糖尿病合併症の当事者の体験談を読んで欲しい

糖尿病合併症の当事者によるリアルな体験談を読んで星です

妊娠糖尿病→産後正常化→2型糖尿病!?

私は20代の頃に妊娠糖尿病になりましたが、産後の検査で一応正常値が出たため、その後ときどき検査に来るようにという指示はありませんでした(今はそういう方にもフォローがされているようです)。

会社員ではなくても40歳以上の方には自治体から健康診断の案内が届くのですが、当時の私の年齢ではそのような案内が来るはずもなく。

専業主婦として小さい子供2人を育てながら実家の母に子供たちを見てもらってジムへも通いましたが、ある時からのどが渇いたり夜間にお手洗いに起きるようになってしまいました。

そういう自覚症状が出始めたのは入院する1年ぐらい前からだったと思いますが、すぐには病院へ行きませんでした。これは私の落ち度です💦

 

血糖値500について説明する医師

 

そしてある冬の日に風邪からとんでもなく体調が悪化して救急外来に行くと糖尿病性ケトアシドーシスという危険な状態になっていて、そのまま16日間入院することになりました。

そのときすでに糖尿病神経障害糖尿病腎症があり、少し遅れて糖尿病網膜症も出てきました。糖尿病腎症があるということは、糖尿病を発症してから間違いなく数年は経過しているということです。

父と弟がやはり糖尿病を若年発症していることから遺伝が関与していることは間違いないのですが、糖尿病合併症までとは…

父と弟は会社の健康診断で糖尿病を早期発見できたので、2人も特に糖尿病合併症は無いらしいです。とても羨ましいです…私だけが糖尿病合併症に💦

 

まじめん
まじめん

自覚症状が出る前から糖尿病合併症は進行しているのですね💦

よっしー
よっしー

そこが糖尿病の怖いところでね…坂道を転がり落ちるように悪化することもあるそうよ!

糖尿病合併症があるのとないのとでは全然違う…

血糖値って、ちょっとばかり高くても自覚症状はほとんどない方が多いと思います。私のようにかなり重症の糖尿病でも、自覚症状らしきものが出てきたのは入院の1年前になってからでした。

その何年も前から糖尿病を発症していたであろうことは間違いないのに、痛くもかゆくもなかったんです。これが糖尿病の怖いところです。

糖尿病を早期発見できた方、早期発見でなくてもまだ糖尿病合併症が何もない方はとても幸運な方だと私は思います。

糖尿病とは無縁の完全に健康な方と比較したら「糖尿病だ」というだけで辛いかもしれませんが、私がネットで知り合った友人たちの中にはすでに片目の視力を失っている方や人工透析をしている方もいらっしゃいます。

 



 

他のどんな病気も、その病気の当事者でなければ分からない辛さがあるはずです。糖尿病患者の気持ちを理解しようとしてくださる方たちには感謝していますが、分からないことが多いのは当然ですよね。家族でも分からないことはあるはず。

同じ糖尿病患者でも、糖尿病合併症がある辛さはそうでない方にはイマイチ分かってもらえないこともあるのは仕方がないことだと思っています。

今は医師などの専門家ではなくても誰でもネットで論文を読めたり、「糖尿病ネットワーク」などのサイトから糖尿病に関する最新ニュースを読めたりします。

だから「糖尿病網膜症とはこういう病気です」とか「糖尿病合併症にならないために血糖コントロールをしましょう」とか「運動しましょう」とか、ある意味誰でもそういうことは分かるし言えるわけです。

 

無難なことしか言えない、糖尿病当事者ではない素人

 

でもやっぱり、糖尿病合併症のある当事者ではないと分からないことはあります…高インスリンによって糖尿病合併症が悪化したという経験をした友人もいます。

糖尿病合併症があると、運動療法にも制限があることをご存じない方もいらっしゃいます。無理をすると眼底出血したり足の骨がつぶれたり危険な不整脈が起こって突然死する可能性もあります💦

すでに糖尿病合併症がある患者さんたちに必要なのは、「なぜもっと治療を始めなかったんだ!」と今さらどうしようもない過去を責められることではなく「これからどうしたらいいのか」ということではないでしょうか?

「食べ過ぎをやめましょう」と言われても、もともとさほど食べ過ぎていたわけではない人もいます。「運動しましょう」と言われても、もともと運動していたのに発症した人もいれば合併症であまり運動できない人もいます。

 

医師ではない糖尿病患者の私にできることは何か?

誰でも論文などを読める時代になったとはいえ、私は医師ではないので知らないこともたくさんあります。

かといって「糖尿病の改善のためには食べ過ぎないようにして運動しましょう」なんていう無難なことは、ペッパー君にだって言えてしまいそう。その程度のことで皆が救われるとも思えず💦

糖尿病の3大合併症がすでに全部ある私だからこそ伝えられることがあると思いました。患者たちの実体験の中には、医師たちがご存じないor知っていても立場上言えないことも含まれていると思います。

 

お探しのページは見つかりませんでした。 - はてなブログ
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ただ真面目に糖尿病内科に通院して医師の言うことを聞いているだけでは、必ずしも糖尿病合併症の発症と進行を防げません。

京都大学のオンライン糖尿病教室には『血糖コントロールがかなり良くても合併症が出現する不運なヒトや、その逆にコントロールが今ひとつでも案外進みにくいヒトなど、 合併症の進み方にはかなりの個人差があります』とあります。

実際その通りなんでしょうけど、「私は運が悪かったんだ」と嘆くだけでは何にもなりませんから、医師だけに任せず私は自分でいろいろ勉強して試行錯誤しながらやっていこうと思います。

私と同じように糖尿病合併症と戦っている患者さんたちにブログを読んで欲しいんですけど、残念ながら今のネット検索エンジンのアルゴリズムは、専門家ではない人が書いた記事を上位表示しません💦



このブログは「横のつながり」が強い無料ブログサービスと違ってサーバーを借りてひとりで運営していますので、検索以外からたくさんの方に読んでもらうのはなかなか難しかったりします。

もしこのブログ記事たちのどれかが役に立ったと感じていただけたら、糖尿病合併症のお友達やご家族の方に紹介していただけると嬉しいです!

私が糖尿病になり、診断されたときにすでに糖尿病合併症まであったのは不幸なことかもしれません。しかし、そのことが他の誰かのためになるのであれば、ブログをやっていてよかったと思えます。

この記事を書いている時点で糖尿病黄斑浮腫のある左目はとてもよく見えていますが、たまに調子が悪くなって落ち込む日もあります。このような不安な状態をみんなで克服して「お互い良かったね!」と喜び合える日が来ますように…よろしくお願いします!

 

まじめん
まじめん

昔は糖尿病合併症って怖かったよね…という時代がいつかきっと来ますね。

よっしー
よっしー

そう信じて頑張るわ!皆さんと一緒にね。

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