自分は風邪じゃないのに高血糖??
以前にも「リブレ・レポートpart7~シックデイからの考察~」という記事を書いたことがありますが、糖尿病患者は軽い風邪でもかなり高血糖になることがあります。
それはまるでエアコンの設定温度がいつもより高い温度に設定されているようで、運動しようが何をしようがほぼムダです。
風邪などの感染症にかかると分泌される「ストレスホルモン」と呼ばれるホルモンには血糖値を上げる作用があるからです。
自分が風邪を引いているならともかく、家族が風邪を引いているとき無意識に感染していることがあるようなのです。
よっしーの次男が珍しく風邪を引きまして、熱はないんですが咳がつらそうなので内科に行ったらただの風邪とのこと。
その後咳が長引き、自覚症状のないよっしーの血糖値も1週間ぐらいずっと高いままで本当に焦りました💦
自分が風邪の時はもちろん、家族が誰か風邪を引いていて高血糖が続くときは「ああ感染しているのだな」と思いましょう。
こんな時にあせって激しい運動などをしてもあまり効果がありませんし、ゆっくり休んで早く治すことが大事です。
ほとんど自覚症状がないのに感染しているとはね。
これまでにこういうことは何度もあったわ!
いつか必ず元に戻るので安心してください!
風邪などの感染症(無意識を含む)が原因の高血糖であれば、いつか必ず治るので安心してください。
今回のよっしーのように1週間も続くと「このままずっと下がらないのではないか」と不安になりがちですよね💦
2型糖尿病患者さんでインスリン注射をしていない場合、ちょっとばかり血糖値が高い程度では大きな問題にはならないでしょう。
あまりにも血糖値が高かったり、それ以外にも高熱、嘔吐、腹痛、呼吸が苦しい、急激な体重減少などがあればすぐ受診を。
インスリン注射や糖尿病の飲み薬を使用している場合、それらや食事をどうするべきかわからなければ病院に電話して指示を仰ぎましょう。
少しでも血糖値を下げたい気持ちが強いと、風邪で高血糖が続くとめちゃくちゃ気になりますよね。次回のHbA1cに響くかも…と。
でもこういう時には何をしても無駄だと割り切ってあきらめたほうがいいです。
無理に運動をするよりも、ビタミンCや栄養のある食事をとってゆっくり休んで早く治しましょう。
風邪以外にも、歯周病で炎症が強いと高血糖が続くことがあります。心当たりがあれば歯科に行きましょう。
風邪ではないのに高血糖が続くときは?
風邪などの感染症が原因で高血糖になっている場合は、その感染症が治れば血糖値はやがてもとに戻ります。
しかし、明らかにそうではないのに以前よりも血糖値が高い状態が続く場合はちょっと心配ですよね。
ここから先はちょっと怖い話になりますが「そういうケースもある」ということでお聞きください。
血糖値を上げるホルモンのいずれかが過剰に分泌される状態になると高血糖になります。
脳の下垂体に腫瘍ができるなどして、通常は成長期に多く分泌されるはずの「成長ホルモン」が成人後に過剰分泌される「先端巨大症」という病気があります。
腎臓の上にある副腎から「コルチゾール」が過剰に分泌されることで「クッシング症候群」になることがあります。
すい臓に「グルカゴン」を過剰に分泌する「グルカゴノーマ」という腫瘍ができることがあります。
のどの甲状腺から「甲状腺ホルモン」が過剰に分泌されることで「甲状腺機能亢進症」になります。
上記の他、いろいろな内分泌系の病気などによって高血糖になることがあります。
「最近、糖質制限をやめちゃったら血糖値が高くなってきた…」という場合は食生活がすい臓のβ細胞に負担をかけています。
「最近運動をさぼっていて…」という方はできる範囲で体を動かしましょう。歩くだけでも。
しかしどれも当てはまらないという方は、1度主治医に相談してみてくださいね。
感染症が原因なら必ず下がるので焦らずにね!
心配なら早めに病院へ行きましょうね。