「ビオチン」ってなんだ?
ビオチン(水溶性ビタミン、ビタミンB7)は肌や髪の健康に関わるビタミンとして有名であり、通常の食生活では欠乏することはあまりないとされています。
以前、奈美悦子さんが「掌蹠膿疱症」という病気にかかられた際にビオチンを取り入れて治療なさったことで話題になりましたね。
掌蹠膿疱症は、手のひらや足の裏に「菌が入っていない膿」の袋が繰り返しできる病気で、爪が変形したり骨や関節が痛んだりすることもあるそうです。
この病気に対して、通常の食事では摂取できないほど大量のビオチンサプリメント+ミヤリサン(酪酸菌)+ビタミンCサプリメントを摂る方法が「ビオチン療法」です。
ビオチン療法というと「民間療法なのでは?」「危険じゃないの?」と思われる方もいるでしょう。私もどうなのかなと思ってかなりいろいろなサイトを調べてみました。
ビオチン療法は秋田の前橋賢医師という方が最初に行われた方法で、現在でも多くの皮膚科で選択肢のひとつとして取り入れられているそうです。ニキビ、酒さ、湿疹の治療にも使われているそうです。
ビオチンはかなり大量に摂取しても副作用が出たという報告はないそうですから、安心して試しやすい治療法なのかもしれませんね。どんな薬にも副作用はありますからね…
皮膚科でも行っているところが多いのですね!
ビオチンと糖尿病の関係は?
ビオチンは体内で糖・脂質・アミノ酸の代謝にかかわる補酵素(酵素をサポートする)として働き、エネルギーを作る手助けをしています。
また皮膚や粘膜、爪や髪を健康な状態に保つ働きを持ち、不足するとアトピー性皮膚炎や脱毛などの皮膚症状や食欲不振、うつなどを引き起こします。
ビオチンは抗炎症物質を生成することで炎症を防ぎ、アレルギー症状を緩和するので、掌蹠膿疱症以外にも尋常性乾癬、花粉症の治療にも使われることがあるそうです。
では糖尿病との関係はどうでしょう?ビオチン欠乏症のラットにビオチンを大量に与えるとインスリン分泌量は増えないにも関わらず血糖値の改善が見られたそうです。ビオチンは糖代謝にかかわる補酵素ですから、これが欠乏するとうまくいかないのは当然でしょうね。
↑上の商品1カプセルでビオチン5mgです。
日本の研究で、43名の2型糖尿病患者の血中ビオチン濃度は健康な人と比較して明らかに低く、彼らにビオチンを1日あたり9mg与えたところ高インスリン血症になることなく血糖値が低下したそうです。
ただし2型糖尿病患者に効果がなかったとする研究も1型糖尿病患者にも効果があったとする研究もあるので、糖尿病患者なら誰にでも同様に効果が期待できるというものではないのかもしれませんね。
私はマグネシウム不足の自覚症状が若いころからあったのでマグネシウムサプリメントで血糖値に効果がありましたが、そうでない方には効果がおそらくないのと一緒かと…ビオチン不足ではない糖尿病患者さんにはあまり効果がないのかも。
ビオチンが欠乏すると1型糖尿病・2型糖尿病ともにリスクが高まるほか、リウマチ、シェーグレン症候群、クローン病、皮膚炎など様々な病気にかかりやすくなるそうですよ。
バランスよく食べていてもビオチンが不足する?
「いろいろなものをバランスよく食べていればサプリなど不要!」とよく言われますけど、残念ながら必ずしもそうではないようですね。
生まれつき遺伝でビオチンが欠乏する患者さんには200mg/日(さきほど紹介したサプリメント40カプセル分!!)もの大量のビオチンを投与する場合もあるそうですよ!
確かにビオチンはいろいろな食品に含まれていたり腸内細菌もある程度作ることが出来ますが、いくつかの理由で「人並みにきちんと食べていても欠乏することがある」そうです。
生卵が大好きでいつもたくさん食べている場合、生卵の「アビジン」という成分がビオチンとくっついて体内で吸収されにくくなります。
また体内でビオチンを利用するために必要な酵素が生まれつき足りない病気でもビオチン欠乏が起こり、大量のビオチン補充が必要となります。
ある種の抗菌剤やサルファ剤、抗てんかん薬の長期服用によってビオチンが欠乏しやすくなるそうです。
健康な妊婦さんも妊娠中にはややビオチンが欠乏気味になることが珍しい事ではなく、母乳のビオチンが欠乏している場合、その母乳を飲んだ赤ちゃんは湿疹になりやすいそう。
ちなみに、犬も抗生物質を与えている間は腸内細菌の乱れからビオチンが欠乏することがあるので食事からの補給が必要となる、と書かれています。
血糖値に効果があるかどうか試してみよう♪
私はビオチンが欠乏するような原因には特に心当たりはありませんし掌蹠膿疱症でもありませんが、小学校高学年のころからポツッと白髪が出始めたのが気になっています。
40代の今は同年代の人と比べてすごく白髪が多いわけではないと思いますが、生え際に少し白髪があるのが気になって…まだ全体的に染めるほどじゃないんですけど、少しでも白髪が減れば嬉しいなと思います。
白髪にも血糖値にも「多くの人に効く!」と言えるほどのデータはまだないと思いますけど、副作用がないということなので気軽に試してみようと思います。
いずれにしても即効性はあまり期待できないらしいので、みなさんが忘れたころに何か良い変化があれば報告しますね!
気長にやってみなければわかりませんね。
高価なものでもないし、しばらくやってみるわ!