糖質を食べて耐糖能を鍛える?

泣くベータ細胞の女の子

糖質制限をしていると血糖値が上がりやすくなるの?

糖尿病患者の皆さんは「少しでも耐糖能を上げたい」「ちょっとばかり甘いものを食べても血糖値が上がらないようになりたい」と思いませんか?

つまり「糖尿病が改善するといいな」ということです。好きで糖尿病になった方はいらっしゃらないはずです。私だって少しでも良くなるなら嬉しいです。

ひとつの考えとして「糖質を多く食べればインスリンの効きが良くなるんじゃね?」というものがあります。

私は糖質制限を開始する前(糖尿病と診断される前、玄米食)は食後血糖値は500~600もあっただろうと主治医に言われましたから、糖質制限によって糖尿病がある程度良くなったはずです。何しろ治療開始時のHbA1c15でしたから💦

 

耐糖能を鍛えるってこういうことだよというマンガ

しかし「糖質制限をしていると血糖値が上がりやすくなるのでは?」と心配なさる方もいらっしゃるようですね。

すでに多くの先生方がこのことについて説明していらっしゃいますけれど、今回はマンガを交えてまとめてみたいと思います。

「糖質をたくさん食べる」ということは、すい臓のベータ細胞たちの仕事を増やすということになります。それがどんな結果をもたらすのか…では始めましょう!

 

にゃご
にゃご

そういう話はたまに聞くよね。

よっしー
よっしー

なんとなく不安になる方も多いわよね。

生理的インスリン抵抗性って何?

糖質制限中の方がOGTT(経口ブドウ糖負荷試験)を受けると、糖尿病ではない方でもとんでもなく悪い結果が出る場合があるそうです。なんともない方もいます。

これは、普段めったに火事が起こらない町で消防士さんがのんびり構えているところに突然でっかい山火事が起こって焦って素早く対応できなかった…的な感じでしょうか。

これは検査前3日間、1日あたり150g以上の糖質を摂取して準備しておけば問題ないそうです。つまり可逆的な変化ではないわけです。

ドクターシミズ先生はこの現象についてもうひとつの「生理的インスリン抵抗性」という説明をなさっています。

 

https://promea2014.com/blog/?p=5658

 

糖質制限中は貴重なブドウ糖を優先的に脳に回すため、それ以外の組織はあまりブドウ糖を使わないようにしている、それが生理的インスリン抵抗性であり、病的なインスリン抵抗性とは異なる正常な状態だということです。

現代の生活ではほとんどの方が大量に糖質を摂取しているので、生理的インスリン抵抗性がない状態が「正常」と考えられているだけなのかもしれませんね。

現代の生活では糖質を多く摂取するライフスタイルが「普通」なので、糖質をどんどん処理できる体になりたいと願うのは理解できます。では、どうしたら?

 

お酒と糖質は似ているかもしれません

じつは、お酒と糖質は良く似た一面を持っています。いわゆる「お酒に強い人、弱い人」は生まれつきの体質であり、日本人はお酒に弱い体質の方が4割だそうです。

しかし毎日お酒を飲んでいると、ある程度アルコールの処理能力が高まって「お酒に強くなる」ことがあるのだそうです。

また糖尿病と診断されるかなり前から、糖質摂取量が増えても体はそれに対応するためにすい臓のベータ細胞の容積を増大させてインスリン分泌量を増やすのだそうです。

まだ糖尿病と診断されていない方では肥満者は痩せている人と比べてベータ細胞の数が多いんですって。

 



 

アルコールも糖質も、大量に体に入ってくるとそれに何とかして対応しなければいけないので体は一生懸命適応しようと頑張るのでしょう。

この状態を作ることが「糖質を食べて耐糖能を鍛える」「お酒を飲んで耐アルコール能を鍛える(?)」ということなのでしょうね。

しかしそこで止めておけばいいのかもしれませんけど、ある限界を超えると…漫画のような悲惨な結末を迎えてしまうのではないでしょうか。お酒も、飲みすぎると最悪の結果になりますよね!飲めない方は絶対にアルコール中毒にはなりません。

そもそもお米などの糖質をしっかり食べることで耐糖能を鍛え、糖尿病になりにくくなるのであれば、私などは絶対に糖尿病になるはずがなかったと思うのですが💦

 

そして誰もいなくなった…

筋肉は、適切に鍛えれば大きくなります。しかしトレーニングに見合った栄養補給と休養がなければ、かえって消耗することもありますし、やり方が不適切であればケガをすることもあります。

糖質を適度に食べて耐糖能を鍛えるというのもひとつの考えだと思いますけど、誰にでも合うとは限らないこと、一歩間違うと糖尿病発症前の良くない食生活に逆戻りしてしまう危険性もあるということを忘れないでください。

ライオンやトラはごはんやパンを食べないので、糖質を食べて耐糖能を鍛えなくても何の問題もありませんしそれで糖尿病を発症することもありません。

 

 

しかし人間の場合、糖質をたっぷり食べる生活が「普通」だとされていますから食べる機会も多いですし、何より「食べたい」という思いが強くてそこが問題になりやすいですよね💦

糖質制限をしている場合の生理的な状態であっても、普段糖質制限をしている人がたまにふっと糖質大量摂取をすると血糖値は上がりやすくなることがあるので気を付けてください。

また「耐糖能を鍛えるために血糖値が上がらないギリギリまで糖質を食べよう」というのも個人の自由ですが、うっかりやりすぎて「そしてベータ細胞たちがいなくなった…」ということにならないようにご注意を!

 

にゃご
にゃご

やりたい人はやればいいと思うけど、やりすぎに注意ニャ!

よっしー
よっしー

血糖値を測定しながら慎重にねっ!

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