やっぱり糖尿病は治療しても悪化していくんだ…
以前「糖尿病は治療しても進行を止められないそうです。」というタイトルの記事を書いたことがあります。
「食事・運動療法(従来の糖尿病治療)」、「糖尿病薬メトホルミン」、「糖尿病薬SU剤」の3つの治療でそれぞれの患者のインスリン分泌能がどう変化するか調べると、どの治療法を選んでも年数がたつごとにインスリン分泌能力が低下していくいう内容です。
治療開始から1年後には改善したように見えても、その後じわじわと悪化していく…きちんと治療を受けていてこれはあんまりじゃないですか💦
従来の糖尿病治療では、きちんと治療を受けていても年月とともに少しずつインスリンを分泌する能力が衰えていくという事実。
これまでそのことは知識として知っていましたけど、昨日Twitterで糖尿病患者たちを診察なさっている内科医の先生とのやり取りでとてもショックを受けました。
糖尿病患者にとってはちょっと辛い現実がそこにあります…でも、重要な事なのでどうか記事の続きをお読みくださいませ。
病院に通って薬を飲んでも悪化していく??
現状維持ならともかく、悪化していくってあんまりだと思うの!
糖尿病は治療していてもやっぱり悪化していく!?
内科医トワ先生の「高齢の糖尿病患者は糖尿病になってからの年月がかなり経過しており、(2型なのに)もう体からインスリンが出ないことがある、認知症があるとインスリン治療も困難」という趣旨のツイートに対して私が質問をしました。
※Twitterの公開ツイートの外部埋め込みはTwitterの標準機能です。トワ先生どうもありがとうございます!とても勉強になります。
治療に励んでいる方でもインスリン分泌が徐々に落ちてしまうのは経験しますね😅
もちろんコントロールが悪い患者さんの方が落ちやすいでしょうが…
— トワ (@DrTowa108) November 25, 2019
どうですか?糖尿病治療を放棄した患者の方が悪化がしやすいのは当然ですが「治療に励んでいる方」でもインスリン分泌能力が徐々に落ちていくそうです。。
トワ先生は糖質制限推しのドクターではないので、この場合患者さんたちが励んでいる食事療法は従来のカロリー制限に違いありません。前回ブログ記事にしたこととも一致しますよね…
知識として知ってはいても、実際に糖尿病患者さんたちを診察なさっている医師の方からはっきりと「治療に励んでいてもインスリン分泌能力が落ちていく人がいます」と言われるとさすがにショックでした💦
漫画では4コマ目で医師が「糖尿病は治らないんだよ」と患者たちに話していますが、残念ながら現代の医学ではこれは本当です。
訳の分からないメソッドや健康食品などで「どんなに重症の糖尿病でも完治します!」と言って商売している人がいればそれはインチキ業者なので騙されないようにね。
糖尿病は悪化していく…みなさんはどうしますか?
アメリカでは、ここ数十年で糖尿病合併症が激減しているそうです。糖尿病薬やインスリンなんてどこの国も大差ないどころか日本の方が健康保険で安心してこれらを使える患者が多そうですが、日本ではアメリカほど合併症が激減していますか?
糖尿病患者の食事療法が複数用意されているアメリカに対して、真面目に励んでいても徐々に糖尿病が悪化する患者がいるのが明らかなのにいまだにカロリー制限以外は認めない日本。
漫画の5コマ目の女医さん、さすがにこんなことを笑顔で言う方はいないと思いますけど「あんたそれ他人事だから言えるんでしょ!?」って態度の先生はいらっしゃいますよね💦
「糖尿病はきちんと治療しても少しずつ悪化していくこともある病気なのだ」と諦めるのではなく、なぜそうなってしまうのかを真剣に考えなければ患者の人生はめちゃくちゃです。
「2型でもインスリンが出なくなったのならインスリンを打てばいいじゃないの」って簡単に言わないでください。先生方のお子さんや配偶者の方に同じことが起きたら笑顔で同じことが言えますか?
全員ではないにしても、従来の糖尿病治療をまじめに受けていても糖尿病が徐々に悪化して最終的には2型糖尿病でもインスリン注射が必要になる方がいるのは医師も認めている「事実」です。あなたならどうしますか?
僕なら、良い結果が出ているアメリカのやり方を見習うと思うんだニャー!
私もそう思うの。なぜそれができないのかしらね…不思議だわ。お金より大事なものはあるのにね!