みかんで急激に2型糖尿病を発症!?
みかんの美味しい季節、どうやらみなさんも「みかんで血糖値は下がる?」「食後にみかんを食べると血糖値は?」とかなり気になる方が多い様子。みかんと血糖値に関しては過去に何度か記事にさせてもらっています。
→みかん1個食べてFreeStyleリブレで血糖値を追ってみた。
→冷凍みかんと血糖値
みかんは糖尿病予防に役立つ成分が含まれている、とテレビの健康番組で取り上げられたこともありますから、気になる方は多いですよね?
しかし、果物が大好きでみかんなどを食べすぎて急激に2型糖尿病を発症した女性の症例が報告されております。
よっしーはこの女性ほどではありませんが、子供の頃から果物は全部好きで毎日欠かさず食べていました。朝食のヨーグルトには果物が添えられていましたし、おやつもお菓子より果物やサツマイモが多かったです。
今回は「みかんと糖尿病」について今一度考えてみることにしたいと思います。この季節は、みかんが美味しい季節ですもんね♪
冬は猫もこたつで丸くなるんだニャーゴ。
人間はこたつでついついみかんを食べてしまうわねぇ。
みかんを毎日10~15個も食べていた!!
症例の女性は50代で、もともと高血圧と高脂血症で治療中だったそうですが、糖尿病ではなかったようです。
しかしある時、空腹時血糖値が220もあり、HbA1cは4.9と完全正常値だったそうです。つまりごく最近、急激に糖尿病を発症したと考えられる状態ですね!
それで翌月には空腹時血糖値は198でHbA1cは8.2にもなり、現在は飲み薬でHbA1c6.5程度でコントロールされているそうです。
では、その女性はどうして糖尿病になってしまったのでしょうか?彼女の糖尿病発症までの食習慣は以下の通りです。
ほぼ毎日 夕食後は40~45分ぐらい歩いていた
小学生のときからみかんが大好きだった
1日3食、規則正しい食事、主食とおかずの摂取量は普通
毎朝何かしらの果物を食べ、さらに秋冬はみかんを大量摂取(1日10~15個)
油の摂りすぎに気を付けていて揚げ物は 10 日に 1 回程度
野菜は毎日400gぐらい食べている
お菓子は2~3日に1度ぐらいしか食べない
(症例報告より引用させていただきました)
いかがでしょうか?みかんなどの果物をやたら食べすぎていること以外は、とても健康的な生活を送っていた方と思います。野菜を毎日400gも召し上がっていらっしゃるし、脂肪の摂りすぎでもありませんよね。
みかんにはβクリプトキサンチンという成分(パプリカにも多く含まれています)があり、これがインスリン抵抗性を下げる効果があるとされています。また、みかんはGI値が低く、比較的血糖値が上がりにくい果物であるとされています。
しかし、みかんに含まれる果糖は大量に摂取するとインスリン抵抗性を生じさせます。しかも、果物に含まれている糖質は果糖だけではなく、結局は糖質の摂りすぎになってしまうわけです。
体にいい成分がちょっとばかり含まれていても、それ以上に良くない成分も含まれていることなんて珍しいことじゃないですよね?
みかんの過剰摂取には気を付けましょう
みかんの食べすぎで急激に糖尿病を発症した女性は、HbA1cは完全に正常値でしたが以前から中性脂肪値は高かったそうです。
この記事を読んでくださっている方の中にも、血糖値は大丈夫だけど中性脂肪値が高いという方はいらっしゃいませんか?
みかんを始め、果物は何となくヘルシーな気がするからと言って食べすぎていると、大変なことになるかも…です。
そしてコーラなどと比べるとヘルシーそうに見える「果汁100%ジュース」は果物そのものよりもさらに糖尿病のリスクを上げるそうです。
ちなみに、よっしーはこの女性ほどではありませんがやはりみかんが好きで、子供の頃から冬は1日2個ぐらいは食べてました。3~4個食べたこともあったかも。
現在は、果物はたまーにイチゴ2~3個いただく程度にとどめています。特に不都合は起きていません。果物の過剰摂取には、どうか気を付けてくださいませ。
糖尿病患者さんは特に、果物でどれぐらい血糖値が上がるかきちんと確認してほしいんだニャ。
ヘルシーっぽいイメージだからと食べ過ぎないように気を付けてね。