ペットボトル症候群は改善しやすい!清涼飲料水をやめよう!

ペットボトル症候群は改善しやすい!清涼飲料水をやめよう!

ペットボトル症候群って?

糖尿病で怖いのは高血糖そのものや尿に糖が出ることではなく「合併症」が起こることですよね。糖尿病合併症にも「急性」と「慢性」のものがあります。

糖尿病の慢性合併症は、「網膜症」「腎症」「神経障害」など。今回は「急性」の合併症のひとつ「ペットボトル症候群(ソフトドリンクケトーシス)」についてです。

糖尿病の急性合併症には「糖尿病性ケトアシドーシス(1型糖尿病に多い)」「高浸透圧高血糖症候群(2型の高齢者に多い)」があります。

 

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↑私は17年前と15年前、2回妊娠糖尿病になりましたが、どうやら次男を産んだ後いったん正常化した血糖値もわりとその後すぐに再び高くなり、知らない間に2型糖尿病に移行してしまったようです。

7年前に糖尿病性ケトアシドーシスで糖尿病が発覚したときにはすでに神経障害や腎症がありましたので、その時点で発症からかなりの年月が経過していたことになり、1型糖尿病も疑われました。

糖尿病の慢性合併症が出てくるまでには何年もかかりますからね…高血糖になってからの期間が短い場合、普通は合併症はまだありません。

しかし2型でも私とはちょっと違うタイプの「ペットボトル症候群」というケトーシスについて今回は話をしたいと思います。

 

にゃご
にゃご

ジュースが体に良くないっていうのは知ってるよ!

よっしー
よっしー

はっきりいって砂糖水ですもんね💦

ペットボトル症候群は若い軽症の肥満2型糖尿病患者に多い

私は知らない間に2型糖尿病がじわじわと悪化していきました。糖尿病性ケトアシドーシスで入院する少なくとも1年前には、今思うと「あれは糖尿病の自覚症状だな」と思うことがいくつかありました。

しかしそうではなく、軽症の2型糖尿病(自覚症状皆無)またはこれまでに1度も糖尿病と診断されたことのない若い方が清涼飲料水などを大量摂取し続けることにより短期間で急激に血糖値が高くなることがあります。

高校生の子供が発症することもあるそうで、とても恐ろしいですね!ただ「ケトーシス(体が血糖をエネルギーとして利用できないので代わりにケトン体が増えている状態)」になっても「アシドーシス(血液が酸性に傾いている状態)」までは至らないケースが多いようです。

 



 

ソフトドリンクケトーシスは短期間で血糖値、HbA1cが急激に高くなりますが、何年も前からその状態が続いていたわけではないので腎症、網膜症、神経障害などはまったく無い方も多いです(もともと2型糖尿病で長年治療していた場合を除けば)。

そして、入院して退院した後は従来の食事療法(カロリー制限)だけで血糖値が正常化したり飲み薬だけで大丈夫になる方が多いそうですよ。

ある意味「心を入れ替えて生活の改善をすれば大幅な改善が望めるタイプ」なのでラッキーと言えるでしょう。

 

1型糖尿病と2型糖尿病をはっきりと分けられる?

「普通の(?)糖尿病性ケトアシドーシスは1型糖尿病患者がなる、ペットボトル症候群は2型糖尿病患者がジュースを飲みすぎてなる」と思いがちです。

でも実際は、そんなにキレイに分けて考えることは必ずしもできないようです…私は当初1型糖尿病を疑われ「家族が2型だからといってあなたも2型とは言い切れない、抗GAD抗体(1型の検査)が陰性でも1年後に1型と判明するかもしれない」なんて言われました。

治療開始1年後のグルカゴン負荷試験の数値がかなり改善していたので「おそらく1型ではなく2型なのでしょう」と言われて現在に至ります。

いつも清涼飲料水をたくさん飲んでいた男性がケトアシドーシスになったので2型糖尿病のペットボトル症候群だと思ったらじつは1型糖尿病だったというケースもあります。

 


 

ペットボトル症候群と診断された時点では抗GAD抗体が陰性だったのに、1年以上経ってから陽性になり1型糖尿病と診断された方(お母さまが2型糖尿病)もいらっしゃるそう。

このように、1型糖尿病と2型糖尿病は必ずしもはっきりとキレイに分けられるものではないのかもしれません。

私はもともと2型糖尿病に気づかず放置して重症化しましたが、なぜか入院の2か月ぐらい前から妙に甘いもの(みかん、ヤクルト、桃の缶詰など)が欲しくてたまらなかったところはペットボトル症候群的ですし、入院の少し前に義父が急逝したりインフルエンザor重い風邪にかかって寝込んだことがダメ押しとなったのでしょう。

 

テレビの健康番組では「真実」を伝えない!?

 

健康番組が大好きな方々には申し訳ないのですが、テレビのああいう番組では必ずしも「本当に健康に良いこと」を伝えません。

清涼飲料水は糖尿病だけではなく脂肪肝などの原因にもなりますが、肝臓専門医の尾形先生がそのことをテレビで伝えようとなさったとき最初、スポンサーへの忖度でダメ出しを受けたそうです。

テレビは視聴率を取ることとスポンサーが大事なので…「国民の皆様に真に健康に良い情報を提供しなけば!!」なんてことではないと思いますね、残念ですが💦

したがってテレビの言う事を鵜呑みにしないで、自分でよく調べることが大事なのであります。清涼飲料水やお菓子、ジャンクフードのコマーシャルだらけのテレビですからね。

 

なかなか良くならないタイプでも諦めてはいけない!

ジュースのがぶ飲みをやめて「バランス良く」食べるだけで薬なしで血糖値が正常化する方がいらっしゃる一方、私のように「あなたはそうはならないのでこの先もずっとインスリン注射が必要です」と言われてしまう2型さんもいらっしゃいます。

私が知っているだけでも、2型糖尿病でそのような感じで糖尿病の慢性合併症をお持ちの方はかなりいらっしゃいます…「なぜこの方が?」と思う方も💦

 

 

同じ2型糖尿病でも「暴飲暴食、ジュースがぶ飲みをしなければセーフ」の方と「人並みに糖質をべているだけでもちょっとヤバい」という方がいるわけで、後者は家族に糖尿病患者さんが必ずいるんですよね…つまり体質ですよね。

「これぐらいの糖質ならセーフ」というラインに個人差がありすぎるのが問題なんですが、遺伝が関わる以上、体質を変えることは今のところできないので、自分に合わせた食事にして運動を心がけるぐらいしかありません。

私のように「この先もずっとインスリン(食事とは関係なく打つ方の!)が必要です」と言われてもやめられる場合もあるので、どうか諦めずにコツコツやっていきましょう。不安なことは主治医とよく相談を。

 

にゃご
にゃご

誰であってもジュースの飲みすぎは間違いなく良くないね!

よっしー
よっしー

そうよ!だからまずジュースをやめるべきね。

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