2型糖尿病患者『もしもタイムマシンで過去に戻れたら…』

タイムトラベルを誘うアンドロイド

もしもドラえもんのタイムマシンがあったら…

故・藤子・F・不二雄先生の国民的人気漫画『ドラえもん』。あなたも子供の頃、ドラえもんのひみつ道具を欲しいと思ったことがあるでしょう。

あなたなら、もしドラえもんのひみつ道具をひとつだけ使えるとしたら何がいいですか?学生さんなら断然「アンキパン」でしょうねw あっ、血糖値は上がらないのかな!?

私は「お医者さんカバン」で糖尿病を治してもらったり「もしもボックス」で糖尿病のない世界にしてもらうのもいいですが、「タイムマシン」で過去に行ってみたいです。

それも13年ぐらい前…次男が赤ちゃんだった頃に戻って、当時の自分に警告をしたいのです。産後のOGTT(経口ブドウ糖負荷試験)でギリギリ正常値が出て「治った」と安心していた頃です。

 

タイムトラベルを描いた漫画

 

産婦人科医は「今後もカロリーに気を付けて太らないようにしなさい。あなたの人生はこの先まだ長い(当時28歳)のだから」とおっしゃいました。

だから次男が離乳すると、実家に息子たちを預けてはさっとジムに行って運動をしていました。効率を考えて高強度の運動ばかりチョイスしていました。

しかし残念なことに、息子たちが小学生になって手が離れたのでパートでも…とジムで働き始めたときにはすでにのどの渇きや夜間頻尿など糖尿病の自覚症状が出ていたのです💦

もし次男を出産した後に自己血糖測定を開始していれば、すぐに糖質制限を開始することができていたかもしれません。そして重症にならずに済んでいたかもしれないのに…

 

まじめん
まじめん

昼間にたっぷり運動をしていても、夕食後は運動はしなかったんですよね?

よっしー
よっしー

そうよ、赤ちゃんがいるのに夕食後に運動なんてできないわ💦

自己血糖測定は糖尿病患者だけのものだと思っていた

私が息子たちを授かったとき、妊娠糖尿病と診断されていながら自己血糖測定やインスリン注射をするようにという指示は一切なかったです。

だから当時は「はっきりと糖尿病と診断されたわけでもない人が自己血糖測定を行う」という発想は私には皆無でした💦

現在では糖尿病ではない方を含めて多くの方が愛用している「Freestyleリブレ」が発売されたのも2017年1月とごく最近のことですしね…

産後のOGTTでギリギリ正常値が出てしまったことで、その後糖尿病内科で定期的なフォローもまったく無く、幼子を2人抱えて専業主婦をしていたので健康診断を受ける機会にも恵まれませんでした。

 



 

今さら何を言っても仕方がないんですけど、当時誰かが「OGTTでいったん正常値になっても安心してはいけないんですよ」「食後血糖値をチェックしたほうがいいですよ」と教えてくれていたら…

新潟労災病院で日本人の境界型糖尿病患者を対象に行われた研究によると、緩やかな糖質制限(カロリーは無制限、糖質は1日120gまで)を指導された患者たちは1年後に7割近くがOGTTで正常型になったそうです。

はっきりと糖尿病と診断された時点ではすでにすい臓のβ細胞の何割かは死んでしまっていると言われます。こうなると絶対に完治はありません。「完治」と「寛解」は同じではないですよね💦

でもまだ境界型糖尿病の段階であれば、β細胞はほとんど死んでいないので完治もあるわけです。この段階で気づいて対策を始めていれば…と悔やまれます。

 

誰も教えてくれなかった悲劇…

私が妊娠糖尿病になった頃、まだ「糖質制限」は日本では一般的にはほとんど知られていなかったと思います。

その少し前にジムのお客様から「夕食の主食抜きがダイエットに効果的だと聞いたんですけどどうですか?」と質問され「誰がそんなことを言いましたか?主食を抜くと筋肉が落ちて脳にもダメージがあるんですよ!」と大真面目に答えたのを覚えています…ごめんなさい💦

病院でも医師から「カロリーに気を付けて」としか言われなかったので、その通りにしていれば糖尿病に移行することはないと信じていました。

当時はまだ「お医者さんに何も言われていないのにこれ以上何かする必要などない」「お医者さんに言われた通りにしていれば問題ない」と考えていました。

現在、2型糖尿病と診断されているみなさん。あなたは世間一般的に見て必ずしも不摂生をなさっていたわけではないでしょう。

 

 

昨夜私がTwitterでちょっと↑アンケートを行った結果↑を見ても、毎食ごはんを茶碗1杯程度しか召し上がっていなかった方が半数なのです。

まさかこの程度の「普通」の食生活で将来自分が糖尿病になると思う方はいらっしゃらないでしょう。皮肉なことに、明らかに食べすぎて発症した方のほうが少しの努力で簡単に寛解しやすいのです💦

だからこそタイムマシンで昔の自分に「あんた自分がそこそこ健康的な生活をしていると思っているだろうけど、このままだと将来糖尿病になるよ」と警告したいと思うのです。

実際にはそんなことは不可能なので、過去のことは諦めてこれからできることを一生懸命やっていくしかないんですけどね。おーい、ドラえもーん、何とかしてーっ!

 

まじめん
まじめん

若い頃はそこまで深く考えない人が多いかもしれませんね。

よっしー
よっしー

今はいろいろなことが分かってきたわ。みなさん気を付けてね!

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