農林水産省が「アンチ糖質制限キャンペーン」を展開!
これまでに当ブログでもさんざん「糖尿病患者のおかげで利益を得ている企業や団体がたくさんあること」「テレビの健康番組の内容は必ずしも真実ではないこと」などを取り上げてきました。
糖尿病患者の多くが糖質の多い食品を食べずに薬やインスリン注射を使わずに血糖コントロールできてしまったら、糖質の多い食品や薬、インスリン注射を製造販売している方たちは非常に困りますよね。
そういう方たちが個人を装って、あるいは団体として「糖質制限は危険!」と一生懸命あちこちで書き込みをするのもむしろ当然のことなのかもしれません。
あんまりこんなことを言いたくないですけど「あなたのブログにたくさんアクセスが集まるように便宜を図ってあげる代わりに、こちらの指示に従って記事を書いてくださいね」なんてこともありますのでね💦
しかし昨夜ドクターシミズこと清水泰行先生のブログで読んだ記事『農林水産省の無理矢理なキャンペーンが笑えない 税金を使って国民を不健康へ導く』はあまりにもショッキングな内容でした。
清水先生の記事の内容をざっくりまとめると、農林水産省が私たち国民の健康ではなくいろいろな団体の利益を優先するために「もっとお米や砂糖をたくさん食べましょうね♪」という大掛かりなキャンペーンを行っているということです。
これはあまりにも重大な問題ですし、すぐテレビやネットの健康記事を信じてしまう方たちに「果たしてその情報はどのような意図をもって発信されているのか?」を考えてもらうきっかけにしなければいけないと思いました。
えっ!ごはんはまだ理解できるとしても砂糖をもっと食べましょうってどういうことだ?
世界的にも砂糖をなるべく減らしましょうと言われているこのご時世に何を考えているのかしら!
ごはん食を勧めるのは私たちの健康のためではないの?
農林水産省の『米の消費拡大情報サイト「やっぱりごはんでしょ!」』には、いかにごはん食が素晴らしいかについてたくさん書かれています。しかしその目的は…以下は上記サイトからの引用です。
当省の試算によると、ごはんを1日にもう一口(17g)食べるだけで約1パーセントの食料自給率(カロリーベース)の向上につながる
お米の消費量が減少すると、お米の生産量を抑制しなければなりません。(中略)多機能な水田を維持するためにも皆さんごはんをいっぱい食べましょう。
えっ…「お米の消費量が減ると困るから」もっとお米を食べましょうと堂々と言ってしまっていいの?
さらに農林水産省は「ありが糖運動」というキャンペーンも行っています。これは和食業界、菓子業界、飲料業界、観光業界、製糖業界、原料作物生産者等と連携して「もっと砂糖をたくさん使いましょう」という運動だそう。
2018年6月に成立した改正糖価調整法に則し、加糖調製品から徴収する調整金をもとに砂糖の調整金を軽減し、より競争力のある砂糖(和食・菓子・飲料等の原料)の供給を応援します。
砂糖は、虫歯や肥満などの原因と思いがちですが、砂糖の摂取が直接的にそれらを引き起こすことはありません。
また、誤解の多い糖尿病も、遺伝や肥満、ストレスなど複数の因子が発症に関連する病気で、砂糖の摂取は直接関与していません。
「#みんなのチャレンジ310」は、新しいことにチャレンジする人を応援し、頑張ったぶんだけ、お砂糖の含まれた甘いものを摂ることを推奨するプロジェクトです。
…とにかく砂糖をたくさん使って欲しいんだよ、よろしくね♪というのがありありと伝わってきます。そこに糖尿病で苦しむ患者たちへの思いやりの気持ちはあるのでしょうか?
砂糖たっぷりのお菓子をもらった糖尿病患者たちの戸惑いの気持ち、分かりますか?「せっかくいただいたんだから食べなければ…」と思う方は決して少なくないのですよ。
農林水産省のこのページには、「フード・アクション・ニッポン」「米ネット」「JA全国女性組織協議会」などたくさんの団体へのリンクが貼られています。
それぞれがどのような趣旨の団体でどのような活動を行っていらっしゃるかは、ぜひリンク先をよく読んでみてください。
利益が大切なのは分かる、でも…
日本でまともに自給できるのは米ぐらいのものなので、何とかして日本国民にもっと米を食べさせたいという気持ちはそりゃ理解できます。よっしーも日本人なので。
砂糖だって、売り上げが落ちればそりゃ困りますよね。また先日はTwitterで製薬会社の営業担当者さんが「自分たちが新薬を医者に売り込むためにどれだけのカネと時間をかけていると思ってるんだ!」という趣旨のツイートをなさっていたのを見かけました。
どの企業や団体も、利益を追求します。それは悪いことではなく、誰だってお金が欲しいに決まっていますよね…お金がなかったら生活できませんから💦
でも利益の追求のために、私たちの健康によい方法だと称してじつは必ずしもそうではない情報をあのテこのテで流している団体があるとしたら、いかがですか?
一部の開業医さんが「糖尿病患者は儲かる」などとアホな本音をツイートされていましたけど、よっしーの主治医のような勤務医の先生方はそうではないはず!
先生方は、製薬会社が主催する勉強会などで一生懸命私たち患者のために最新の知識を勉強して、それを実践なさっているに違いありませんよね。先生方に悪意は全く無いはずです。
企業や団体の利益も大切です。しかしそれは、「あちらも儲かるし、私たちの健康にも良いこと」であるべきではないでしょうか?
子供たちの健康のために世界では砂糖税の導入など「砂糖削減計画」が勧められているというのに、日本だけがこんなことで本当に良いのでしょうか…
「糖質を減らして薬やインスリン注射なしで患者が元気になるなんてけしからん、それよりガッツリ食べてなるべく多くの薬やインスリンを使って、適度に長生きしてたくさん消費してもらいましょう」という考えが仮にあるとしたらあまりにも恐ろしすぎます💦
そのような考えを持つ団体がたくさんお金を使って「情報発信」するとしたら、その内容がどのようなものになるかは容易に想像が出来ますよね。みなさんはその意図を見抜いて賢い選択をしますか?それとも…
テレビの健康番組は「神食材」など、何かを買ってもらう方向に話が行きがちだけど、どうしてなのか分かった気がするよ!
みんなが何も買わないよりも、どんどん買って使ってもらうほうがそりゃいいに決まっているわよね、販売側としては。よく考えましょう♪