糖尿病患者が夜間低血糖を繰り返すと【認知症】のリスクがUP

認知症の症状が出ている高齢の糖尿病患者

糖尿病患者も年を重ねていきます…

このブログを読んでくださっているあなたは、年齢はおいくつでしょうか。よっしーのようにアラフォーの方もいらっしゃるでしょうし若い方もいらっしゃるでしょう。

いま現在年齢が若い糖尿病患者さんたちにも決して忘れてほしくないのは、いずれ誰もが年齢を重ねていくのでいろいろな問題を抱えることになるかも…ということです。

とりあえず現在よっしーが心配だなと思っているのは、女性ホルモン(エストロゲンとプロゲステロン)の分泌のリズムにかなり血糖値が振り回されるので、閉経後はどうなるのだろうという問題です💦

そして健常者の方でも年齢を重ねるにしたがってインスリン分泌能力は衰えていくということ、糖尿病患者ではその衰え方がさらに速いらしいということです。

 

夜間低血糖が糖尿病患者の認知症のリスクを上げるという内容の漫画

 

いま現在糖尿病ではない健康な方もいずれ糖尿病を発症する可能性が大いにありますし、すでに糖尿病と診断されているよっしーたちはいろいろと気を付けなければいけません。

高齢になると慎重に服用しなければいけない薬や飲んではいけない薬もありますし、糖尿病合併症の悪化も心配ですよね💦

そんな中、ある糖尿病の医師の方が「夜間低血糖を繰り返すと認知症のリスクが高まるので血糖値は薬ではなく糖質制限で下げる」とおっしゃっているのを聞き、調べてみることにしました。

 

まじめん
まじめん

寝ている間に低血糖になるのですか!?

よっしー
よっしー

そうなのよ…運悪くそのまま2度と目を覚まさないなんてこともあるんだから💦

高齢の糖尿病患者が重い低血糖を繰り返すと認知症になる?

糖尿病患者はそうでない方と比べると認知症になりやすいことは有名ですが、逆に重い低血糖によって認知症になるリスクが高まるそうです。

高齢者は低血糖になっても初期の自覚症状が出にくいですし、高齢者で重症の低血糖を3回以上起こした方では認知症の発症リスクが1.94倍になるんですって。

重症の低血糖は脳の神経細胞にダメージを与えるからです。これは高齢者だけに限った事ではなく、乳幼児では知能低下や性格変化の原因になる可能性があります

若者でも、特に夜間の重い低血糖が危険な不整脈や眼底出血を引き起こすことがあるのでなるべく低血糖が起こらないように予防しなければいけません。

 

 

健常者の方でもいろいろな原因によって夜間に軽い低血糖が起こることはありますが、血糖値を上げるホルモンが働くので大変なことになる可能性は低いです。

でも糖尿病患者の場合、低血糖の自覚症状が分かりにくかったり、不整脈が起こりやすかったり、血糖値を上げるホルモンが正常に働きにくかったりするケースがあるのです💦

高齢者ではあまり低いHbA1cの値を目指すとかえって良くないと言われるのは、普通に薬やインスリンを使って治療すると、血糖値を低くしようとすればするほど低血糖が起こりやすくなるからでしょうね。

夜間低血糖が起こる最大の原因は何でしょうか?

このように夜間低血糖はとても怖いものですが、そもそも夜間低血糖を引き起こす最大の原因は何だと思いますか?

一般的に、1日の中でもっとも血糖値が低くなるのは深夜2時ごろです。夜に激しい運動を長時間行ったのが原因で夜中に低血糖になることがあります。

またお酒を多く飲むと肝臓がアルコールという毒物の処理にかかりっきりになるので、数時間は「糖新生」が不十分になって低血糖になる危険性があります💦

 



 

しかし、なんといっても夜間低血糖の最大の原因は「糖質をしっかり食べてインスリン注射で血糖値を下げる事」ではないでしょうか。

自分のすい臓のβ細胞が分泌するインスリンと違い、外から注射するインスリンはいったん打ってしまうとどうしようもありませんよね。

何らかの理由で血糖値上昇のタイミングや量が注射とズレて高血糖や低血糖になることは決して少なくないはずです。

1型糖尿病のバーンスタイン医師がおっしゃるとおり「少しの糖質に少しのインスリン」なら多少読みが外れてもその被害は少しで済みます。

 

 

でも「大量の糖質に大量のインスリン」でもし読みが外れてしまうと、重症の低血糖が起こることもあるわけです。

「糖質制限しすぎると低血糖になるんじゃないか」とイメージで思いがちですけど、肝臓の糖新生能力に問題なければ寝ている間に重症の低血糖にはならないのでは?

むしろ寝る前に糖質の多いものを食べてインスリン注射や血糖値を下げる薬を飲んだり、お酒を飲んで寝ることのほうがよほど真夜中の血糖値を乱高下させて危険だと思います💦

 

夜間低血糖を防ぎながら血糖値を良好に保つ方法は?

高齢の糖尿病患者では重症の低血糖が起こりやすく、認知症だけではなく心筋梗塞や脳卒中などのリスクを高めます。

そのため高齢者の場合は血糖コントロールの目標をやや緩めにする(低血糖を起こすような薬やインスリンを使用していない場合でもHbA1cの目標は7.0%未満でOK、状態により8.5%まで)ことになりました。

下の表は糖尿病ネットワーク様のサイトからお借りしました。普通に糖尿病を治療しようと思うと、血糖値を良好に保とうとすればどうしても低血糖は避けられないんですね💦

 

高齢糖尿病患者の目標HbA1c

 

ひとつの答えとして「糖質制限」があると思います。糖質制限は血糖値を「下げる」のではなく「ムダに上げない」方法なので、糖質制限してはいけない何らかの疾患をお持ちの方以外は安全に実践できます。

バーンスタイン医師(85歳)、江部康二医師(69歳)、宗田哲男医師(72歳)らも糖尿病で糖質制限なさっていらっしゃいます。※年齢はいずれもこの記事を書いている時点のものです。

低血糖、それも夜間の重症低血糖はとても危険ですが、糖尿病ではない健康な高齢者の血糖値にできるだけ近づけて高インスリン血症を防ぐことが糖尿病合併症を遠ざける道だとしたら?

低血糖を起こすことなくできるだけ血糖コントロールを良好に保つためにはどうしたら良いのか考えてみてくださいね。

 

まじめん
まじめん

低血糖が起こらないようにしながら血糖値を正常値に近づける方法を考えないといけませんね。

よっしー
よっしー

その答えの一つが糖質制限だと思うわ。実践可能な方は主治医と相談の上、試してみてほしいの。

 

 

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