食物アレルギーの子に無理に食べさせますか?
よっしーの次男は幼い頃、重度の食物アレルギーでした。0歳児の時から乳・小麦・卵が6段階中5か6で、少しでも食べてしまうと口の周囲に赤い湿疹が出たり蕁麻疹(じんましん)が出ました。
そのため小児科医の指示を守って厳格な除去食を行っていたのですが、ある日通りすがりのおばちゃんにお菓子を勧められて、ありがたくお気持ちだけ受け取ろうとしたんです。
ところが「今の親は神経質すぎる」「少しぐらい食べさせてもいいんじゃないの?」と言われてしまい、かなり凹みましたねぇ…ちょっとでも食べればとんでもないことになるのに💦
ちなみに知り合いの看護師さんは、食物アレルギーのお子さんのために常にエピペン(アレルギーによるアナフィラキシーの症状があらわれたときに使用し、医師の治療を受けるまでの間ショックを防ぐためのアドレナリン自己注射薬)を持っていたそうですよ。
次男は糖質制限をしている小児科医にかかっていて、数年前からゆで卵をけっこう食べるようになりましたが、昨年久しぶりに検査したら食物アレルギーは完全に陰性になっていました♪
最近では食物アレルギーについての正しい知識が広まってきて「ちょっとぐらい大丈夫よ」などと無責任なことを言い出す人はかなり減ったと思います。
でもこれが糖尿病となると???たいていの方は「私は糖尿病だから」と言えば分かってくれますが、中には「ちょっとぐらい良いじゃないの」と言う方がいらっしゃいます。
Twitterのフォロワーさんが、糖質制限している人に無理に糖質を食べるように強要する行為をカーボンハラスメント(カボハラ)と名付けられましたが、カボハラはダメ、絶対!
カボハラか…うまい名前をつけたものだな。
無理強いは良くないわね!自分の意思で食べるならいいけど。
なぜそんなに糖質を食べさせたがるの?
糖質が大好きで食べてもなんともない方たちはどうぞ好きなだけ召し上がってくださいと思うのですが、なぜ一部の方はカボハラをするのでしょう?
よっしーが若い頃勤めていたスポーツクラブでは、お客様からの差し入れのお菓子などを「後で食べますね」と持って帰ろうとすると「今すぐここで食べろ!食べ終わるまで見張っているからねっ!」と睨むお局様がいましたが💦
単純に「こんなに美味しいものを食べないなんてありえな~い」ということもあるでしょうし「自分だけ痩せようなんて許せない!(ダイエットじゃないんですが…)」という方も!?
日本人はみんなと同じことをして安心し、同じことをすることで結束を固めるような特徴があるので余計に「たとえ病気であってもみんなと同じものを食べるべきだ」ということになってしまうのかも。
食物アレルギーであれば、下手をすると生命に関わることもあることは多くの方が知っているので無理強いはさすがにほとんど無いと思います。
でも糖尿病の場合、仮にカボハラによってその人の血糖値が300ぐらいまで上がったとしてもぱっと見は何も分からないのです。それだけにかえって困ってしまいます。事の重大さを周囲になかなか理解してもらえないので💦
「インスリンが足りないなら注射をすればいいじゃない」?
かのマリーアントワネットの言葉とされる「パンが無いならお菓子を食べればいいじゃない」ではありませんが「インスリンが足りないなら注射をすればいいじゃない」というものではありません。
また「血糖値が高いなら筋トレをすればいいじゃない」「2型糖尿病患者は食事を減らせばいいじゃない」といった単純なことですべて解決するわけでもありません💦よっしーみたいな患者もいるのでね。
「付き合いの席では周囲の人たちに合わせて普通に食べる」というのはひとつの選択ではありますが、すべての糖尿病患者にそうするべきだと押し付けるのはどうかやめてください…
2型糖尿病患者の場合、糖質の多いものさえ避けていれば飲み薬やインスリン注射を使うことなく暮らせる方はかなり多くいらっしゃいます。
本人がどうしても糖質を食べたいと思ってこれらを使用するのは自己責任なので良いのですが、周囲に強要されるのは本当に困るんです。カボハラはダメ!
この夏には何度か食事会に参加する予定があるのですが、よっしーはあらかじめ「私は糖尿病だから主食は食べられないけど、みんなの好きなものにしてね♪」と伝えていますよ。
また禁酒しているのですが、他にもお酒を飲まない人はチラホラいるので特に何か言われることもないでしょう。
「みんなと同じものを飲み食いしなければ仲間として認めない」なんて今の時代にそぐわない話です。みなさんそれぞれ健康状態を考えて食べるべきものを食べましょうね♪
食べたい人は食べる、周囲に押し付けないことだね!
同じものを食べなくたって友達は友達だもの。