足りてるつもりで足りていない栄養、適量のつもりで摂り過ぎている糖質。

ドヤ顔でバランスの良い食事を勧める管理栄養士

みんな同じ食事で何も問題ないの?

アメリカ糖尿病学会のサイトでは「すべての糖尿病患者にぴったり合う食事療法は存在しない」として地中海食・菜食・糖質制限食・低脂肪食・DASH食が紹介されています。

またあちらでは医療費の問題もあるのか、「病気になってから病院に行くよりもなるべく病気を予防しよう」という考えが広く浸透しているようですね。だからiHerbなどのお店はとても品ぞろえが豊富で便利です♪

それに比べて日本では、いまだに糖尿病患者には一律同じ食事(低カロリー・低脂肪食)を勧めています。

それまで普通の人の2倍も3倍も食べていた方はそれでいいかもしれませんが、その食事で血糖値が改善しない患者は薬やインスリン注射を使用しなければいけません💦

 

みんな一律同じ食事なのはおかしいという内容の漫画

 

「1種類の食事しか認めない」というのは指導するほうはラクかもしれませんが、その食事療法が「合わない」患者たちにとってはたまったものではありませんよね。

「私は糖質制限なんてしなくてもきちんとバランスよく食べて健康ですから!」という管理栄養士さんを見かけましたが、そうではない患者もいるということは想像できないんでしょうか💦

よっしーは学生時代に栄養学をかじって、同級生の中には管理栄養士になった人も何人かいます。もし仮によっしーが糖尿病ではない健康な管理栄養士になっていたら、間違いなく漫画に出てくるような管理栄養士になっていたでしょうね。

 

なごみ
なごみ

管理栄養士でもご自身が何らかの不調に悩まれて糖質制限やメガビタミンをなさるようになった方はたくさんいらっしゃいますよね。

よっしー
よっしー

そうね、いくら学校で勉強しても自分が病気になるまではなかなか新しいことを始めようとは思わないのが普通じゃないかしら。

栄養所要量を満たしていれば本当に足りている?

厚生労働省により「日本人の食事摂取基準」というものが決められています。これは健康増進法に基づき、国民の健康の保持・増進を図る上で摂取することが望ましいエネルギー及び栄養素の量の基準を厚生労働大臣が定めるものです。

年齢や性別ごとに「エネルギー、ビタミン、ミネラルをこのぐらい摂取しましょう」「上限はこのぐらいですよ」などと基準が決められているのです。

では、この「日本人の食事摂取基準」の通りにカンペキな食事を作って食べていれば必ず栄養は足りているのでしょうか?残念ながら必ずしもそうとは限りません。

たとえば下の表は1日に摂取すべき鉄の量を示したものです。セルフドクターネット様のサイトからお借りしました。よっしーの場合は1日10.5mgの鉄が必要ということになります。

 

1日に必要な最低限の鉄の量

 

でも、よっしーは1日10.5mgでは全然足りないのです。以前国産のヘム鉄サプリで1日10mgの鉄を補給しほうれん草もレバーも食べていましたが、貧血関連の検査で正常値を下回っていました。

過多月経が最大の原因だと思いますが、他にもいろいろな理由で鉄が足りていない女性はかなりたくさんいるそうですね。時には男性も…

若い頃のよっしーは「日本人の食事摂取基準」を満たしていればすべての栄養が足りているはずと思い込んでいました。実際にはいろいろ足りていなかったくせに💦

特に持病のある場合は、ある種のビタミン類は大量に必要になる場合があります。こんなことは多くの医師や管理栄養士の方は学校で習わないのでご存じないのは当たり前です。

 



 

大切なのは「〇〇mg摂取しているから足りているはずだ」ではなく、実際にそれが足りているかどうかを定期的な血液検査で確認してみることです。

血液検査の結果を見れば、どのような栄養が足りていないかをおおまかに知ることが出来ます。山本越郎さんがブログで分かりやすくまとめてくださっているので、ブログをブックマークするといいですよ♪

よっしーはキレート鉄サプリを飲んでいてもまだまだ隠れ貧血で、しかもビタミンB群もまだまだ足りていないことが分かりました。

こういうことは病院でお医者さんが教えてくれないので、患者自ら勉強して向き合っていく必要があります。自分で勉強する気のない人は下手に手を出さないほうがいいかも💦

 

人並みの食事量でも糖質が多すぎることだってある

「糖質の摂り過ぎは確かによくありませんが、制限し過ぎは良くありません」などとよく言われますが、世間一般的に普通と思われる量でも多すぎて血糖値が爆上がりする糖尿病患者は山ほどいます。

よっしーはもともと玄米食と脂質制限をしていましたし、糖尿病で入院した時に病院食を見て「なんだ、今まで私が食べていた食事とほぼ変わらないじゃないの」と感じました。これで良くなるわけがない、と💦

「みんながこのぐらい食べているので、このぐらいの量を食べないといけません」というのもおかしな話ですよね。

もしかしたら全員食べ過ぎていて、たまたま食べ過ぎても耐性のある人たちはなかなか糖尿病にならないだけの話かもしれないのに…

糖質制限はとても辛いのではないかと心配する医師と看護師

暴飲暴食・極端な運動不足・特定の薬剤の使用など思い当たる原因がないのに若いうちに2型糖尿病になる人たちは明らかに「大量の糖質摂取に耐えられない体質」です。

原因さえ取り除けば糖尿病が寛解する可能性が高い方たちとは違い、私たちは自分の体質に合わせた食生活を送るのがもっとも良い方法だと思いますよ。薬やインスリンを使う方法もありますが、それらは良い面ばかりではなく一部の方に副作用も出ますから、慎重に。

大切なのは、「あなたにとってその食事はどうなのか?」ということです。栄養指導してくれる健康な管理栄養士さんがどうだとか他の糖尿病患者さんがどうだとかは関係ない話です。

あなたにはどんな栄養がどれぐらい必要なのか、足りているのか、それとも過剰なのか…それは体質や持病の有無を無視した一律的な栄養指導ではなかなか分からないことなので、自分で調整していくべきことなのです。

 

なごみ
なごみ

自分にとってどうなのかを考えるのはとても大事なことですね。

よっしー
よっしー

普通の病院のお医者さんや管理栄養士さんはそこまで調べてくれないから、よく勉強しましょう!

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