糖質制限高脂肪食の継続が手術やケガの時に体を守る?

糖質制限高脂肪食が手術や大けがの時の体を守る?

2019年4月から2022年3月末までの予定で、東京大学で糖質制限に関するある研究がおこなわれているそうです。

そのタイトルは『糖質制限高脂肪食は侵襲時の生体機能維持になぜ有用なのか?-機序解明の基礎的研究―』ふむふむ、ちょっと難しそうですね💦

 

糖質制限高脂肪食は侵襲時の生体機能維持になぜ有用なのか?-機序解明の基礎的研究―
糖質制限高脂肪食を基本とする食習慣が広がりつつあるが、長期摂取が侵襲時の生体に好影響をあたえるのか、悪影響をもたらすのかは明確になっていない。研究代表者らは、動物実験モデルを用いた研究にて、長期間の糖質制限高脂肪食の摂取が普通食に比べて侵襲時の生体に有利に働くことを示唆する結果を得た。この動物実験モデルを用いて、糖質制...

 

何らかの理由(手術、大けが、虚血性心疾患など)で特定の臓器への血流が減ることがあります。その後体が回復すると血流は元に戻ります。

 

 

「血流が元通りになるなら良いじゃないか」と思いがちですが、血流が戻った後に血管内皮細胞が障害されたり微小な循環障害が起きたりして臓器障害が起こることがあるそうなのです(=虚血再灌流障害)。

血流が低下していた時に酸素不足によって細胞が傷つき、いろいろな「よくないもの」が発生します。そして、血流が戻った時にその「よくないもの」が一気に流れ出します。

困ったことに、血流が一時的に低下していた臓器だけではなく、別の臓器(脳、肺、肝臓、腎臓など)に障害が起こることがあるんですって💦よくないものは血液に乗ってあちこちに届きますからね…

で、実験動物(マウス)に腸管虚血再灌流を起こさせた場合、普通のエサを食べていたマウスよりも糖質制限高脂肪食を食べていたマウスで血流低下が軽減され、血流が完全に戻ったあとの腸の粘膜への障害も軽かったそうです。

研究では「なぜそうなるのか」を調べています。マウスの実験なので人間でも同じことが言えるのかどうかはまだわかりませんが、この研究にはとても興味があります!

 

なごみ
なごみ

臓器障害を予防する薬もあるそうですが…

よっしー
よっしー

そうね、現段階ではまだ100%防げるというわけではないようだけど。

これからも東大に期待♪

達医:糖尿病 生活見直す機会 門脇孝・東京大教授(糖尿病・代謝内科学) | 毎日新聞
 糖尿病は患者とその予備群が合計2000万人以上と推計される国民病だ。日本人は、糖を分解するために働くホルモン「インスリン」の分泌量が欧米人よりも少なく、戦後の生活習慣の変化によってインスリンが十分に働かない人が増えている。予防には食生活の見直しと運動が有効だ。それらのポイントを門脇孝・東京大教授(

 

東大と言えば、2015年4月から東大病院では糖質摂取比率40%の糖尿病食が提供されているそうです。

ひと昔前までは「1日に必要なエネルギーの約6割は糖質でとるのが望ましい」と言われていたことを考えると、なかなかすごいことですよね。さすが東大!!

また東大教授の門脇孝先生はかつて糖質制限に反対なさっていましたが、今ではご自身も緩やかな糖質制限食を実践なさっていらっしゃるそうです。

日本の糖尿病診療ガイドラインはなかなか変わりませんが、ガイドラインを変えることはそれなりに大変ですから…しかし、東大以外でも現在いろいろと研究が進められていますから、いずれ変わる日が来るかもしれません。

 

なごみ
なごみ

糖質制限に関してこれからもっといろいろ分かってくるといいですね。

よっしー
よっしー

そうね、ケトン体もね。

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