『糖尿病内科医・甘栗ミカコ』連載完結しました!
毎週金曜夜に少しずつ更新していたWebtoon(縦スクロール漫画)の『糖尿病内科医・甘栗ミカコ』が今回をもって完結しました。
読んでくださった皆様、本当にありがとうございました!「あとがき」にも書いたように、ミカコのお話はこれでおしまいというわけではないので気長にお待ちいただければと思います。
↓↓↓コミチさんですべて無料で読めます。「全まとめ」というタイトルの話が全部で10話あるので、まとめて読みたい方はそちらを…
私が『甘栗ミカコ』を描いたのは、最初は必ずしも良い糖尿病内科医とは言えないかもしれない未熟な若い医師がいろいろな患者を診ることによって成長していく姿を描き、そこに自分の理想の医師像を求めたからかもしれません。
ミカコはまだ27歳(連載開始時)と若く、まだ糖尿病専門医ではないし知らないことだらけだとちゃんと自覚しているのです。
菅野秀太郎は34歳の糖尿病専門医で、最初は忙しさにかまけて結構いい加減な食生活でしたが、出会った患者さんたちのことを考えてちょっと気を付けるようになりました。
そして糖尿病・内分泌・代謝内科部長の佐賀美京香は自身も遺伝による2型糖尿病患者であり、誰よりも患者の気持ちを理解しています。じつは、私の主治医をちょっと意識して作ったキャラです。
いろいろなお医者さんが登場しますね!
今のところは、糖尿病内科の先生が中心だけどね。
不雷同高志先生とは真逆のキャラ!
当ブログの漫画に数回登場しただけですが、マイナーキャラの「不雷同高志」先生をご存じの方はいらっしゃるでしょうか?
不雷同先生は名前の通りとにかく専門家としてのプライドが高すぎて、何かというとすぐ「あっ素人さんには難しいかなwww」などとSNSでマウントを取りたがるお医者さんです。
ミカコはまだ若いとはいえ、開業医の娘で難関の慶京大学医学部に現役で合格したというなかなか恵まれた女性なので、調子に乗ってちょっとイキりだしてもおかしくはないですが、少しもイキりません。
ミカコは2型糖尿病だった祖父の世話に苦労したこと、そのことで冷たい態度を取ってしまっていたことをずっと忘れることができずにいました。自分もいずれ発症するのではないかという恐怖もありました。
ミカコが糖尿病内科を選んだのはいずれ父の後を継ぐためであったのでしょうけど、そういう思いを克服するためでもあったのかもしれません。
ミカコより7つ年上で彼女を指導する立場にあった秀太郎は徐々に彼女に心惹かれるようになりますが、もし不雷同先生を女にしたみたいな女医さんだったらきっと好きにはならなかったでしょうね!!
「甘栗ミカコ」はどこにいる?
みなさんの糖尿病内科の主治医はどんな先生でしょうか。私の主治医は佐賀美京香先生そっくりで、糖質制限に関しても「辛くなくて結果が出ているならそれでいいのよ」と理解してくれる最高に良い医師です。
ミカコはまだまだ🐤ではありますが、佐賀美先生を見習って患者たちの気持ちに寄り添おうと一生懸命です。
医師によっては「他人事と思ってよくそんな冷たいことが言えるな!」と思わず泣きたくなるような対応をする人もいると聞いています。少数だと思いたいですが…💦
ミカコみたいな医師は、もしかしたらそう多くはないのかもしれません。威張らなくて、患者の気持ちをいつも考えてくれて、素直で…だからこそ、私は彼女に医師の理想像を求めます。
「糖尿病患者は儲かる」なんて平気で言っちゃうような先生方は彼女に共感してくれないでしょうが、ミカコみたいな医師は必ずあなたの近くにもいるはず!…そういう先生はSNSをやっていなくて目立たないだけかも♪
あなたの気持ちを考えてくれてきちんと話ができる医師は、とても良い医師だと思います。肩書きなんかよりもずっと大事なことがあると思います。
きっと良い先生もたくさんいますよね!
そう信じているわ。他人事ではなく自分だったら…と考えてくれるような優しい先生がきっといらっしゃるはず。