糖尿病の「末路」とはいったいなんなのでしょうね。

糖尿病の末路とは
ホリエモンが糖尿病の「不都合な真実」をホラー映画で訴える理由
ホリエモンこと堀江貴文が「予防医療」の必要性と意義を語る――。今回は堀江氏などが現在製作中の映画「糖尿病の不都合な真実」(仮)について。

堀江貴文さんたちが今『糖尿病の不都合な真実』という映画を製作中なのだそうです。糖尿病の恐ろしさを多くの方に伝えるための映画なんですって。

糖尿病の恐ろしさは私も常々ブログで記事にしておりまして、多くの方に糖尿病に関して知ってほしいなぁと思っています。私は患者の立場なので「自分のような思いをしてほしくない」ただそれだけ!

上の記事の中で堀江さんが『「意識低い系」の人たちがそうなってしまって医療費がかさむ』『僕はホラー映画にしたい。目が見えないとか足が両方ともないとか、そういう人たちはいっぱいいるので(中略)多分みんな糖尿病の「末路」を見たことがないんじゃないかな』と語っていらっしゃいます。

ここだけ読むと「糖尿病が悪化する人は意識が低い人ってこと!?」「失明した方や足を切断した方の姿を見せてホラー映画だって!?」と思ってしまいそうになりましたが、もっとよく調べることにしました。

 

 

伝え聞いたところによると、この映画では特定の食事療法(糖質制限、カロリー制限など)のことをどうのこうのと批判する内容は無いらしいです。

「ロカボ」の管理栄養士・麻生れいみ先生のお名前もありますし、「あの人たちは怠惰だから糖尿病になりました、あんな風にならないようにカロリー制限して運動しましょうね~」みたいな安易な内容にはならないだろうと期待します。

そして、糖尿病合併症がもう不可逆的な段階まで進行してしまった方たちの状態を指して「糖尿病の末路」とおっしゃっているのでしょうけれど、どの段階にあってもみんな一生懸命暮らしています。

糖尿病合併症になりたくてなった方などいません。誰もが「糖尿病合併症になってもいいから食べたいだけ食べまくってやれ」と思ってそうなったわけではないんです。

 



 

糖尿病合併症の苦しみは、当事者でないと分からないと思います。「明日の朝、目が覚めないかもしれない」「ああ、また目がかすんでいる。失明したらどうしよう…」この気持ち、分かってもらえるでしょうか。

ただでさえ病気になって辛い思いをしているところに、今さらどうしようもない過去を責め立てられても何にもなりません。私たちが変えられるのは、未来だけなの。

明らかに糖尿病に良くない悪い習慣はやめるべきですが、かといって糖尿病になった方たちが必ずしもそうでない人よりも生活習慣が悪かったわけじゃないんですから。

私は22歳からずっと玄米食だったし、青魚や野菜や大豆製品や果物をしっかり摂取していたし、運動も筋トレや格闘技エクササイズなどをかなり行っていましたがダメでした。他にも同じような方はいっぱいいらっしゃいますよ。

 

2型糖尿病への差別をなくそうというマンガ

 

糖尿病の恐ろしさを世の中に伝えようというのはとても素晴らしいことなので(私のようなイチ患者にはそれをやろうと思ってもお金もチカラもないのでできません!)、願わくば糖尿病患者たちの「リアルな思い」が反映されたものとなりますように。

世間からは「生活習慣病」「自業自得」と叩かれがちな2型糖尿病ですが、2卵性双生児で片方が2型糖尿病になった場合もう片方もそうなる確率が50%なのに対して、1卵性双生児のそれは80~90%にもなることからも、遺伝の影響がかなり大きいことは明らかです。

糖尿病を発症してからも、糖尿病腎症や糖尿病網膜症になりやすい体質の方とそうでもない方がいることが分かっています。これは遺伝子の問題です。

 

 

そういう生まれ持った体質のことにも触れていただいて「ちゃんと病院に行かない人だけが進行するんですよ、病院に行っていれば絶対に悪化しないんですよ」という風にはならないといいなぁと思います。

そして、「昔は糖尿病って怖い病気だったよね」と言い合える日が早く来て欲しいと思います。合併症の恐怖なんて、今の世代で終わりにしたいですからね。

「糖尿病の末路」なんて言われると暗いことばかり想像しますが、私たちの未来は明るいものであってほしい。だからこそ、今やれる事をやりましょう。

 

にゃご
にゃご

多くの方に糖尿病の恐怖だけではなく正しい予防法が伝わるといいニャア!

よっしー
よっしー

いろいろな体質の方がいるから、ひとつの方法でみんながうまくいくわけではないことも知ってほしいわね。

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