糖尿病治療を頑張りすぎると通院をやめてしまう!?
5年前の今頃は、私は糖尿病性ケトアシドーシスで16日間の入院生活を送っている真っ最中でした。
とにかく真面目な患者だったので、下の漫画のように毎食後に自体重筋トレだの病棟ウォーキングだのを欠かしませんでした。
病院食は野菜から先にゆっくり噛んで食べ、飲み物もお茶以外はいっさい飲まないという徹底的な『模範的な糖尿病患者』だったと思います。
しかし、これ以上ないぐらい頑張っているにも関わらず血糖値は爆上がり…「言われた通りにインスリン注射もしているのに」とかなり凹んでいましたね💦
私が1日3回、毎食後に運動をしているのを見て先生や看護師さんたちが「頑張ってるね。でもあまり無理をしてはいけないよ」とたまに声をかけてくれました。
飲み物はお茶しか飲まずに我慢している私を見かねて、女医さんが「あら、ブラックコーヒー位は飲んでもいいと思うわ、主治医に訊いてごらんなさい」と言ってくださったことも。
病気が分かって、何もかも我慢しなければいけないんだ…と落ち込んでいた時です。こういう優しい言葉はとても嬉しかったですね。
当時の主治医によれば「頑張りすぎて途中で病院に来なくなってしまった患者さんがいた」んだそうです。治療の中断は危険な事ですよね💦
途中で病院へ行かなくなってしまうのは大変なことだニャー…
そうよね。それは避けなければいけないことだわ。
〇〇ポリスを気にしてはいけません
TwitterやFacebookなどのSNSに食べたものの画像などを投稿していると、知らない方から「〇〇なんて体に悪いものを何故食べるんですか?やめるべきです!」などとダメ出しが来ることがあるそうです。
これを一部では「〇〇ポリス」と呼んで警戒しています💦思うだけなら自由ですけど、アドバイスを求めているわけでもない相手に勝手に自分の考えを押し付けるのはいただけませんね。
どなたかが自分の投稿で「私はストイックに糖質制限しなければ血糖値がかなり上がるので断糖しています」とおっしゃっても別に何とも思いません。そういうことはみんなそれぞれ自由ですもん。
しかし他人にまで「あなたも私と同じように断糖しなさいよ!そんなもの食べちゃダメでしょ?」などと噛みつくと、これはもう『糖質ポリス』というわけです💦
このテの〇〇ポリスはけっこう多いみたいで、みなさん必要に応じてブロックやミュート機能を活用なさっています。
あなたの目標や食事はあなたが自由に決めていいので、やいのやいの無責任に口出ししてくる方のことは気にしないでマイペースでいきましょう♪
ユルすぎても治療効果が出ませんが…
あまりにもストイックに頑張りすぎると挫折してしまいがちですけど、逆にあまりにもユルユル過ぎてもいけませんよね、効果が出ませんから💦
そのあたりのさじ加減は個人の考えや病気の状態などによるので、一律に「このぐらいにすべきです」と誰かが決めることはできませんが…
私が尊敬する医師の一人、アメリカの1型糖尿病の医師バーンスタイン先生は常にHbA1cは4.5%前後だそうです。
「そんな良い数字、とても無理に決まっているじゃないか!」と言いたくなりますけど、完璧に彼と同じ数字を目指すのは無理でも少しでも近づけたら…とは思います。
自分は何をどのぐらいの状態にしたいのか、自分なりの目標(他の人と比較するのではなく!)を決めることが大事で、その目標を達成するために何をするべきなのか考えたいですね。
カンペキにできる人なんてほとんどいないのだから(私もできません…)継続しやすさと効果の点でどこかで折り合いをつけてやっていかないとね。
過剰な期待を持たないことが大事なのかも!
「ちょっと運動すればすぐに糖尿病が良くなるのかも」「糖質制限を始めれば糖尿病合併症もすぐに治るのかも」などと過剰な期待を持ってしまうと、「なんだダメじゃないか」とがっかりして投げ出してしまう方も出てきます。
病院の治療も含めて、すぐに魔法のように糖尿病が改善することは期待しないほうがいいですね…私は最初の妊娠糖尿病から2型糖尿病診断まで10年かかったので、改善にも10年かそれ以上かかるつもりで取り組んでいます。
大事なのは、他の人といちいち比べずに自分のペースで「これなら継続できるしちゃんと効果もある」というやり方を決めて「ほどほどに」頑張ることです。
糖尿病って長いお付き合いになる病気なのですから、頑張りすぎて挫折してもいけませんしユルユルすぎて悪化してもいけませんからね♪
ほどほどに頑張る事って大事なんだニャア。
継続することが大事だし、時にはちょっと乱れてもまた気持ちを新たにすればいいのね。