2型糖尿病患者がインスリン注射をするか糖質制限をするかの選択

2型糖尿病患者なのに一生インスリン注射がやめられない?

よっしーが糖尿病性ケトアシドーシスを起こして緊急入院したのは3年半ほど前のことです。3日目にようやく食事をすることが許可され、出てきた病院食はかつて自分で食べていたものと似たような内容でした。

「変だなー、これと同じような食事…それも主食を玄米にしていて糖尿病になったのに、本当にこの食事内容で大丈夫なんだろうか?」と不安に思いました。

最初は看護師さんにやってもらって、そのうち自分でインスリン注射を1日4回打つようになり「まぁ上手にできるようになりましたね~♪」と褒められて、いい気分でした。

あと少しで退院、という頃看護師さんに「今頑張って治療したら、いつかインスリン注射をやめることができますか?」と質問してみたところ、彼女はしばらく考え込みました。

 

 

そしてこんな返事が返ってきたのです。「完全にインスリン注射をやめることは無理かもしれない。でも努力次第で、量を減らせる可能性はあるので頑張りましょう」と。

インスリンはヒトが生きていくためには絶対に必要なホルモンです。インスリンが体内でほぼ作用しない状態になると、糖尿病性ケトアシドーシスを起こして命を失うこともあります。

でも、とりあえず生命の危機を脱した2型糖尿病患者に、本当にどうしてもインスリン注射が必要なのでしょうか。今回はこのことについて考えてみようと思います。

 

にゃご
あなたはこの先も一生インスリンが必要です…と主治医からも言われていたんだよな、たしか。

よっしー
そうよ、それは入院から3か月後だったわ…私はかなり重症なので、残念だけどこの先もずっとランタスはやめられないでしょうって言われたのよ。

 

注射をしてまでお酒を飲むかそれとも禁酒するか?

ここでお酒の話をしましょう。アルコールは健康に様々な悪影響を及ぼしますし、依存症になってしまうと治療は本当に大変ですよね。

よっしーが若い頃、妊娠中や授乳中にもかかわらず「ガマンするとかえってストレスで良くないと思うからちょっとはいいよね♪」と言って平気で飲酒している女性が数人いました。

とんでもないことです!!拒否できない赤ちゃんが可哀想です…みなさんは絶対に彼女たちのマネをしないでくださいね。

 

 

もし仮にあなたがお酒の飲めない体質だとします。お酒が飲めない方と言うのは、生まれつき「アルコール分解酵素」をほとんど持たないのです。そして、これは鍛えても変えることは出来ません。

病院でお医者さんが「このアルコール分解酵素を毎日注射すれば、あなたも他の人と同じように人並みにお酒を飲むことができますけど、どうしますか?」と提案してきたらあなたはどうしますか?

確かにそれを注射していれば他の人と同じようにお酒を飲んでも平気かもしれません。しかし、飲みすぎてアルコール中毒や肝臓の病気になる危険性があるのです。

お酒を飲めない人は、飲まなければアルコール中毒やアルコール由来の肝臓の病気には絶対になりません。糖質についてもこれと同じことが言えると思いませんか?

 

インスリンさえ打てば健常者と同じではないの?

ここで多くの方は「糖尿病患者はインスリンの分泌量が足りないから、足りない分のインスリンを注射で補えば健常者の人と何ら変わりないんじゃないの?」と思うでしょうね。

ここで「インスリン抵抗性」について考えなければいけません。インスリン抵抗性というのは、何らかの理由でインスリンが効きにくくなっている状態です。

インスリンの効きが悪いわけですから、血糖値を正常まで下げるのに健常者の2倍も3倍もインスリンが必要になることもザラです。

インスリンは無いと困りますが、血中のインスリンが多すぎるとそれが注射だろうと自己分泌だろうと認知症・ガン・動脈硬化・肥満などのリスクを上げることはすでに明らかになっています。また高インスリン血症が糖尿病合併症をより進行させることも報告されております。

 

 

インスリン抵抗性が生じる原因は肥満や運動不足や喫煙だけとは限りません。軽度のものを含めてインスリン抵抗性を生じさせる遺伝子は現在100種類以上見つかっています

糖尿病の原因としては大きく分けて「インスリン抵抗性」「インスリン分泌不全」の要素がありますが、1型糖尿病は主にインスリン分泌不全なのに対して2型糖尿病ではインスリン抵抗性がある方が多いです。両方の要因が合わさっている方が多いです。

インスリン抵抗性のない1型糖尿病の方が必要な量のインスリンを打つよりも、2型でインスリン抵抗性がある方が大量にインスリンを打つことの方が、ある意味ではよりハイリスクかもしれないのです。

インスリン抵抗性が大きい2型糖尿病患者が健常者の方と同じ量の糖質を食べて正常血糖値をキープするためには、かなり大量のインスリンが必要になります。決して「インスリンさえ打っていれば健常者と変わらない」わけではないということを忘れないでください。

 

リスクを踏まえた上で自分で判断して決めることです

健常者で本当に何でもない方というのはインスリン抵抗性が無いので、少量のインスリンでスッと血糖値が下がります。

1型糖尿病患者でインスリン注射が必要な方は適切に行うべきですが、2型糖尿病の場合はまずインスリン抵抗性をなくすことを最優先に考えるべきです。

現在太っている方は、体重を減らすだけでインスリン抵抗性は減ると思います。あまりにも運動不足だった方は運動を習慣にしてみましょう。タバコは今すぐにやめてください!

 

 

しかしインスリン抵抗性は遺伝子によっても生じるため、ダイエットしたり運動を行ったからと言って必ずしも問題が解決するわけではありません。

その場合は主治医と相談して、メトホルミンやピオグリタゾンなどの飲み薬の服用を考えたほうがいいかもしれません。

「注射をすれば普通に好きなものを食べていいですよ」と言われるとつい心惹かれるのは分かりますが、良いことばかりではなく必ずリスクもあるということを忘れずによく考えて決めてくださいね。

 

にゃご
単に注射で血糖値だけ下がればそれでいいってわけじゃないんだよな。

よっしー
そういうことね。でも、リスクを踏まえた上でそれでも普通に糖質を食べることを選ぶのはその人の自由だわ。よく考えましょうね♪

 

インスリンの功罪
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