先日、甘栗ミカコ先生が主役の『コミュニケーションの難しさ~医療従事者視点~』というマンガを描いて医療マンガ大賞に応募しました。
私はわりと描くスピードが速いので、締め切りまでまだまだ時間があるのでもう1本だけ描こうか…と思って他のエピソードを読むと、すい臓がんの患者さんのエピソードが目に留まりました。
医療マンガ大賞は、いくつかの部門ごとにあらかじめ「エピソード(台本みたいなもの)」が用意されており、それを読んで自分なりにマンガにするといったものです。
だから大まかなストーリーはどの人が描いても同じになるわけで…今回の話は必ず悲しい結末になると分かっていましたが、どうしても描きたかったんです。
ちょっと長かったですが、最後までお読みいただきありがとうございます。本当は明るく希望のある展開が好きなんですが、ストーリーはあらかじめ決められているので💦
すい臓がんは誰でもかかる可能性はあります。ここ数年で私の身近でも何人か、糖尿病ではなかった方がすい臓がんで命を落としています。
私が糖尿病性ケトアシドーシスで入院した時もすい臓がんの検査を受けました。主治医によれば、急に糖尿病になった人はすい臓がんであることがあり、また糖尿病患者はすい臓がんにかかりやすいそうです。
このマンガの原作となったエピソードでは、主人公が治験を希望したのに条件が合わないと言われて断られ、従来の標準治療である抗がん剤を使用したけれど効果が無く、娘と旅行に行くことを考えて積極的な治療をやめて緩和ケアに切り替える苦悩が語られています。
「なんだ、結局こうなったら諦めるしかないのかよ…」と言いたくなりますよね💦これが現在の医学の限界といったところでしょうか。。
もしこのような状況になったらどうするのが正解なのか、おそらく簡単には答えは出ません。そして糖尿病患者はそうでない方よりもリスクが高いからこそ、他人事ではない問題として考えなければいけないのです。
こういう話だと決まっているからしょうがないけど、娘の桜子ちゃんがあまりにも可哀想で…
そうね。桜子ちゃんにはぜひ幸せになってもらいたいわ!!