタチンは筋肉への副作用もかなり多いようなので、血糖コントロール改善のために筋肉を増やしたいと考える人にとってもやはり良いものではないかもしれません。
どうしても必要な薬で自分に副作用が出ないのであれば慎重に継続したらいいと思いますが、そうではない場合もあるということを忘れずに…不安なことがあればまず主治医とよく相談しましょうね！
話せばきちんと聞いてくれるお医者さんがいいですね！
そうよ！良い先生は必ずいらっしゃるわ。
