やっぱり注射は怖いですか?

飲み薬より注射のほうが病気が重い!?

私は現在、起床後にビクトーザGLP-1受容体作動薬)を、就寝前にグラルギン(持効型インスリン)を注射しています。

2月に「うっかり」して入院する出来事があったので怖くて糖尿病薬が飲めなくなり、主治医に相談の上、今は注射だけにしています。

ビクトーザは主に食後高血糖を防ぎ、グラルギンは足りない基礎分泌インスリンを補ってくれます。今のところこの2つでうまくいっており、前回のHbA1cは5.8でした。

注射はたまに漏れたり出血したり痛いところに当たってしまうこともありますけど、注射に対する抵抗感はあまりないです。血糖値測定のために指先を刺す方がずーっと痛いです!!

 

絶食不要のGLP-1受容体作動薬が好成績|糖尿病・内分泌|臨床医学_薬剤情報|医療ニュース|Medical Tribune
米・Pfizer Worldwide Research and Development and MedicalのAditi R. Saxena氏らは、成人2型糖尿病患者411例を対象に、服用前後の絶食が不要な経口GLP-1受容体作動薬da

 

↑↑↑さて、注射ではなく飲むGLP-1受容体作動薬が登場し、大いに期待されているそうですね。

注射にかなり抵抗感が強い方もいらっしゃると思うので、「飲み薬で良い」というのはとても良いことだと思います。

なんとなくですが「注射=重症、飲み薬=軽症」というイメージがあったりしませんか?そうではなく、針を刺すことに恐怖感があるという方もいらっしゃると思いますけど。

昔は「注射を打つようになったらもうおしまいだ」と思っている方も少なくなかったようです。私も8年前に初めて入院した時「私の夫も糖尿病で、死ぬ前にはインスリンを打っていた」と言われて戦慄したものです。

 

にゃご
にゃご

えええ!そんなことないよー!!

よっしー
よっしー

そうよ!何十年もインスリンを打って元気に暮らしている方もいらっしゃるのにひどいわよね。

飲み薬を甘く考えてはいけない!

薬が体内でどう吸収されてどう作用するかは異なります。したがって、薬の種類によっては現段階では飲み薬にするのは無理なものもあるわけです。

飲み薬であれ注射であれ、副作用が出ることがあるのは同じですし、その人の他の持病や体の状態、どれぐらいの量を使用したか等によっては飲み薬でも命にかかわることもあるでしょう。

私は先日、ごくありふれた2種類の糖尿病薬を飲みながら85時間程度の断食をしたためにケトアシドーシスに陥りました。冒頭で「うっかり」と書いたのがそうです。

 



 

ある医師の方から「おそらくあなたはインスリン分泌能力がある程度低下しているためにそうなったのでしょう」とご助言をいただきました。

断食の本の著者はカナダ人の医師です。あちらの2型糖尿病患者の多くは肥満でインスリンの効きは悪くなっていても、むしろ十分すぎるぐらいインスリンは分泌されています。

すでに分泌不全がある私のような2型患者は、1型糖尿病患者さんに近い状態になっているということでしょう。

本には「低血糖にならないように薬を減らしましょう」とありましたし断食中に1度も低血糖はありませんでしたが、飲み薬だと思って油断しました。

 

必要とあらば注射も…

注射は怖いor不便だと感じる方は少なくないようで「飲み薬ならいいけど注射は勘弁してくれ」と医師に泣きついたという話を聞いたことがあります。

また注射だけではなく飲み薬も使いたくなくて、薬を何も使わないことを良いことだとし、薬はすべてやめるべきだ!という主張も見たことがあります。

私もできれば何も薬を使わない状態になりたいけど、それって「薬が不要な状態」になればいいですけど、まだ無理なのにやめることはできませんよね。


 


言い換えれば、たとえ飲み薬や注射を使用しても血糖値が上手くコントロール出来ていて糖尿病合併症が進行しなければ良いわけです。「自然」にこだわって薬を拒否し、合併症が不可逆的な状態まで行ってしまったら目も当てられません。

飲み薬も注射も、それがどういう働きをするもので、今の自分にとってそれが必要なのかどうかをよく主治医と話し合って使うかどうか決めなければいけません。

私の気持ちとしては「たとえ(比較的気軽な)飲み薬でも自分に不要なものorデメリットが大きいと思われるものは使わず、必要なものでデメリットが小さいなら注射も使用する」です。

にゃご
にゃご

注射だから怖い、使わない!っていうのはおかしいね。

よっしー
よっしー

飲み薬も注射も「必要なら」使うべきなのよ。

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