糖質制限、意外に辛くないのよ糖尿病専門医の先生方。

糖質制限はとても辛いのではないかと心配する医師と看護師

糖質制限はめちゃくちゃ辛いのではないか?

以前にも書きましたが、糖尿病と診断されて糖質制限を開始してしばらく経った頃、糖尿病内科の主治医から「ご飯をひと口も食べないの?辛くないの?」と心配されたことがあります。

「まったく主食を食べない」のと「主食を半分にする」では後者の方がラクなのではないか…と多くの方は思うかもしれません。

看護師さん情報によると(この漫画の中に登場する看護師さんとは別の方です♪)その後主治医は軽い糖質制限と運動で10キロ痩せたそうですが、おそらくその時も完全に主食を抜いていたわけではないのでしょう。

個人差もあるんでしょうけど、よっしーはご飯を少し食べてやめるぐらいならまったく食べないほうがずーっとラクです。ここ4年と数か月まったく食べていません。

 

糖質制限はそれほど辛くないよという内容の漫画

 

先生や看護師さんが病院の売店に行くのをたまに見かけますが、おそらくおやつタイムには「糖質制限している人って辛くないのかなぁ?」なんて会話がなされているのではないかしら。

個人的には、たとえ糖尿病患者であっても糖質制限をするかどうかは個人の自由だと思っています。まして健康な先生方なら、糖質制限している方が少ないのは当たり前のことですよね。

ただ、先生や看護師さんたちはきっと私たちのことを「ものすごく我慢していて大変なんだろうなぁ」と心配してくれているんじゃないかと思うのです。

「糖質制限はとても辛いに違いない」と思うからこそ「少し食べたほうがいいのに」とか「我慢は良くないのでやっぱり極端なことはしないほうがいいよね」「薬を飲めばご飯も食べられるよ」ってことになるのかなぁ。

 

なごみ
なごみ

心配してくれているのはありがたいけど、そんなに心配しなくても…と思いますよね。

よっしー
よっしー

そうでしょう?辛くてたまらないなら何年も継続できないわよ。

 

「もっと食べたい」と思い続けるのは辛い…

ご飯やパンをほんのちょっぴりだけ食べて満足できる方ならそれでいいと思うんですが、そもそも「ほんのちょっぴりの糖質で満足できる人」は2型糖尿病になることもないのでは?

主食をちょっとだけ食べることにすると常に「ああー、美味しい!もっともっとたくさん食べたい…」という欲望と戦い続けなければいけません。

糖質やアルコールなど、依存症の原因となる物質を摂取すると脳内ではドーパミンという「快楽物質」が分泌されます

この快楽物質が分泌されると脳は喜びを感じ、それを求める回路が脳内に出来上がります。いつも快楽物質が分泌されていると次第に喜びを感じにくくなり、強い快感を求めてよりたくさん摂取するようになっていくのです。

 



 

この回路はいったん出来上がると完全に消すのは難しいとも言われていますが、使わなければ次第に細くなっていくと思われます。

病院の糖尿病教室で「太った2型糖尿病患者さんたちに糖質制限を勧めてもほとんどの人は半年以内に挫折するんだ」とベテランの先生がおっしゃいました。

もともと糖質が大好きな患者さんたちが「無理しないで少しだけ主食を減らそう…」なんて中途半端なことをしても、そりゃ辛くて挫折するに決まっていますよね💦

糖質制限をしたくない方はしなくていいんですが、やりたいという気持ちがあるなら江部康二医師などが書かれた本をきちんと読んだうえで「きっちりと」やってみることとお勧めします。

アメリカ糖尿病学会「糖質制限してOK」

中にはちょっとひねくれた方もいらして「お、俺は食べたくて糖質を食べているのではない!食べないと筋肉が落ちると聞いたから仕方なく食べているだけだ!」なーんてことも。

残念ながら日本糖尿病学会の評議員の先生は医師だけの集まりで「現在のPFCバランスは昔の日本人の平均がそうだったからそう決めただけで科学的根拠はない」とおっしゃいました。

また2019年4月にアメリカ糖尿病学会が「成人糖尿病患者または予備軍患者への栄養療法」
というコンセンサス・レポートを発表しました。

ざっくりまとめると、まず「文化的な背景もあるし、すべての糖尿病患者に合う食事療法というものは存在しないのでみんなそれぞれ自分に合う方法を選ぼうね」とのこと。

 

 

「脳は1日あたり約130gの糖を必要とするが、これは食事から摂取しなくても糖新生によって得ることが出来る」「精白された穀物より全粒穀物のほうが良いが、糖質制限により薬を減らして血糖値を改善することが出来る」

「低脂肪食は体重を減らすには効果的だが必ずしも血糖値改善や心血管疾患のリスクを減らせない」「地中海食は低脂肪食よりも空腹時血糖値を改善した」「糖質制限食は低脂肪食よりもHbA1cを改善させた」などなど。

どうでしょうか?少なくともアメリカ糖尿病学会は糖質制限を2型糖尿病患者の食事療法のひとつとして正式に認めています。摂り方によっては脂肪も悪ではないと…

また運動前後でも糖質の補給は必要ないことや糖尿病腎症でも腎機能が低下していなければタンパク質を制限する必要がないということなどを考えても、健康であれば「無理をして糖質をたっぷり摂る」理由はありませんよね。

 

無理に我慢していないんです本当に

主治医は優しいのでよっしーたちのことを「すっごくガマンしているんじゃないか」と心配してくださいましたが、安心してください…ほぼガマンなんてしてませんから♡

たまにコンビニで「あ、このパン美味しそうだな」と思うことはありますけど「どうしても食べたい~!」ということはないですね。

かつてあんなに好きでたまらなかったお寿司でさえ、「くら寿司」のシャリ野菜だけで満足できました。「普通のお寿司も1貫ぐらいならいいか…」ということにはならなかったです。

以前Twitterでフォロワーさんのどなたかが「糖質の多い食品を見てもキャットフードのようにしか感じない、つまり食べ物ではあるけど自分の食べ物だとは思っていない」とおっしゃいましたが、まさにそういう感じですね。

 

「ガマン」と言うならむしろカロリー制限・脂質制限のほうが辛いと感じる人はたくさんいるはずです。だって「いきなりステーキ」で300gステーキを完食することもできないのですから…

ただし「糖質制限しているつもり」で中途半端に主食を減らしつつ肉は鶏のササミだけとか卵はコレステロールが多いから1日1個だけとか野菜中心にしていると、高い確率で挫折することになるでしょう。

特殊な病気などでどうしても無理だと言う場合を除き、「やるならきちんと勉強したうえできっちりやってみる」のが辛さを感じずに成功する秘訣かもしれません。

 

なごみ
なごみ

糖質制限が辛いというのは思い込みで、やってみれば意外にラクかもしれないんですよね。

よっしー
よっしー

糖質制限の方がラクだと思う人たちはみんな何年も継続しているでしょう?そういうことね。

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