やはり!クスリはリスク~アナフィラキシーショック~

薬剤によるアナフィラキシーショック

薬を全否定も妄信もしません

以前『クスリはリスク!』というタイトルの記事を書いたことがあります。薬は良い点ばかりではないので、必要な場合は慎重に飲みましょうという内容です。

 

クスリはリスク!
どんな薬にも何らかの副作用があります。たまたまあなたが大丈夫だとしても…

 

薬のリスクについて述べると「なにっ!?貴様、薬を全否定するのかっ!!」みたいに思われることもありそうですが、決してそうじゃないんです。

 

アナフィラキシーショック

 

「薬は危険だ!だから薬は一切飲んではいけない!」と煽るのも「正しく飲む薬には副作用なんてない!そんなのは気のせいだ!(←医師と名乗る方がおっしゃっていたのを見たことがあります)」というのもどちらも極端だと思いますよ。

確率は高くないとはいえ、どんな薬にも必ず副作用はあります。事実としてどんなことがどのぐらい起こるかを知ったうえで、どうすべきかを判断すべきだと思うわけです。

 

まじめん
まじめん

交通事故に遭うかもしれないから一切外に出ない!というわけにもいかないのと似てますねぇ。

よっしー
よっしー

薬も、どうしても使わないといけないときはあるものね。

薬によるアナフィラキシーショックは怖い!!

みなさんは「アナフィラキシーショック」をご存じでしょうか。アレルゲンが体内に入ることによって臓器や全身にアレルギー症状が表れ、血圧低下や意識レベルの低下、失神など重症の反応が起きた場合をアナフィラキシーショックと呼び、すぐに治療しなければ命を落とすこともあります。

知り合いのお子さんは重症の食物アレルギーであり、うっかり間違えて食べてしまった場合に備えてエピペン(医師の治療を受けるまでの間、アナフィラキシー症状の進行を一時的に緩和し、ショックを防ぐための注射)を持ち歩いているそうです。

なんとなくアナフィラキシーショックの原因は食物アレルギーと思いがちですけど、実際のところはどうなのでしょうか?

 

薬剤によるアナフィラキシーショック

 

上の2つの表は大日本住友製薬様のサイトから引用させていただきました。厚生労働省の平成25年の調査によれば、アナフィラキシーショックによって死亡した方の原因として最も多かったのは「薬」だったそうです。

食べ物やハチの毒よりも、薬が原因で心肺停止するまでの時間は非常に短い(平均でたったの5分だそうですから、救急車を呼んでも間に合わないことも多いのでしょう)のだそうですよ!

日本では、1年間に30~40人ぐらいの方が薬が原因のアナフィラキシーショックで亡くなっているそうです。

平成25年の調査では食物が原因で亡くなる方は1年間で2人だったそうですが、これは食物の場合はあらかじめ用意したエピペンで対処できることと、心肺停止までの時間が長いので治療が間に合うからでしょうかね?

 

糖尿病患者と薬剤によるアナフィラキシーショック

そうめったに起こることではないでしょうけど、インスリン注射によってアナフィラキシーショックが起こることもあります。糖尿病の飲み薬の「重大な副作用」にもアナフィラキシーが挙げられています。

どんな薬でも、かなり確率は低いでしょうけどアナフィラキシーショックは起こり得るということじゃないでしょうか。アナフィラキシー以外にも副作用は山ほどあり、「誰が飲んでも副作用は起きない」という薬はありませんから。

でも、薬とはリスクとベネフィットを天秤にかけてベネフィットのほうが上回る場合に飲むものですから、「アナフィラキシーショックが起こるかもしれないから薬やインスリンを一切使わない!」というわけにはいきませんよね。

薬やインスリン注射を使用していてアナフィラキシーショックのような症状が出たらすぐに救急車を呼び、アナフィラキシーショックの可能性について伝えなければね。

 

アナフィラキシーショックの症状

 

上の図は看護roo!様のサイトから引用させていただきました。薬を使用していて上のような症状が出たらアナフィラキシーショックの可能性を考えてすぐ対処しましょう。

アナフィラキシーショックかなと思ったら遠慮せずに救急車を呼んでよいそうです。先ほど書いたように、薬剤が原因でアナフィラキシーショックが起こった場合、心肺停止するまでの時間は平均でたったの5分と短いのですから、迷っている暇はありません!

アナフィラキシーショックはそうめったに起こるわけではありませんけれど、私の知っているお子さんもエピペンを持ち歩いていますし、決して「私には絶対に関係ない」とは言い切れないと思うのです。こういうこともあると知ったうえで慎重に薬をお使いください。

 

まじめん
まじめん

「絶対に大丈夫だ」と思わず、体調の変化に気を付けることが大事ですね。

よっしー
よっしー

そうね!もちろん、何事もないのが一番だけどね。

Copy Protected by Chetan's WP-Copyprotect.