糖尿病患者は「ヒートショック」に注意せよ!

糖尿病患者は「ヒートショック」に注意せよ!

銭湯で意識を失って倒れた18歳の私!

先日、テレビの『ザ!世界仰天ニュース』を観ていて思わずギョッとしました。だって1月18日に放送された「なぜ自分は意識を失った?」がまんま私の若い頃の体験と同じだったからです。

大学生の頃、一人暮らしをしていた私はときどき近所の銭湯を利用していました。アパートのユニットバスではどうもリラックスできなかったからです。

大学1年の冬、その日はとても寒かったので、銭湯で熱めのお湯にいつもよりもかなり長時間つかっておりました。

 

漫画「糖尿病患者は「ヒートショック」に注意せよ!」(↑人間だと規制に引っかかりそうなので猫にしました!)

 

すると何となく気分が良くない気がして「ああ、長湯しすぎたかな…」と立ち上がり、脱衣所との境目の扉を開けて冷たい空気を浴びた瞬間に意識を失って倒れてしまったのです。

意識が戻ると、全裸のまま脱衣所のソファに座っており、「大丈夫?」と言いながら心配そうに私の顔を覗き込む何人かの女性たち…

その後はしばらく休んでいると気分も良くなったので帰宅しました。あれから25年以上経ちますが、意識を失ったのはあの時ただ1度だけでした。

 

にゃご
にゃご

ひぇぇ!硬い床に頭を強く打っていたら大変なことに!!

よっしー
よっしー

そう思うわ。もしかしたらあのまま最悪の事態に…!?

「ヒートショック」は危険!!

急激な温度変化により血圧が変動し心臓や血管などに負担がかかり、心疾患や脳梗塞などが起こりやすくなる…これが「ヒートショック」です。

熱いお風呂と寒い脱衣所…その温度差により急激に血圧が変化します。熱いお風呂に長時間つかったあと急に立ち上がったりすると、脳への血流が急激に減少して意識を失ったりします。

高血圧、糖尿病、動脈硬化、心臓の病気、脳卒中になったことがある、高齢であることなどがヒートショックにより死亡するリスクを高めるそうです…番組に登場した女性も18歳当時の私もこの条件には当てはまっていなかったので一過性の意識障害だけで済みました。

 

ただし、中年の糖尿病患者(合併症あり)になった現在、もし同じことが起こったら命にかかわる可能性もあると思っています💦

糖尿病合併症の神経障害があると、血圧が不安定になりやすく、浴槽から出ようと立ち上がったときに血圧が急に下がりやすいそうです。

また動脈硬化が進行しているとやはり血圧が変動しやすく脳卒中や心筋梗塞も起きやすくなるということです…怖いですね!!

 

高強度の運動も血圧の急激な変動を引き起こす!



温度変化だけが血圧の急な変動を引き起こすわけではありません。昔私がスポーツクラブのスタッフとして勤務していた時も、お客様が高強度の筋トレをしていてバーベルを勢いよく置いたとたんに倒れるということがありました。

高強度の筋トレの最中にはかなり血圧が上がり、突然それをやめたことで急激に血圧が低下したことが原因と思われました。幸いその方は無事に意識を回復されました。

糖尿病患者や境界型糖尿病の場合は運動中に血圧が上がりすぎたり心電図異常が生じるリスクが高いそうですから運動中の突然死には特に気を付けないといけませんね💦

 

運動中の突然死 | 健康長寿ネット
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ヒートショック対策はどうする?

危険なヒートショックを起こさないためには、いくつか気を付けるべきことがあります。またお風呂だけではなく、冬はトイレなども気を付ける必要があります。

脱衣所や浴室をあたためておくなどして温度差が小さくなるようにし、お湯の温度を高くしすぎない、浴槽に長時間つかりすぎない、勢い良く立ち上がらないなどに気を付けましょう。

また食後すぐ飲酒後は血圧が低くなりやすいそうです。生活スケジュールの関係上どうしても夕食後に入浴することになる方も多いかもしれませんが、可能なら気を付けたいですね。せめてお酒の飲みすぎはやめましょう💦



起立性低血圧(立ちくらみ)が起こりやすい方は特に、急に湯から上がらないように気を付けましょう。

自律神経障害があると起立性低血圧が起こりやすく、危険な不整脈も起こりやすくなります。

日本ではヒートショックにより年間19000人ぐらいの方が亡くなっているのではないかと考えられるそうです…寒い季節は特に気を付けなければいけませんよね!

 

にゃご
にゃご

特に年配の方は気を付けないとね!

よっしー
よっしー

お風呂に入る前は家族に「今から入る」とひと声かけましょうね。

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