息子に大量の糖質を摂取させて糖尿病と誤診させた母!
まず今回の話は「母親によって子供が辛い思いをさせられた話」なので、苦手な方はどうぞ気を付けて続きをお読みください。
イギリスである男の子が糖尿病と診断されましたが、実は本当はそうではなく、母親が事前に男の子に大量に糖質をとらせて「意図的に糖尿病と誤診されるように仕向けた」のです。
漫画では母親が検査に出す尿にこっそり砂糖を混ぜていますが、血液を混ぜて血尿のふりをする母親もいるそうですよ💦
漫画『動物のお医者さん』では獣医学部の血液検査の実習で悪友が血液の中にブドウ糖を入れて「糖尿病だ!」と騒ぐ話がありましたが、あれはただの悪質なイタズラ。
糖尿病ではない健康なお子さんでも、ソーダや甘いお菓子などを大量に飲み食いすれば一時的にかなり血糖値は上がるでしょうね。
それを「何も食べずに来ました」と偽れば、糖尿病と誤診されてもおかしくはありません。でもなぜ母親はこんなことをしたのでしょうか。
実はこれ、「代理ミュンヒハウゼン症候群」という精神疾患なのです。他人(ほとんどの場合は患者の家族で、その多くは子供)を巻き込む重大なこの病気について今回はお話しします。
これ心の病気なのですか?子供は気の毒ですね、いろいろな検査を受けさせられて💦
そうでしょう?こういう病気があることをぜひ知ってもらいたいわ。犠牲になる子供たちが可哀想だもの。。
代理ミュンヒハウゼン症候群ってどんな病気?
代理ミュンヒハウゼン症候群は、自分以外の誰か(多くは子供で、時に夫や高齢の親だったりもする)を重い病気と偽り、「一生懸命世話をする健気な自分」を周囲にアピールして同情を引こうとする病気です。
中学生の長男いわく「かまちょの究極にウザい版だな」とのことですが、まぁ「私一生懸命病気の子供の世話をしているの、大変でしょ?ほめてほめて」状態なので確かに「かまちょ」ですね💦
アメリカで「難病と闘う娘を世話する健気な母」としてテレビに出ることもあった母親は娘に毒物を飲ませたりしていたことがバレて逮捕されました。
日本でも、ブログで1歳の娘への愛情をアピールしつつ、インスリンを娘に与えて低血糖を起こさせた母親が逮捕された事件がありましたね。
子供の点滴に水道水などを混ぜて逮捕された母親はこの病気と診断され「特別な子供を看病する母親として、特別な存在と周囲から見られることに居心地のよさを感じていた」と動機を語りました。
この病気になる患者はほとんどが女性で、病気にさせられた家族(子供など)はこれまでに何度も入院した経験があるのが通例だそう。
中には稀なケースで、看護師が病院で子供たちに次々とインスリンを注射して低血糖にして自分が第一発見者になり、献身的に介護する自分をアピールするという事件があったそうですよ。
残念ながら、「この病気を薬でスッキリ治す」というような治療は現在ではまだできないそうなのです。でもまずは精神科で相談することから、でしょうか。
子供たちを守らなければいけない
漫画のイギリス人女性はわが子を糖尿病に仕立て上げようとしましたが、じつは糖尿病の他にもわが子が食物アレルギー、脳性麻痺、嚢胞性線維症などいろいろな病気だと主張していたそうです💦
代理ミュンヒハウゼン症候群の患者は周囲からほめられて同情されたいので、わが子がすぐに「治った」ら都合が悪く、次々と新しい病気を「発症」しなければいけないのでしょうね。
そしてその病気が重ければ重いほど周囲から同情され、いい気分になれるのかなぁと想像します。でも必要のない検査を受けさせられる子供はたまったもんじゃないですよね!
子供たちだけではなく、時に他の家族(夫や高齢の親、障害を持つ家族など)がこの病気の女性の犠牲になることがあります。
「何か変だな?」と感じたら勇気を出してしかるべきところに相談してみることが大事ではないでしょうか。
そして、この病気を完治させる方法が早く見つかるといいなと思います。栄養面からのアプローチも試してみる価値があるかもしれませんね。
病気は大変だと思うけど、子供たちが犠牲になってはいけないですよね。
気付いた人が手を差し伸べてほしいわね。