自分が飲んでいる薬がどんなものか知っていますか?
以前、薬剤師さんから「自分がなんという薬を飲んでいるかさえちゃんと知らない人が結構いるんです」と言われて驚いたことがあります。
確かに高齢者の方などはとてもたくさんの薬を同時に飲んでいたりするのでそうかな~と思うのですが、1~2種類ならきちんと覚えておきたいですよね。
そして、名前はともかく、その薬がどういう仕組みで効くのか、どういう副作用が出やすいか、ぐらいは知っておかなければいけないと思うのですがいかがでしょう?
自分でもどういう風に働く薬なのかよくわからない薬を、主治医が出されたから…と何も考えずに毎日飲むのですか?
「もし副作用が出ても血液検査で主治医が見つけて何か言ってくれるだろう」と思ったら大間違いで、そういう検査では分かりにくい症状もあります。心電図の異常とかね。
あなたが自分で気づいて申し出ない限り、主治医もおそらくずっと気が付いてくれません…それって怖いことだと思いませんか!?
薬が必要な場合はありますが、何も知らないまま飲み続けるのはちょっと怖いですよね💦
そうなのよ、分かってて飲むのと知らずに飲むのは同じではないわ。
同じ「血圧の薬」でもいろいろある!
糖尿病かどうかにかかわらず多くの日本の中高年の方が飲んでいる薬の一つに「血圧の薬」があります。亡き祖母も生前に飲んでいました。
その数値で薬が本当に必要なのか、という議論は今回は置いておくとして。「血圧が高い」といってもその原因はひとつではないことをご存じでしょうか?
血圧を上昇させるホルモンを作る腫瘍ができていたり他の病気が原因になることもあれば、内臓脂肪が多いことが原因で高血圧になることもあります。一部、食塩の過剰摂取で高血圧になりやすい方もいらっしゃいます。
高血圧の遺伝因子を持っている人は肥満になると大半が高血圧になると言われており、肥満を解消することで高血圧が改善することも期待できるそうです。
このように血圧が高くなる理由がいくつもあるので、その対処法もひとつではないわけです。血圧を下げる薬も、自分に合ったものでなければあまり効果が期待できないわけです。
血圧を上げる物質というのは、たとえば内臓脂肪が増加すると増える「アンジオテンシンⅡ」だったりするんですが、これが原因で高血圧になっている方の場合はアンジオテンシンⅡの元となる物質がアンジオテンシンⅡになるのを邪魔したり、アンジオテンシンⅡの働きを邪魔する薬がテキメンに効くわけです。
内臓脂肪が原因であれば、薬を飲むだけではなく内臓脂肪を減らす努力をすれば薬を減らしたり中止したりできるかもしれないということですよね。漫然と飲み続けるよりも、その薬が効く理由を知ることによって自分でも改善できることもあるかもしれないからです。
ネットで検索すればすぐに分かります
医師や薬剤師は忙しいので、薬が効く仕組みや副作用についてめちゃくちゃ時間を割いて説明してくれるわけではありません。
でも幸い、現代では薬の名前でネット検索すれば副作用や飲み合わせに関する注意などはすぐに知ることができます。
「1日1回、朝食後に服用」と書いてある薬でも、実は寝る前に飲む方がより効果が期待できる薬もあったりします。「〇〇(薬名) いつ飲む」などと検索すればこのような情報も得られます。
薬をもらってきたら、このぐらいは検索してみましょうよ。自分がどんな薬を飲むのか把握しておくことは非常に重要なことです。何もかも主治医にお任せ!ではいけません。
自分の健康に大きくかかわることですからね!
患者向けに分かりやすく書かれたサイトもあるわね。